7月、8月と下記の団体で、「おひとり様のペット問題」についてNDNの活動を通してのお話をさせいただきました。
・7/21 「身寄りなし研究会」
ケアマネージャー、ケースワーカーなど支援者の有志が、業務外で「身寄り」のない方の様々な問題の解決に取り組んでいる団体
・8/26 「しもまちカンファレンス」
医師、歯科医師、薬剤師、ケアマネージャー、社会福祉協議会、包括など多職種で看取りから切れ目のない医療体制の整備を目指すことから始まった自主グループ
犬猫の殺処分数は、この25年間で1/20の以下(犬1,783→12、猫5,648→270)になりました。収容数のうちの殺処分率もこの5年間で42%から19%に下がり、収容された犬猫の殺処分は1/5となり、譲渡が進んでいることがわかります。
しかし、年々、NDNへの猫相談は増え続け、昨年は10年前の約7倍802件になっています。その中でも大きな問題となっているのが、多頭飼育崩壊と独居の方のペット(ペットには敷地内で餌やりしている猫も含む)問題です。新潟県の統計でも令和2年度の収容のうち63%と半数以上が多頭崩壊からの収容となっています。
NDNには猫の手募金というどうしても個人では解決できなかったり、そのままにしてくと大変な事態に陥るケースへ支援するという制度があります。昨年は29件へ支援を行ないました。その約1/3の10件が独居の方でそのうち7件が多頭崩壊、8件が貧困でした。
高齢、独居、貧困、社会的孤立と犬猫が結びついている例が少なくなく、多頭飼育崩壊の他に入院などで一時的にペットの世話ができなくなった、ペットがいるから入院を拒否している、施設入所、死亡などでペットが取り残されたなど深刻な問題となることがあります。その防止、解決のためには福祉介護などの支援関係者、行政と連携し、早期に対処していくことが大切です。
飼い主本人が飼えなくなった場合を考えて後見人などを探しておくことが重要ですが、高齢化、核家族化に伴う社会問題として行政、ボランティア団体、福祉関係者が知恵を出し合って、もしもの時にペットが路頭に迷わないような仕組みをどう構築していくかが、今後の大きな課題となっています。
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【 支援物資をお待ちしております!! 】
徐々にですが子猫の保護が増えてまいりました。皆様からのご寄付をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。