ご報告が遅くなりましたが、

 

 

6月9日(木)県動物愛護推進員の連絡会議がありました。
県の動物愛護行政について理解を深める場となっていて、
前半は県職員さんから新しい事業と改正動物愛護条例について、
後半はTNR活動の実例についてお話させていただきました。

 

 

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<ミルクボランティア>
今は猫の繁殖シーズン真っ盛りです。

 

幼い仔猫や子犬をある程度成長するまで一般家庭で預かる取組みで、
当初の予想以上に順調かつ、センターにとっては大切な援軍となっていることが
わかりました。
(6月22日現在で、31名のボランティアの方に登録していただき、
延べ108頭の子猫が預かりとなっています。)
ミルクボランティアによって幼い命を救うだけでなく、
センターで収容している犬猫のお世話が手厚くなるメリットもあるそうです。

  
<県条例改正>
猫の適正飼育が条例に組み込まれた他、
動物取扱業者の遵守基準が厳格化しました。
劣悪な移動販売を阻止するために、輸送記録の5年間の保存義務と輸送後2日間の健康確認を行うことが努力規定で定められました。

最近、ペット販売の闇の部分がクローズアップされていますが、
命あるものを販売するためには、自らが厳しいルールを設けるのは当然と思います。
売れ残ったペットの「引き取り屋」の問題も、安易な販売方法が原因の一端なのです。

「移動販売では、生体を買わない」
「問題がある業者がいたら、声をあげる」

消費する側が不幸な動物を生み出している現実を忘れてはならないと思います。
その上で、行政には更なる実行力のある条例改正に取り組んで欲しいと思います。


<不妊去勢手術の助成金制度>
県主体でのら猫に助成金を出すことになりました。
すばらしい取組みですが、惜しむらくは、煩雑で町内会長など第3者から野良猫である証明印をもらったり、
手術してから2週間以内に申請、助成券発行から2ヶ月以内に終了するなど細かいルールがあります。

制度を利用するのは大変ですが、言い換えれば、
愛護推進員さんを始めとする周囲の人がサポートする必要性があるということです。
不幸な命をゼロにするために、
みんなで「支え合い」の気持ちで取り組めたら良いです。
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後半はNDNの活動を通してTNR活動について
猫の捕獲器の使用法、注意点等をお話させていただきました。

会では年間260件ほどの猫相談があり、
ほとんどが野良猫に関することです。

全ての猫の里親探しができる訳ではなく、
不幸な命を増やさないためにはTNRが必要となります。

T   捕獲
N 不妊去勢手術
R 元の場所に戻す

NDNでも12年前から助成金制度をスタートしており、
最初は年間47頭の利用が、昨年度は353頭でした。
確実に繁殖をストップするだけでなく、周辺環境の改善や、
地域の人にも理解を深めるための方法です。
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参加した推進員と行政の職員さんに実際に捕獲機を使いながら、
ポイントなどを説明しました。
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お腹を空かせた状態で捕獲機に美味しい餌を入れること、
捕まえたらバスタオルをかけて猫が興奮しないようにすること、
設置する場所にも工夫が必要なこと、
手術後は目印となる耳カットをするなど・・・

この1、2年で飼い主のいない猫に対する意識は変わりつつあるのを感じます。
新しい制度を活かしつつ、
みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。