野生鳥獣の保護管理(ワイルドライフ・マネジメント)を目的に
1999年度の「鳥獣保護法による特定鳥獣保護管理計画」制度改正以降、
日本では野生動物の命の数を「補殺」という方法を主軸に個体数調整を行っています。
近年は人間の活動地域への野生動物の侵入、人身被害の増加、
動物行動域での食糧不足などを理由に補殺数は増えており、
2019 年度は 6039 頭、2020 年度は 6944 頭ものクマが捕殺されており、
その他イノシシやシカなどの動物を含めると膨大な補殺数になることが想像できます。
日本のツキノワグマは地域によっては既に絶滅または絶滅寸前のエリアもあり、北海道のヒグマも絶滅の危機です。
しかし、近年、大型獣との関係が近くなり、問題も起きています
人と野生動物、そして自然との共存は、現代社会においては大変難しい課題と思われます
現在「特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ類編)」改訂が進められており、
個体数管理や、ゾーニング管理、錯誤捕獲への対応など、
これまでにない具体的な調査と対策の提示がなされています。
一見、都市部に暮らす人には無関係な問題にも見えるかもしれません
しかし、私たち人間はそもそも自然の中の一部の存在です
山に生きる動物たちのバランスを崩しているのは
人間の経済活動であることには異論がないと思います
再生エネルギーという名目で山を切り崩す環境破壊の1面も
クローズアップされつつあります
山が豊かさを保つことで有形無形の恩恵を受けている私たちが、
目の前の問題としてだけでなく、長期的な視野に立って、
野生動物との共存を図るためにどうしたら良いか、
これを機会に考えてみませんか?
ガイドラインを読むだけでも、勉強になります
パブリックコメント締切は1月26日24時までと直前になりますが、
ぜひ興味のある方はご意見をお願いします。
多くの人が出すことで、国に関心の高さを伝える手段になると思います
パブリックコメント
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=195210068&Mode=0
ガイドラインの改訂について
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000228819
特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ類編)改訂案
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000228820
ガイドラインの改訂について
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000228819
特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ類編)改訂案
https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000228820