サシハラリノ、キタハラリエ、オオヤシヅカ、ナカニシユカは、かつて地方組と呼ばれていた そして、最後の地方組のメンバーこそがヨコヤマユイであった ヨコヤマは、オオバが動き出したことで、ナンバだけではなく、サカエにも火の手が上がったのではないかと考えた ただ、さすがのヨコヤマも、シロマミル、ヤグラフウコの後ろにタカハシミナミがいようとは夢にも思っていない ヨコヤマは、独断で、サシハラに相談した 地方組を利用することはできないかと考えたのだ 自分が動き回ると目立つ しかし、キャラの立つ彼女たちを隠れ蓑にすれば、敵に気付かれることもあるまい 権力闘争図の中心に身を置くヨコヤマは、ナンバの戦火が、やがて自分にも移るに違いないと考えている 従って、地方組との絆はヨコヤマにとってかけがえのない人脈であった 彼女たちを味方につければ、怖いものなど何もない ヨコヤマの最後の相手、それはヤマモトサヤカに他ならない ヨコヤマにあってヤマモ
トにないもの、それが地方組なのである もちろん、ヨコヤマは、本当の意味での地方組ではない しかし、彼女たちは知っている ヨコヤマが、9期生たちがいかに過酷な時間を過ごしたのかということを だからこそ、彼女たちは、ヨコヤマを地方組の一員として迎え入れた ヤマモトやマツイジュリナにはわからない研究生の辛さ サシハラは、サカエもナンバも大嫌いだった ジュリナもヤマモトサヤカも大嫌いだった キタハラは、自分を“元祖次世代”だと考えている しかし、現在の次世代メンバーのように恵まれてはいなかった どいつもこいつもちやほやしやがって ミヤワキサクラがセンターに立つのをみて、キタハラはグループを憂う サシハラの手前、ミヤワキを批判することは差し控えてはいるが、センターの意味をわかっているのか 百年早いんだよ 結局、キタハラは、次世代としての足跡さへ残すことができなかった 朽ち果てるのを、このまま待たなければならな
いのか そんな時、ヨコヤマから声がかかった 始まりの場所、それは地方組 リノリエの恐ろしさを思い知らせてやる オオヤとナカニシは、アーカーベーの4期生で、研究生のオリジンであった 周りを見渡せば、共に戦ったメンバーはほとんどいない 幸せだったかと問われれば、首を縦に大きく振ることはできないが、気が付けば、アーカーベーのてっぺん付近に立っていた 盟友サシハラは、今やグループの顔 そして、可愛がっていたヨコヤマも、アーカーベーを引っ張っている ナカニシは、エスの前リーダーであった エース候補であったキザキユリアを擁し、サカエのてっぺんにまで上り詰める しかし、ユリアを4に盗られ、ナカニシは失脚する 黎明期から共に戦ってきたレナ、ジュリナもサカエを離れ、魂の脱け殻のような場所になってしまった 何が次世代だ 歴史が必要なんだよ ナカニシは、ユリアを思う もう一度、戦いたい そんな時、ヨコヤマか
ら声がかかる ユウコさんは、ユリアを評価してくれているらしい 次世代は、看板でしかない 4を引っ張るユリアこそ、アーカーベーを牽引すべきメンバーだと やってやるぜ エスをぶっ潰してやる ヨコヤマは、ヤマモトサヤカが、誰を立てるのかを考えていた ナンバの次世代といえば、ヤグラ、シロマ、ヤブシタシュウ、シブヤナギサ しかし、ヤグラとシロマの後ろには、誰かがいる シロマは、イリヤマと組んでいるが、おそらくアーカーベーの幹部クラスがその後ろに潜んでいるに違いない ヤブシタとシブヤは、ウメダアヤカが押さえている ヤマモトも、やすやすとは手を出せないだろう あっ、キノシタハルナがいた 現在、ビーⅡに身を置くキノシタは、ナンバの1期生、元祖エヌの最年少メンバーであった シロマと違い、押しのきくキノシタは、ヤマモトサヤカにさへ突っ込みを入れる 美しく、ダンスも上手いキノシタであったが、何故か干されるようになった
ヨコヤマは、兼任時、キノシタのエンドロールを目の当たりにして驚いた ユウコやウメダに引けをとらない切れがある ヤマモトは、ダンスだけなら、キノシタに勝てないと笑った その笑顔を、ヨコヤマは、ふと思い出した ヤマモトは、キノシタを立てるに違いない ナンバの秘密兵器… ヨコヤマは、ユリアを介してミネギシミナミと手を結ぶ算段だ 問題は、タカハシミナミ ミネギシとタカハシが通じているのは当然 1期は1期でまとまるのだろう シノダマリコ、コジマハルナはジュリナを、イタノトモミはシマザキハルカを擁す すると、タカハシは、ジュリナ、シマザキの次に、誰を立てるというのか コジママコは、ミネギシの秘蔵っ子 ムカイジミオンも可愛がっている ヨコヤマは、ミネギシの恐ろしさを痛感した サシハラは、腹黒さでは、ミネギシの方が上だという 勝手に丸坊主になって、研究生に降格し、ミネギシ4を結成した 要するに、次世代メ
ンバーを総取りしたと言える 先の組閣でも、ムカイジを押さえやがった ミネギシがそんなに力を持っているだろうか やはり、タカハシが手を貸していると考えざるおえない ヨコヤマの脳裏に、ユウコの顔が浮かぶ アーカーベーの権力闘争の歴史は、ユウコとタカハシの戦いと言えなくもない したがって、タカハシと手を結ぶことは、ユウコに背くことになる ユウコとミネギシの関係は、どうなんだろうか ユリアは、ナカニシにつく可能性が高い もちろん、後ろに地方組がついているからではあるが ミネギシが、ユリアをどれくらい買っているかによるな ヨコヤマは、来るべきヤマモトサヤカとの戦いに思いを馳せた そして、ヤマモトと共に、てっぺんとったんでと叫んでいたあの頃を、懐かしく振り返った


