④成猫手術と飼い主の変化

行政側は引き続き指導を継続することとし、私達は手術の段取りをして、1月下旬、全頭を一斉保護しました。成猫はすぐに手術し飼い主宅に戻さざるをえませんでしたが、子猫は手術ができる状態になるまでボランティアさんに保護をお願いしました。その間、飼い主の気持ちが変わってくれることを狙う意味もありました。

子猫がすぐに帰ってこないことに飼い主は激怒したようですが、手術の依頼は受けていることと会には直接連絡がないため保護を継続しました。子猫達も元気になり手術も順次済んでしまったため、猫のためにも飼い主のためにも子猫を返さなくてよい方法を福祉課、センター、NDNができることを話し合い、対策を行っていたところ、3月中旬に飼い主から福祉課に連絡があり、センターの指導に従って初めて動物病院に行き薬をもらってきたとのこと。また、このことで心境が変化したようで、子猫については里親探ししてほしいと相談がありました。

まさに青天のへきれきでした。すぐに手続きをとり里親さんが続々決まりました。会としての協力はこれで終了としましたが、飼い主に戻した成猫についても、まだまだ数が多く健康状態も悪いため、センターが定期的に訪問し指導を行っています。飼い主も薬の治療をちゃんと継続しているそうです。



みんな保護ボラさんのお家でたっぷりのご飯と愛情深く育ててもらい、新しいお家に巣立っていきました。




⑤終わりに

多頭飼育崩壊は、根本は社会的支援が必要な人々であることが多く、近所づきあいもなく孤立してしまっていたり、ゴミ屋敷であったり、猫だけでなく飼い主自身の生活立て直しの支援も切り離せないケースが多々あります。今回は行政とボランティア団体で探り合いながらでしたが、うまく協働して良い方向に進めた事例だと思います。

近年、このような行政からの相談や協力依頼も増える一方、それを受ける私達スタッフはみな有志のボランティアのため、資金はもちろん人的にも時間的にも限界があり正直悲鳴を上げている状況です。それでもこうして活動できるのも、皆様の寄付があればこそです。本当にありがとうございます。引き続きご支援頂きますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。

募金・寄付のお願い

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徐々にですが子猫の保護が増えてまいりました。皆様からのご寄付をお待ちしております。

よろしくお願いいたします。