「ぶぅふぅうぅ農園」は1985年に設立、
繫殖母豚22頭、育成豚3頭、種付豚(雄)2頭、肥育豚180頭が
放牧されて、平飼い養鶏と合わせて
代表の中嶋さんと従業員2名で運営をしています
豚のストレスを減らし本来の行動と環境を整えながらも、
手ごろな価格で良質な肉を作ることを目ざしており、
中嶋さん曰く、放牧飼いをすると肉に臭みがなくなり
白豚が黒豚の肉質と変わらない質と味になるそうです。
また断尾は行わず、基本的に抗生物質も投与せずに
予防はワクチン接種で管理をしています
豚は頭が良く人の顔を覚え、鏡に写った人間が
鏡の中には存在しないと認識して後ろを振り返るそうです。
午前10時位から午後3時まで昼寝をして、
目覚めると餌を食べて活発に行動する。
また生活ルーティンがあり、まず、身繕いをし、
次に排泄のため排泄場に行き、
餌場で餌を食べて広場の運動場に向かいます
(なんとなく人の出勤前の行動に似ていませんか?)
更に、豚は「強い豚と弱い豚」でグループを作り
豚同士で順位を付けるそうです。悲しいことに順位が上位でも、
年齢を重ねると下位に格下げされ弱い豚のグループとなります。
【豚が出荷されるまで】
①放牧している豚が発情期に入ると、
①放牧している豚が発情期に入ると、
種豚の豚舎に連れて行き交尾をさせます。(自然交配)
妊娠期間は3ヶ月3週3日とのことです。
餌場にストールは使いますが出入りは自由で、
個々の豚が安心して食べられるようにしているそうです
②出産予定日5日前になると、分娩ストールに移動し出産をします。
母豚は生まれた子豚(1回で10~12匹)を踏んだり潰さないように
ストールに入ります(圧死防止)
子豚は母豚の母乳で育てられ、
大きく強い子豚はミルクが沢山でる乳を吸い、
小さく弱い子豚は後ろの乳を奪い合います。
また子豚は自分で発熱出来ないので母豚の近くに小屋を設置し
また子豚は自分で発熱出来ないので母豚の近くに小屋を設置し
ヒーターで暖めます。
子豚が生後10日過ぎると放牧を開始して、
母豚は30日間ストールで生活しますが、毎日朝と晩は放牧をします。
③母豚は30日を過ぎると、放牧された子豚と一緒に放牧場付きの部屋
(中嶋さん曰く、子豚の保育園)に移動して、
15日間一緒に行動、この頃で離乳(最低45日)が完了します。
④育成期に入ると母豚とは分離して、
2ヶ月は運動場付き豚舎(小中学校)で過ごします
⑤3ヶ月半~4ヶ月で体重40㎏程に成長したら肥育期に入ります。
肥育期では約1000㎡に22頭くらいの放牧場(中学3年)に移動します。
放牧場では蓋の開閉の振動で落ちてくる給餌器、給水器が設置され、
たくさん食べて運動を行います。210日体重210㎏で出荷されます。
【餌、飼料】
「ぶぅふぅうぅ農園」では肥育用と子豚用で、
「ぶぅふぅうぅ農園」では肥育用と子豚用で、
80~90%はパンくず,チーズ,おから,酒米(中白ぬか)を使い、
全て地域近隣の食品工場から出たエコフィードを使い、
残りの約15%はビタミン、ミネラル補給のためトウモロコシを使用。
トウモロコシは非遺伝子組み換え(NON-GM)、
収穫後に農薬を使わない(PHF)ものを使っています。
子豚用は上記の配合飼料におからを混ぜた発酵飼料を与えてます。
※酒米は日本酒を造る原料で麴米ようの米を削り粉末状にした飼料
豚は生まれて僅か210日(人間齢では15歳)で一生を終えます。
本来なら豚は放牧飼育で4年から5年は生きるそうです。
「ぶぅふぅうぅ農園」ではアニマルウェルフェアを実践し
豚(畜産動物)の尊厳を大切し、良質で美味しい肉を
私たちの食卓に提供するため日々努力をしております。
先ずは消費者である私たちも漠然と目の前にある肉を食べるだけなく、
畜産動物の命の尊厳を守り、短い一生を終える豚、鶏、牛が
幸せな一生を過ごせる環境を考えていきませんか?
アニマルウェルフェア(動物の福祉)には終わりはありません。
これからも私は、動物福祉を学んで行きます。
新潟県もアニマルウェルフェア認証など、
動物福祉に特化した農場農園が増えることを願っています。
ぶぅふぅうぅ農園 https://boohoowoofarm.jimdofree.com