「わたしたちを舐めてる?3人でこれだけの人数を相手にするつもりなのか」
乃木坂学園番長シライシマイが苦笑いする
「まいやん、さっさとやっちゃって、マジ女に殴り込みをかけようよ」
副番のハシモトナナミの鼻息が荒い
「トモさん…」
気を失っているイタノトモミにすがりつくシマザキハルカ
「こらっ、勝手に触るな」
ハシモトがシマザキに蹴りを入れる
「われ、なにさらすんじゃ」
ヤマモトサヤカがハシモトの前に立ちはだかる
「うちらは、大阪なんば女子商のもんや マジ女とおたくとの手打ちを頼まれて来たんや 実は今、マジ女に、博多、栄、そしてなんばの兵隊が集結してる うちらが、一時間以内に、イタノさん、レナさんを連れて帰らんかったら、攻めてくる算段になってるんや なあ、うちらの顔を立てて、おとなしゅう返してもらえませんか ご存知かどうか知りませんが、うちらは関西をしめてます おたくら、マジ女だけやなくて、関西も敵にまわすことになるんやで」
「われ、いったい誰や」
大阪出身のマツムラサユリとニシノナナセが前に出る
「なんや、ねえちゃん、大阪のもんか うちはヤマモトサヤカ、大阪ではさやねえって呼ばれてる こっちはワタナベミユキ、みるきーいうたら有名やで」
ヤマモトがふたりにガンを飛ばす
「さやねえ、みるきー…」
マツムラとニシノが顔を見合す
「お前ら、関西連合の…」
「なんや、知ってくれてるんか なら、話は早いわ そのべっぴんさんに話をつけてんか 残り時間が少ななってきたで」
ヤマモトとシライシの視線がぶつかる
「まいやん、こいつら本物や」
マツムラの声がふるえている
シライシがヤマモトの前に立つ ワタナベがヤマモトに寄り添う その周りを、乃木坂のヤンキーたちが取り囲んだ
「凄い気迫ですね まったく動じてない このふたりはうちの幹部です それなりに場数もこなしてますが、あなたたちのことを恐れてるみたいですね わかりました どうぞお連れください それから、あなた、シマザキさんでしょ イタノさんは、あなたのために戦うって そちらの方とふたりだけで来たのは、マジ女と乃木坂の因縁を断ち切るためだと あなたが、マジ女のてっぺんになったとき、先輩がいかに戦ったのかを伝えて欲しいと 敵に武勇伝を伝えてくれって、笑っちゃったけど イタノさん、凄かった わたしたちと戦った時には、体力を使い果たしてたから はなから、マジ女と戦争するつもりはなかったの しかし、3人だけで来るとはねぇ」
「優子さんは、シマザキ独りに行けって言いはったんや しかし、うちらが助太刀を申し出た」
ヤマモトがシマザキをみた
「優子さんって、マユを助けにきたあの恐ろしく強いひと?」
「マユを助けにきた?」
ヤマモトは、ワタナベマユと乃木坂の関係を知らない
シライシは、マジ女と乃木坂がもめた経緯について話し始めた
「ヤマモトさん、わたしたちもマジ女ともめたくはないんです 乃木坂はマジ女のライバルになるべく創られた学校ですが、競合するところも少ないし、わたしたちにしてみれば関係ないんですよ ただ、マユがばれないって言うから、金に釣られてつい…」
「あんたらがシノダさんやイタノさんを襲ったんか 実は、うちら、シノダさんを警護するために、マジ女に来たんやで」
「そうなんや」
大阪弁がうつるシライシ
「そういうわけで、マユだけは許すわけにはいかへん」
大阪弁のシライシにうけるヤマモト
「そうやなぁ… 優子さんに話してみるわ ワタナベマユには、きっちりと落とし前つけてもらわなならんなぁ うちらは、中立や マジ女側に非があるなら、乃木坂の味方するで あんた、まいやんって呼ばれてるけど、うちらは何て呼べばいい?」
「あっ、まだ名乗ってなかったね うちは、乃木坂学園二年シライシマイっていうねん 一応、頭をやらしてもらってます」
「さっきから気になってるんやけど、シライシさん、大阪弁を馬鹿にしてるやろ」
笑うヤマモト
「まいやんでええで」
舌を出すシライシ
「ほな、まいやん、うちら、そろそろ帰るわ あっ、そうや、うちと今度たいまんしようや」
「そやなあ、たいまんしよか」
「あんた、絶対馬鹿にしてるやろ(笑)」
「おい、お前、いつまでそこに隠れてるんや」
シライシの指示で、マツムラがコジママコを引っ張り出した
「お前、マジ女のもんか」
シライシの表情が一変して険しくなった
「そうですよ 一年のコジマといいます」
微笑むコジマ
「どうして隠れてた」
コジマの胸ぐらを掴むシライシ
「あなたたちが恐かったからでーす」
まったく動じる様子のないコジマ
「こいつをやれ」
イコマリナが呼ばれた イコマは乃木坂の一年の番格である
小柄な色白の女の子がコジマの前に現れた 可愛い顔に似合わない鋭い眼差しで睨んでいる
「死ねや」
いきなりボディーブローを繰り出した
胃液を吐き出し、うずくまるコジマ
「乃木坂を舐めないでくださいよ」
コジマの顔を上げさせ、頭突きを繰り出した 卒倒したコジマを蹴りまくるイコマ その表情に、何の感情もみられない 仲間に羽交い締めにされ、ようやくコジマから引き離された
「危ない野郎だぜ(笑)」
シライシはイコマの頭を撫でた にっこり微笑むイコマ
「さて、これからどうしようかな」
さやねえにみるきーか マツムラのびびり方は半端じゃなかったからなぁ かなりの猛者ってことだろ それに、あの優子ってのも、めちゃくちゃ強い しかし、このままじゃマジ女に舐められるしな 取り敢えずは、マユから血祭りにあげるか それで、優子を引っ張り出して、さやねえと戦わせる うん、名案だ(笑)
「おい、ワタナベマユを連れて来いや 失敗ったら、またイコマちゃんに虐められるぞ」
シライシがコジマの頭を撫でる
「は、はい、わかりました だから、許してください」
半泣きになるコジマ
「いいコちゃんだねぇ… 早よ行けや」
コジマを蹴るシライシ
「わかりました」
駆け出すコジマ
乃木坂学園の校門を出ると、コジマは走るのをやめ、スキップした
「何がイコマちゃんだ、ばーか マジ女のてっぺん、こじまこさんを舐めんなよ あははははあははははあははははあはははは…」


