AKB48“モウソウ馬鹿” -9ページ目

AKB48“モウソウ馬鹿”

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ジュリナが退院してきた 当然のことながら、マユとの間に不穏な空気が漂っている 優子から説明を受け、シノダはマユと手打ちした マユを敵対視しても、何の意味もないことがわかっていたからだ 罪を憎んで人を憎まず…








イタノトモミは腹の虫が治まらなかった シマザキハルカの前で、顔に泥を塗られたのだ 相手が乃木坂の生徒だとわかり、復習を計画していた しかし、猛者揃いだとの噂は聞いている 自分独りではどうにもならないだろう シマザキには、これ以上深入りさせたくなかった イタノは、レナに相談した レナは可愛い女の子が好きだったので、以前はシマザキを可愛がっていた しかし、イタノとシマザキが親密になるにつれ、身を退いたのだった

「レナ、わたしといっしょに戦ってくれ 乃木坂をやれば、わたしたちの株が上がる ひいては、ハルカがマジ女のてっぺんへと進む道筋をつけることになるんだ てめえは、ハルカを可愛がっていたよな 別に、てめえを仲間外れにするつもりなんかなかったんだ 頼む、ハルカのために力を貸してくれ」
土下座するイタノ


レナは権力争いにはまったく興味がない 同郷のジュリナがシノダの舎弟になったときも、別になんとも思わなかった 自分自身でも、センターになりたいと思ったことなど一度もない 面倒くさいことが嫌なのであった しかし、乃木坂の喧嘩の仕方が気に入らなかった 大勢で袋にするのなんて喧嘩じゃねぇ、リンチだ レナは、シマザキがリンチされる姿を想像して、興奮した 体の奥の方が熱くなるのを感じた
「許せねぇ… ぶっ殺してやる」
思わず声に出た
「ハルカを無茶苦茶にできるのは、この私だけだ…」








栄と博多の連合軍が、マジ女の校門前に集結した ナカニシユカ、サシハラリノ、オオタアイカ、それからマジ女から寝返ったキタハラリエ、オオバミナが先頭に立っていた 彼女たちの他、三年生はオオヤマサナ、タカヤナギアカネ、フルカワアイリ、デグチアキ、サトウセイラ、ヤカタミキらが、二年生はキザキユリア、イシダアンナ、ムカイダマナツ、キモトカノン、カネコシオリ、フルハタナオ、イワナガツグミ、ナカニシチヨリ、ミヤワキサクラ、コダマハルカ、モリヤスマドカ、マツオカナツミ、ムラシゲアンナ、アナイチヒロらが、一年生はキタガワリョウハ、アズマリオン、タシマメル、トモナガミオらが名を列ねている 対するマジ女側は、マユ、ジュリナ、シマザキの二年生を大将に据えた レナはトモナガと戦う気がしないと棄権、カシワギユキとイタノも体調不良で休校している ならばと、優子の提案で、マジ女は二年生中心の布陣で戦うこととなった マジ女の二年生はヨコヤマユイ、イリヤマアンナ、シマダハルカ、アベマリア、ナガオマリヤ、タケウチミユ、カワエイリナらが、なんばはヤマモトサヤカ、ワタナベミユキ、ヤマダナナ、オガサワラマユ、ヨシダアカリ、ジョウニシケイらが参戦、マジ女の一年生はコジママコ、オカダナナ、ニシノミキ、オオシマリョウカ、アイカサモエらが、なんばはヤグラフウコ、ヤブシタシュウ、シロマミル、シブヤナギサらが参戦する



「私たちも舐められたもんだな」
三年抜きのマジ女の布陣をみて、ナカニシが怒りを顕にした
「シノダさんは、私たちごときを相手にしてるヒマがないみたいだね」

レナがいないことに胸を撫で下ろしていたサシハラは、ナカニシに余計なことを言うなと目配せした シノダが加われば、ジュリナが張り切るのは想像に難くないし、あのガキを調子に乗らしちゃ厄介だ
「ユカ、こっちも二年に頑張ってもらおうぜ うちのサクラ、ハルカとてめんとこのキザキ、キモトに暴れてもらおう 先手必勝だ こいつらなら、ジュリナとも戦えるだろ」


「まあ、そう焦るなって うちは、リョウハとリオンでいかせてもらうぜ」
ナカニシは、一年生ふたりの肩を抱いた


「ならば、うちもメルとミオに頑張ってもらおうか」
サシハラが最後列にいるふたりを呼んだ
「栄の若い衆に遅れをとるなよ」




「私に行かせてください」
シブヤが前に出る

「何言うてんねん うちが先や」
ヤブシタがシブヤの腕を掴んだ
「久しぶりやなぁ 今日は負けへんで お前らみんな、いてもうたるわ」



「お手並み拝見させてもらおうよ」
コジママコが出ようとするオカダナナとニシノミキを制した
「私たちの相手はあんな雑魚じゃない」
鋭い視線の先には優子しか立っていない
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「なんで攻めないんだ」
サシハラリノがナカニシユカに詰め寄る シノダマリコ、イタノトモミ、シマザキハルカ、マツイジュリナ、ワタナベマユらが怪我をしている今こそ、マジ女を潰すチャンスではないか


「リノ、私は卑怯なのは嫌なんだ 奴らに少し時間をやろう」
ナカニシの視線に、頷くキザキユリア ナカニシはキザキの真っ直ぐな性格を知っている マジ女に勝ったとしても、キザキに軽蔑されては意味がない マジ女のてっぺんに続く道は王道なのである








「あいつらは何者なんだ?」
優子は、ワタナベマユを見舞っていた シライシマイが発した言葉が気になり、大事をとって自宅療養しているのだ


「乃木坂学園の生徒です 私は、マジ女に友達がいないので、彼女たちとつるんでました 私が皆から一目置かれてるのは、バックに彼女たちがいるからなんですよ 外見は清楚なお嬢様系なんですが、勝つためには手段を選ばない超武闘派集団なんです 私は、彼女たちに頼んで、ジュリナとハルカを襲わせました しかし、彼女たちの本当の目的はマジ女を潰すことであり、シノダさんを先に襲ったのです そして、ハルカだけではなくイタノさんも」


マユの父親と話をし、優子はマユに興味を持った 理由はどうであれ、マジでマジ女のてっぺんを目指しているという そういや、向こうのマジ女では、マユはネズミと名乗り、汚い手を使ってマエダを潰そうとしていた あの日、マユを尾行するジュリナを見つけ、胸騒ぎがした優子はラッパッパを集めた ややこしいことになるかもしれないので、なんばの連中には気付かれないようにと指示したのだった もし、マユがジュリナを助けようとしなかったら、優子はマユを再起不能にしていたに違いない そして、それをなんばの連中にみられたら、マジ女の次世代は見限られてしまうのだ


「そうか… じゃあ、何故ジュリナを助けようとしたんだ どうせやるつもりだったんだろ」
優子の顔が険しくなった


「わかりません 卑怯なのは私なのに、我慢ができなかったんです シノダさんもあんな目に合わされたのかと思うと…」
マユが泣き出した
「戦争は正気になった方が負ける、私はずっとそう信じてました 勝つためには手段を選ばない 卑怯っていう言葉は、負け犬の遠吠えみたいなもんだと しかし、あれでジュリナを倒したとして、いったい私に何が残るんたろうと思いました お金にものを言わせてライバルを蹴落としたという記憶だけなんじゃないだろうかと 耐えられなかったんです」


「そうかい(笑) 授業料、高くついたな しかし、乃木坂のあの姉ちゃんの目は本気だったぜ てめえを許さないって言ってた さあ、どうする きっちり落とし前つけてくるか それとも、また金でけりをつけるのか」


「私はどうしたらいいのでしょうか シライシさんにはおそらく勝てません」


「てめえは、マジ女のてっぺんを狙ってんだろ 乃木坂の頭に勝てないなら、マジ女のてっぺんも無理だ 私の目の黒いうちは、てめえをてっぺんに上らせるわけにはいかねえ」
語調を荒げた優子であったが、その顔には薄らと微笑みを浮かべていた
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イタノトモミとシマザキハルカが襲われた 相手は見覚えのない少女たちで、白い制服を着ていたとのこと マツイジュリナは、ワタナベマユが陰で糸をひいていると考えた シノダマリコを襲ったのも、同じ奴らに違いない 次は自分の番だ やられる前にやる方がいいのではないか ジュリナはマユをこっそりと尾行した








マユは、私立乃木坂学園の生徒たちが屯する倉庫を訪れた
「待たせたな」

「金は、もってきたんだろうな」
乃木坂の総長であるシライシマイの美しさに、マユの胸の鼓動が高鳴った

「もちろん」
マユはリュックサックの中から分厚い封筒を取り出した



乃木坂学園は、マジ女に対抗して創設されたのであるが、白い制服を着た美少女たちはとてもヤンキーには見えなかった 何も知らずにナンパした男たちは、身ぐるみ剥がされ、有り金を全部もっていかれる へたに逆らうとぼこぼこにされ、治療費の方が高くつきかねない シライシをはじめ、副番のハシモトナナミ、マツムラサユリ、サクライレイカ、タカヤマカズミ、一年のイコマリナ、イクタエリカは七福神と呼ばれ、その美貌で男たちをおびき寄せては金を巻き上げていた もちろん、売りなどする必要もないことは言うまでもない







瞬間湯沸し器のジュリナの辞書に無鉄砲という言葉は存在しない 後先も考えず、乃木坂の猛者たちの前に飛び出していった


「何だてめえは」
ハシモトがジュリナの前に立ちはだかる


「馬路須加女子学園のマツイジュリナ そこにいるドブネズミと同級生だ」
メンチをきるジュリナ


「ほお… ワタナベ、マジ女はブスばっかだな(笑)」シライシがマユの頭を撫でる 屈辱で顔が歪むマユ


「顔で喧嘩するんじゃねえんだよ ごたく並べてないで、早くかかって来い」
ジュリナがファイティングポーズをとる


「おい、おい、ブサイクさん 独りでこんだけを相手する気か(笑)」
ハシモトがおどけた仕草で挑発した 乃木坂のヤンキーたちが腹を抱えて笑っている


「相手できるかできねえか、試してみろよ」
ジュリナはハシモトに飛びかかり、頭突きをかます よけたハシモトの鼻っ柱にまともに入り、ぐしゃっという鈍い音がした 鼻から大出血するハシモト それを合図に、乃木坂のヤンキーたちがジュリナに襲いかかる 多勢に無勢、いかにジュリナが強くても勝負になるはずがない 袋叩きにあうジュリナを前に、立ちすくむマユだったが…
「てめえら、卑怯だろ 独りを相手に大勢で おまけに丸腰のジュリナに武器まで使いやがって マジ女を舐めんなよ」
乃木坂のヤンキーたちの中にマユが飛び込んだ しかし、乃木坂側も強者揃い やがてマユも袋叩きにあう そのとき…




「あはははあははは、ぶっ殺す」
マツイレナが飛び込んできた 覚醒したレナの強さは半端ない リンチはレナの前では御法度なのである


シノダマリコはジュリナを抱きしめた
「よくやった 私の仇を討ってくれたんだな ちょっと休んどけ 久しぶりに暴れるからよ」



「さて、私も暴れるとするか(笑) アツコ、ミナミ、たまにはいいだろ(笑)」
優子、マエダアツコ、タカハシミナミも乃木坂のヤンキーたちを蹴散らしていく さすがの乃木坂勢もたまったもんじゃない おそらく日本で一番強いメンバーが勢揃いしたのだから




「退くぞ 覚えてやがれ ワタナベ、てめえ、ぶっ殺す」
シライシは原型をとどめてない血塗れの顔でマユを睨み付けた しかし、マユにはシライシの怒りがわからない 憎しみの連鎖という概念はマユにはないのである それよりも、美しかったシライシの顔が醜くなった それが、マユに言い様もない興奮を与えた 執拗に殴るマユを優子は羽交い締めにした
「戦意のない者は殴るな てっぺんを目指すなら、喧嘩も綺麗じゃないと」



マユは我に返った 優子の言葉が身に染みたのだった てっぺんを目指すなら… 私はてっぺんを目指しているんだ…