AKB48“モウソウ馬鹿” -7ページ目

AKB48“モウソウ馬鹿”

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「わたしたちを舐めてる?3人でこれだけの人数を相手にするつもりなのか」
乃木坂学園番長シライシマイが苦笑いする

「まいやん、さっさとやっちゃって、マジ女に殴り込みをかけようよ」
副番のハシモトナナミの鼻息が荒い


「トモさん…」
気を失っているイタノトモミにすがりつくシマザキハルカ


「こらっ、勝手に触るな」
ハシモトがシマザキに蹴りを入れる



「われ、なにさらすんじゃ」
ヤマモトサヤカがハシモトの前に立ちはだかる
「うちらは、大阪なんば女子商のもんや マジ女とおたくとの手打ちを頼まれて来たんや 実は今、マジ女に、博多、栄、そしてなんばの兵隊が集結してる うちらが、一時間以内に、イタノさん、レナさんを連れて帰らんかったら、攻めてくる算段になってるんや なあ、うちらの顔を立てて、おとなしゅう返してもらえませんか ご存知かどうか知りませんが、うちらは関西をしめてます おたくら、マジ女だけやなくて、関西も敵にまわすことになるんやで」



「われ、いったい誰や」
大阪出身のマツムラサユリとニシノナナセが前に出る


「なんや、ねえちゃん、大阪のもんか うちはヤマモトサヤカ、大阪ではさやねえって呼ばれてる こっちはワタナベミユキ、みるきーいうたら有名やで」
ヤマモトがふたりにガンを飛ばす


「さやねえ、みるきー…」
マツムラとニシノが顔を見合す
「お前ら、関西連合の…」


「なんや、知ってくれてるんか なら、話は早いわ そのべっぴんさんに話をつけてんか 残り時間が少ななってきたで」
ヤマモトとシライシの視線がぶつかる



「まいやん、こいつら本物や」
マツムラの声がふるえている



シライシがヤマモトの前に立つ ワタナベがヤマモトに寄り添う その周りを、乃木坂のヤンキーたちが取り囲んだ
「凄い気迫ですね まったく動じてない このふたりはうちの幹部です それなりに場数もこなしてますが、あなたたちのことを恐れてるみたいですね わかりました どうぞお連れください それから、あなた、シマザキさんでしょ イタノさんは、あなたのために戦うって そちらの方とふたりだけで来たのは、マジ女と乃木坂の因縁を断ち切るためだと あなたが、マジ女のてっぺんになったとき、先輩がいかに戦ったのかを伝えて欲しいと 敵に武勇伝を伝えてくれって、笑っちゃったけど イタノさん、凄かった わたしたちと戦った時には、体力を使い果たしてたから はなから、マジ女と戦争するつもりはなかったの しかし、3人だけで来るとはねぇ」



「優子さんは、シマザキ独りに行けって言いはったんや しかし、うちらが助太刀を申し出た」
ヤマモトがシマザキをみた

「優子さんって、マユを助けにきたあの恐ろしく強いひと?」

「マユを助けにきた?」
ヤマモトは、ワタナベマユと乃木坂の関係を知らない


シライシは、マジ女と乃木坂がもめた経緯について話し始めた
「ヤマモトさん、わたしたちもマジ女ともめたくはないんです 乃木坂はマジ女のライバルになるべく創られた学校ですが、競合するところも少ないし、わたしたちにしてみれば関係ないんですよ ただ、マユがばれないって言うから、金に釣られてつい…」


「あんたらがシノダさんやイタノさんを襲ったんか 実は、うちら、シノダさんを警護するために、マジ女に来たんやで」



「そうなんや」
大阪弁がうつるシライシ
「そういうわけで、マユだけは許すわけにはいかへん」


大阪弁のシライシにうけるヤマモト
「そうやなぁ… 優子さんに話してみるわ ワタナベマユには、きっちりと落とし前つけてもらわなならんなぁ うちらは、中立や マジ女側に非があるなら、乃木坂の味方するで あんた、まいやんって呼ばれてるけど、うちらは何て呼べばいい?」


「あっ、まだ名乗ってなかったね うちは、乃木坂学園二年シライシマイっていうねん 一応、頭をやらしてもらってます」



「さっきから気になってるんやけど、シライシさん、大阪弁を馬鹿にしてるやろ」
笑うヤマモト


「まいやんでええで」
舌を出すシライシ



「ほな、まいやん、うちら、そろそろ帰るわ あっ、そうや、うちと今度たいまんしようや」


「そやなあ、たいまんしよか」


「あんた、絶対馬鹿にしてるやろ(笑)」












「おい、お前、いつまでそこに隠れてるんや」
シライシの指示で、マツムラがコジママコを引っ張り出した
「お前、マジ女のもんか」
シライシの表情が一変して険しくなった



「そうですよ 一年のコジマといいます」
微笑むコジマ



「どうして隠れてた」
コジマの胸ぐらを掴むシライシ



「あなたたちが恐かったからでーす」
まったく動じる様子のないコジマ



「こいつをやれ」
イコマリナが呼ばれた イコマは乃木坂の一年の番格である



小柄な色白の女の子がコジマの前に現れた 可愛い顔に似合わない鋭い眼差しで睨んでいる
「死ねや」
いきなりボディーブローを繰り出した


胃液を吐き出し、うずくまるコジマ


「乃木坂を舐めないでくださいよ」
コジマの顔を上げさせ、頭突きを繰り出した 卒倒したコジマを蹴りまくるイコマ その表情に、何の感情もみられない 仲間に羽交い締めにされ、ようやくコジマから引き離された



「危ない野郎だぜ(笑)」
シライシはイコマの頭を撫でた にっこり微笑むイコマ
「さて、これからどうしようかな」
さやねえにみるきーか マツムラのびびり方は半端じゃなかったからなぁ かなりの猛者ってことだろ それに、あの優子ってのも、めちゃくちゃ強い しかし、このままじゃマジ女に舐められるしな 取り敢えずは、マユから血祭りにあげるか それで、優子を引っ張り出して、さやねえと戦わせる うん、名案だ(笑)
「おい、ワタナベマユを連れて来いや 失敗ったら、またイコマちゃんに虐められるぞ」
シライシがコジマの頭を撫でる

「は、はい、わかりました だから、許してください」
半泣きになるコジマ

「いいコちゃんだねぇ… 早よ行けや」
コジマを蹴るシライシ

「わかりました」
駆け出すコジマ


乃木坂学園の校門を出ると、コジマは走るのをやめ、スキップした
「何がイコマちゃんだ、ばーか マジ女のてっぺん、こじまこさんを舐めんなよ あははははあははははあははははあはははは…」
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マツイレナとシライシマイ、イタノトモミとハシモトナナミが睨み合っている その周りを取り囲む乃木坂のヤンキーたち

「ななみん、たいまんでいいよね」
シライシが指の関節を鳴らす
「じゃあ、始めましょうか」


レナが少しずつ距離をつめる 体力をかなり消耗しているので、できるだけ短い時間で決着をつけたい

シライシが連打を放つ 思いの外速いパンチに、レナは数発を顔面に受けた 切れた唇から滴り落ちる鮮血 そして、いきなり体が宙に浮いた どうやら、ローキックの威力で体が吹っ飛んだようだ レナは地面に体を打ち付け、意識を失いかけた 容赦なく踏みつけるシライシ レナは、隣でヘッドロックされ、もがくイタノをみた 身長差があるので、つかまると分が悪い 助けなければ… レナは、なんとかシライシの足首をつかみ、ふくらはぎに噛み付いた 叫び声をあげるシライシ レナは立ち上がると、ハシモトの後頭部にハイキックを放った 自由になったイタノが、ハシモトに逆襲をかける それを見届けたレナの下腹部に強烈な衝撃が シライシの膝が食い込んでいた 朦朧とする意識の中で、連打を浴びるレナ ドラマのような起死回生の一発を繰り出すことはあきらめたのだった…











キザキユリアとマツイジュリナは、足を止めて殴り合っている コジママコは、いずれ戦うことになるであろうふたりの動きを脳裏に焼き付けていた 特に、ユリアのローキックは要注意で、まともに食らうと命取りだ すでに、生足のジュリナの両足は腫れあがり、フットワークを使えない状態だった おそらく、キザキは、ジュリナに付き合って、足を止めての殴り合いに応じているのだろう 卑怯… 足を狙うのが卑怯なのか 敵の弱点をつくのが卑怯なのか 私なら、間違いなく足を狙う どいつもこいつも、いいカッコばかりしやがって… と、その時

「てめえなら、足を狙うんだろ」
優子が横に立っていた
「キザキの蹴が入れば、勝負は終わると思ってるんだろ」

コジマと優子の視線がぶつかる 無言で、肯定するコジマ

「おそらくジュリナは立ち上がることはできないだろう しかし、それでもジュリナはあきらめないに違いねえ すると、キザキは、動けないジュリナと戦うことになる なあ、コジマ、なんで二年のキザキが、栄・博多軍を率いているのかわかるか 喧嘩が強いからだけじゃねぇ 真っ直ぐなんだよ、考え方が てっぺんを目指す奴は、真っ直ぐでなきゃいけねえ おそらく、栄の連中は、キザキを誇らしく思ってるに違いあるめえ」
そう言い残し、優子はキザキとジュリナの間に割って入った
「TKOだ、ジュリナ」


「まだ闘えます、優子さん」
すがりつくジュリナ 立っているのが精一杯なのだ


「キザキ、てめえはどうして蹴らないんだ」
優子の鋭い視線に射ぬかれて、言葉を失うユリアだったが
「蛇の生殺し…」
しぼりだすように呟いた キザキの頬を涙が伝う


「もういい 何も言うな」優子はキザキを抱きしめた
「ジュリナ、今度やるときは、蹴られるんじゃねえぜ たいまんは根性だけじゃ勝てねえ 頭を使え さもないと、生殺しにされるぜ」
膝から崩れ落ちるジュリナ 屈辱で顔が歪む もちろん、生殺しにされたからではない


後程、検査した結果、ジュリナの両足の骨にはひびが入っていた もし、キザキが蹴り続けていたら、歩けない体になっていたのかもしれないそうだ








「総番、乃木坂の兵隊がこれを」
シノダマリコが渡された封筒を開けると、一枚の写真が入っていた
「レナ、トモ…」
そこには、金網の壁に括り付けられてさらされているレナとイタノが写っている

シノダとシマザキハルカの目が合った 異変を察知したのか、シマザキが写真を覗き込む
「トモさん…」


「ふたりで乃木坂に殴り込んだらしい…」


「自分が行きます」
シマザキが駆け出した あとに続こうとするマジ女のヤンキー達



「行くんじゃねえ」
優子が制止した
「これ以上、乃木坂ともめても何の得もねえだろ シマザキ、てめえ独りで行け ふたりを取り返してこい」


「優子さん、私も行きます 原因を作ったのは、私ですから」
ワタナベマユがシマザキに続こうとする


「待て、てめえが行くと、余計にややこしくなる シマザキ独りに行かせろ」
有無を言わせぬ優子の迫力に黙るマユ


「優子さん、うちらに行かせてください」
なんばのヤマモトサヤカとワタナベミユキが前に出た

「うちらはマジ女やないですから…」
優子とヤマモトの視線がぶつかる


暫くの沈黙を経て
「そうか… すまない… シマザキを頼む」
優子が頭を下げた これ以上の言葉はいらない このふたりになら任せられる


シマザキ、ヤマモト、ワタナベを見送るマジ女の生徒たち コジママコが三人に続いたことに気付いた者は誰もいない
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マツイレナが門をくぐると、イタノトモミが既に戦っており、グランドには数名のヤンキーが倒れている イタノは、レナに気付くと
「待ちきれなくて、先にやってるぜ」
と、ウイングした

辺りを見回すと、遠巻きにヤンキーたちに囲まれている レナは、その中に、ひときわ目をひく美少女を見つけた 乃木坂学園の総番シライシマイである レナとシライシの視線がぶつかった 口を歪めて笑うシライシ レナは、シライシに向かって歩き始めた 数名のヤンキーがレナに挑みかかってくる しかし、レナにはシライシしか見えていない 軽く一蹴すると、レナは叫び声をあげた
「ぶっ殺してやる」










キザキユリアとマツイジュリナが対峙している いよいよマジ女グループの次世代を占う戦いが始まろうとしていた

「ジュリナ、てめえは栄を裏切った 俺は、マナツみたいに心が広くねえから てめえにでけえ面されたくねえんだよ」
キザキの顔がいっそう険しくなった ジュリナが抜け、弱体化した栄を、ナカニシユカと共に引っ張ってきたのがキザキである キザキとジュリナは同級生として栄に入学した その時、栄の番をはっていたのがクワハラミズキであり、ジュリナはクワハラに可愛がられていた 当時の栄はまだ名古屋を束ねるにいたっておらず、クワハラが卒業すると、ジュリナはマジ女に転校する道を選んだ クワハラ、ジュリナのいなくなった栄が、他校の標的になるのは当然のこと そこに、ナカニシがマジ女から転校して来たのだった ナカニシはキザキを登用し、現在では東海地方のヤンキー校の頂点に立つまでになった また、ナカニシとともに、キザキのよき理解者となったのが、ひとつ上のスダアカリ、マツムラカオリだった 彼女らは、クワハラやタカヤナギアカネのグループには属さず、一匹狼として活動していたが、なぜかキザキの周りに集まってきた そして、ナカニシの政権になると、タカヤナギの下のイシダアンナ、
ムカイダマナツ、そしてキモトカノンとキザキで四天王を名乗らせたのだった これにより、ナカニシとタカヤナギのグループは合流し、栄は一本化された ナカニシは言う、ユリアがいなかったら、栄はひとつになれなかったと…





優子がジュリナの肩を抱いた
「勝負は時の運だ しかし、気持ちで負けてちゃ話にはならない てめえのマジを見せてくれ」


ジュリナは、優子にシノダとは違う大きさを感じた これまで生きてきた人生、勝つことばかりを考えてきた しかし、いくら勝負に勝ったとしても、周りに認めてもらえなけれは、真の意味でてっぺんを獲ったとは言えないのではないか 大切なのはマジになること 自分にいいわけと後悔をしないこと ジュリナの中で何かが壊れた
「優子さん、ありがとうございます 自分、マジになります」
そう言い残し、ジュリナはユリアに突進していった











レナの凄まじさに、乃木坂の猛者たちもたじたじとなった また、マジになったイタノトモミも、レナに負けず劣らずの奮闘ぷりで、シマザキハルカに対する思い入れの強さが感じられる レナは、何故にシマザキが、自分のもとを去ったか思い知らされた
「トモ、てめえのマジはきっとハルカに伝わるさ こいつらが、ちゃんと伝えてくれるよ」
不敵な笑みを浮かべて、レナが暴れだした
「怒ってる、わたしは怒ってるよ あははははあはははは…」
他人の心を縛ることはできない いくら口先だけで愛を囁いたところで、相手の心には響かないってことだ マジがあれば、言葉なんていらない レナは、初めてみるイタノのマジに感動していた 愛するって、マジになることなかんだなぁ… レナは、鷲掴みにしたヤンキーの耳元で囁いた
「みんな壊れちゃえばいいんだ さもなくば、マジになれ!」