AKB48“モウソウ馬鹿” -35ページ目

AKB48“モウソウ馬鹿”

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一回戦の相手がユウコに決まり、シロマミルは胸踊らせた ようやくチャンスの順番が巡ってきたのだ 大会までに、ヤマモトサヤカがユウコを紹介してくれるに違いない シロマは、用もないのに、ヤマモトにまとわりついた しかし、一向にその気配がない ワタナベミユキが、シロマに、ユウコに挨拶したかを問う シロマは、べそをかきながら、首を横に振った 怒ったワタナベは、ヤマモトに詰め寄ろうとする シロマは、ワタナベを引き止めた




ユウコは、不思議でならなかった シロマは、ヤマモトの妹分ではないか 普通なら、挨拶に来てもよさそうなものだ ユウコは、シロマに声をかけようか悩んでいた ヤマモトが動かないのだから、余計なことをしない方がいいのか シロマも、いわゆるワタナベ派の一員なのかも知れない





派手なユウコのパフォーマンスに、シロマは圧倒された これでは、チャンスの順番どころか、悪者になった気分だ 早く負けて、帰りたい ところが、勝利の女神はシロマに微笑む 無視するようにはしゃぐユウコを、シロマは恨んだ ワタナベがシロマの肩を抱き寄せる その姿を、イリヤマアンナが見つめていた







ヤマモトは自分に問うた 何故に、シロマをユウコに引き合わせなかったのか ユウコが、気をきかせて、シロマを持ち上げてくれるとでも思ったのか ヤマモトは、もう一度自分に問うた 本当に後ろ暗い気持ちはないか… ようやく総選挙て、選抜入りを果たした アーカーベーの次代を担うつもりでいる そして、シロマは、いわゆる次世代メンバーのひとり 今、シロマに上がって来られては困る そういう気持ちがなかったと言い切れるか ワタナベが、私にきれているのは知っていた しかし、それが、ヤマモトを余計に頑なにしたのだ ワタナベは、ビーのメンバーでもあるから、大会に出ることができる そんな奴に、私の気持ちがわかるのか ユウコから、メールが着た シロマを気遣うメールだ ユウコの性格は、よく知っている きっと歯痒かったに違いない シロマは可愛い 絶対に売れる これまでは、運がなかっただけ ユウコなら、一
瞬で気付いただろう もしかしたら、ユウコは怒っているのかもしれない すいません、ユウコさん 自分、そんなに強くないんです ヤマモトの慟哭が、ユウコに届くことはなかった…
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タカハシミナミとヨコヤマユイが対峙している もうどれくらい沈黙が続いているのだろうか どちらかが口を開けば、すべてが音をたてて崩れてしまうような緊張感 こうして歴史は動いていくのだろう 自分たちは、アーカーベーの足跡に過ぎない タカハシの歩いてきた道を、ヨコヤマが歩き始める 三百を越える少女たちの夢を従えて、茨の道を歩き続けるのである タカハシは、ユウコとの最後の戦いに、アーカーベーの未来をかけていた 現在のアーカーベーグループには、危機感が感じられない ハングリー精神が欠如している 何かを変えなければならない イリヤマアンナからシロマミルを紹介され、タカハシはヤマモトサヤカをセンターから降ろす計画を思い付く ユウコの反発を想定していたタカハシであったが、反応はなかった ヤグラフウコだけをセンターに立たせると、エーとケーの戦いに見える 自分の存在を打ち消すために、まったく関係のないシロマを登用したのだった タカハシは、ユウコのように後輩を育てた経験がない エーのキャプテンのときも、総督に就いてからも 人脈や派閥というものに無頓着であった しかし、次の足跡を導くことは、アーカーベーという組織が継続していくために必要なこと タカハシは、初めての仕事に着手した 漠然と動いても、途方に暮れるばかりなので、ユウコと最終決戦をするという筋書にした マユを的にかけるか、それともヤマモトサヤカを引きずり降ろすか 権力闘争に疎いタカハシは、参謀としてイリヤマを選ぶ イリヤマの覚悟は、タカハシの想像を上回るものであった シロマを擁して、アーカーベーのてっぺんを狙うつもりだ タカハシには、シロマの能力がわからなかった ただ、イリヤマの自信に賭けてみたくなったのだ 理論的にアーカーベーの権力闘争を説明するイリヤマの冷静さが、タカハシの情熱を抑えこむ ヨコヤマは、タカハシから一部始終を聴かされ、納得した しかし、応えは発していない 何かを変えなければいけないというタカハシの思いが、グループ全体に波風をたてているのは事実だ すべては、歴史が教えてくれる 所詮、タカハシも自分も、アーカーベーの足跡に過ぎないのだから








ヨコヤマが、次の総督に指名されたことを知り、ユウコは複雑な心境に陥った エスのミヤザワサエ、ビーⅡのウメダアヤカ、ハカタのサシハラリノを従えるのは至難の業 何故に、3期のマユではなく、9期のヨコヤマなのか もしかしたら、タカハシは、ヨコヤマが権力闘争の裏側で暗躍していたことに気付いていたのかもしれない マユには、人脈がない 実は、マユに人脈を持たせなかったのは、ユウコの策略である いや、思いやりと言うべきか マユには、周囲を気にせず、自分の信じる道を歩いて欲しい そして、それは、ヤマモトサヤカに対しても同じであった その代わりに、ヨコヤマに、権力闘争のノウハウを授けたのだ 汚いことは、ヨコヤマにやらせる マユとヤマモトは、真っ直ぐに進んで欲しい 組織とは、そういうものだ 綺麗事だけでは成り立たないが、綺麗事が御旗になる 今から考えると、ヨコヤマがナンバを兼任したことは必然であったのか そして、マユとともに、エーに在籍したことも大きな意味を持つ 自分が後継者に指名したのはヤマモトであり、タカハシの後はヨコヤマが継ぐ そう口にしたのは、ユウコ自身だった 何気なく口にした言葉であったが、思い付きではない ユウコは、タカハシの後継者には、ヨコヤマが相応しいと考えていた そして、タカハシにプレッシャーをかけ続けた自分の後継者として、ヤマモトを鍛え上げる そうすることが、アーカーベーのためになると信じていた それにしても、総督に指名されるとは ヤマモトとヨコヤマが対峙する構図は、アーカーベーにとって望ましい マユは、マエダアツコのように象徴として君臨すればいいのだ ユウコは、ナンバでのウメダアヤカの言葉を思い出していた 奴は、死場所を探している 最後にでっかい花火をあげて、散るつもりだ ヨコヤマを道連れにさせるわけにはいかない ミヤザワサエもそうだ 奴らは、タカハシと決着をつけるつもりだ 勘違いしちゃいけない ヨコヤマはタカハシの後継者ではあるが、エーの人間ではないんだ ケーは勝った ケーのトップが総督に指名されたんだからな…









サシハラリノは、アーカーベーの9周年パーティーに顔を出さなかった 誘われなかったことを口実にしているが、タカハシの顔をみたくなかったのだ 5期の自分を差し置いて、何故にヨコヤマが サシハラは、完全に拗ねていた キザキユリアの一件で、やる気が失せた いったい誰のおかげで、アーカーベーが成り立っていると思ってるんだ マユもマユだ あんな小娘の肩を持つなんて おまけに、ケーⅣのメンバーたちにも裏切られ、サシハラは自暴自棄に陥っていた こうなったら、最後に勝負をかけてやる まずは、このサシコ様の後継者選びだ うーん… コダマハルカはキャラが違う ミヤワキサクラはマユに傾倒してるしな モリヤスマドカは… 美形は駄目だな タニマリカ、ナカニシチヨリ、オガサワラマユ… なんか馬鹿らしくなってきたぞ 私の後継者は難しいなあ アキモトさんに相談してみるか(笑) ついでに、卒業の時期についても…










もし、ヨコヤマがナンバに来なければ、自分とユウコはすれ違っていたのかもしれない ヤマモトは、ヨコヤマと共に戦った日々を思い返していた マエダの卒業で、アーカーベーの勢力図が大きく変わろうとしていた時期である 偶然というには、あまりにも絶妙なタイミングであった アーカーベーとナンバを目まぐるしく移動するヨコヤマに、度肝を抜かれた おまけに、ナンバの若手を可愛がり、あれよあれよという間に溶け込んでいく もし、ユウコにつくことを拒んでいたら、ヨコヤマにナンバを乗っ取られたかもしれない 当時のナンバは、ワタナベミユキのグループが優勢であった ビーに兼任していたワタナベは、ユウコにも近づこうとする マユやカシワギユキと親交を深め、グループを縦横無尽に動き回るワタナベに、ユウコは違和感を感じたのだった ワタナベが大きくなることを恐れたユウコは、ヤマモトに目を付ける それは、ジュリナに対してレナを持ち上げた手法と同じであった ただ、ヤマモトには、ヨコヤマやカワエイリナらアーカーベーのタレントをブレインにつけた ジュリナに対して独りで立ち向かったレナは、やがで重圧に耐えられなくなったのだ レナは自壊し、ユウコとの間に溝ができた ユウコは、同じ失敗を繰り返さない ヤマモトは、ワタナベを抑え込んだ 空回りし始めたワタナベは、禁断の世界に逃げ込むようになる アーカーベー権力闘争では、己に克った者だけが生き残れるのだ ヤマモトは、ケーに導かれ、ヨコヤマと共にアーカーベーを牽引する役割を託された これによって、エーとケーの8年間にも及ぶ戦いに終止符が打たれたのである 誰もがそう考えた時、アーカーベーのセンターにミヤワキサクラが、ナンバのセンターにヤグラフウコが立った ユウコは、タカハシの逆襲かと喜んだ しかし、てっぺんに駈け上ろうとしている少女は、エーには無関係だった ユウコは、奇しくも、一度、その少女に負けていた しかし、思い出すのは、じゃんけんに負けた悔しさよりも、淋しそうに去っていくシロマミルの背中だった…  









ヤマモトは、アーカーベーの選抜メンバーとして輝き始めたシロマを見ている どうして、あの時、ユウコはシロマを手放したのだろうか もしかしたら、シロマのために動かない私への見せしめだったのかもしれない 今、思えば、あの時、ユウコがシロマを押さえていれば、権力闘争はつんでいたのではないか ユウコが、それをわかっていたかどうかは、定かではないが… 結果的に、シロマは、ヤマモトのもとを去っていった ヤマモトの力を頼らないで、てっぺんへの階段を上り始めている ヨコヤマもヤマモトもシロマも、そしてユウコも、アーカーベーのひとつの足跡に過ぎない すべては、歴史が教えてくれる もし、あの時、ああしていれば 次の足跡たちは、その時を待っている…
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「スキャンダルが本当に嫌いなんです」
キザキユリアのこの一言が、権力闘争に拍車をかけることとなる スキャンダルの二大女王といえばサシハラリノとミネギシミナミ 彼女たちが、キザキの発言を許すはずがなかった キザキは4の副キャプテン キャプテンであるミネギシを批判したともとれる言葉に、ミネギシチルドレンである三銃士ことコジママコ、オカダナナ、ニシノミキが反応した 彼女たちは敵意を剥き出しにし、キザキを無視するようになる また、旧ミネギシ4のメンバーは、急に現れた副キャプテンに馴染めずにいたことも相まって、キザキはチーム内で孤立することとなる 唯一、初代4のメンバーで、チームプリズンのひとりであるカトウレナがキザキに近寄るという状態であった また、サシハラは、ナカニシユカに詰め寄り、キザキの真意をただした キザキの真っ直ぐな性格を知るナカニシは、大意がないことを知ってはいたが、それが余計にややこしい 特に、最近のサシハラは、調子に乗って、恋愛肯定論を展開している 要
するに、キザキとは、水と油ということになるのであろう さすがのヨコヤマユイも、頭を抱える羽目に陥った 地方組を利用しようと画策していたのだが、サシハラとナカニシの間に不調和が生じ始める タカハシミナミ総督をも圧倒する権力をかざして、サシハラはキザキを攻撃した ジュリナやレナはキザキを擁護しようとするが、下手に関わると、アーカーベーを割る可能性がある また、スキャンダルによって失脚したワタナベミユキも不快感を露にした 「綺麗事を言う奴ほど、裏で何してるかわからん」 ワタナベに賛同する声が高まり、キザキはますます窮地に立たされる サシハラは、お灸をすえてやろうと、キザキのもとを訪れた 独りでぼーっとしていることの多いキザキを、いたぶってやろう しかし、そんなサシハラの耳に飛び込んできたのは、キザキたちの笑い声だった 控え室のドアを少し開け、中を伺うサシハラ キザキの周りには、キモトカノン、オオタアイカ、ワタナベマユ、ミ
ヤワキサクラ、イコマリナ、モリヤスマドカらが取り巻いている ガビーン!!! お膝元のケーⅣのメンバーたち もし、これが公になれば、自分の立場が危ない サシハラは、何事もなかったかのように、輪の中に入っていった オオタが、スキャンダルの女王を弄る ヘラヘラ笑うサシハラ キザキが、サシハラに言う 「私は、スキャンダルが嫌いです でも、それに打ち勝ったサシハラさんを尊敬しています」 キザキとキモトの目が合う 微笑み合うふたり キザキの窮地を知ったキモトが、オオタに助けを請うたのだった ハカタを割る恐れがあるからと二の足を踏むオオタの背中を押したのがマユである 「キザキは正しい 今、やらなければならないことは、アーカーベーのために頑張ること 写真なんか撮られている場合ではない」 マユが、キザキについたという情報は、アーカーベーを震撼とさせる いよいよマユとサシハラがぶつかるのか 妙に盛り上がる
周囲をよそに、サシハラがキザキを可愛がり始める 尊敬しているという言葉に、ご満悦だった マユは、後継者にキザキを指名した アーカーベーを、王道アイドルグループに戻すためには、キザキの真っ直ぐさが必要だと考えたからだ ミユキが言うように、恋愛を否定するのは、綺麗事のように感じる そして、私もいつかは結婚するのだろう ならば、その運命の相手に出会うまでは、アーカーベーのことだけを考えていればいい どうしても好きでたまらないときは、ファンに謝ればいいのだ スキャンダルで一番傷つくのは、ファンに他ならない 世間から嘲笑われ、それでもメンバーを擁護する 見返りのない愛を注ぎ続けてくれるファンのためにも、私たちはよそ見しちゃいけないんだ ファンは、私たちと付き合いたいなんて思ってはいない 自分が推した“運命のひと”に輝いていて欲しいんだ スキャンダルは、私たちから一瞬にして輝きを奪い取る マユは、キザキの輝きに、アーカー
ベーの未来をみたのだった










サシハラは、アーカーベーのてっぺんに興味を失っていた もし、キザキやマユの考えが正しいのなら、自分の居場所がないように思えるのだった 考えてみれば、今の自分があるのは、あのスキャンダルのおかげのような気がする サシハラは、ふと傍らに立つタナカミクとヤブキナコをみた もし、こいつらが、何らかのスキャンダルに巻き込まれたらどうする もし、フミハルに写真を撮られたらどうする おそらく、殴り込みをかけるだろう キザキが言うように、スキャンダルを起こすには、それなりの覚悟がなければならない サシハラは自分の胸に手を当てて考えてみた 果たして、覚悟していたと言えるだろうか 何も考えてなかった… この私でさへ、何も考えずに行動していたのだ 好きだったから… おい、キザキ、てめえは、男よりもファンの方が大事だって言い切れるのか 覚悟って、なんだよ 急に叫び出したサシハラを、不思議そうに見つめるナコミクであった








ミネギシは恋愛したいと考えていた 年頃の女の子なんだから、仕方ないだろ キザキだって、口だけに違いない 好きな男が現れたら、デートするに決まってるんだ フミハルに撮られたら、思いっきり馬鹿にしてやる 顔が丸いから、坊主にしたらうけるだろうな そう考えながら、ふと目の前の鏡に目をやる ブスだな…嫌な顔… あの涙はなんだったんだ お前は、またファンを裏切るのか 脳裏に、三銃士の顔が浮かぶ てめえらは、キザキについて行けよ こんな醜い大人になっちゃいけねえ ミネギシの頬を、涙が伝う そろそろ潮時かもな アーカーベー権力闘争劇の舞台からミネギシが降りたという噂が、つわものどもの士気を高めたのかどうかは定かではない…










マユがキザキの後ろ楯に回ったことにより、てっぺん争いの位相が一気に変わった ユウコがマユを導いたように、マユがキザキをてっぺんに導くのか 冗談じゃない シノダマリコとコジマハルナが気炎を上げる てっぺんはジュリナだ 同世代のキザキにうろちょろされると、てっぺんからの景色が見えにくい イタノトモミもシマザキハルカを持ち上げる タカハシミナミに約束が違うと詰め寄った シマザキ自身はてっぺんに興味ない しかし、イタノの気持ちを考えると、あとには退けない やるしかないか やるしかない…