チームSの新しいリーダーに任命されたナカニシユウカは、アーカーベーの第一回研究生オーディションに合格し(4期生)、その後、サカエのオリジナルメンバーとなった経緯をもつ アーカーベー時代、5期のサシハラリノ、キタハラリエら地方出身者らとひとつの部屋で共同生活した時期があり、彼女たちは地方組と呼ばれた 今やナカニシは、サカエ全体のキャプテンと言っても過言ではないポジションにある チームSのエース、キザキユリアはナカニシを姉のように慕っており、またナカニシもキザキを特別目にかけていた ふたりの絆は、やがてサカエのてっぺんを巡る権力闘争の引きがねとなるのであった
キザキらが昇格してから半年後、4期生によるチームEが立ち上がる キザキらは、何故3期でチームEをつくらせてくれなかったのか不本意であった 一方、1、2期生の中にも研究生がいるのに、キザキたちが昇格したことに不満をもつ者も少なくなかった キザキたちにしてみれば、1期がS、2期がチームKⅡ、残りと3期でチームEをつくれば問題なかったわけで、1期生と衝突すればするほど、上層部に対する怒りはつのるばかりであった いつかは3期生だけでチームをつくろう、キザキはオギソシオリやキノシタユキコと誓ったのであった
1期の武闘派といえばクワハラミズキであった クワハラはダンスのスキルが非常に高く、エースのジュリナも一目おいていた 義理人情に厚いクワハラが3期生に対してバリアをはるのは当然のことだったが、キザキやキノシタも負けてはいない 運動能力ではクワハラに一歩もひけをとらなかったのだ こうしてチームSは、1期と3期の対抗意識が功を奏して、アーカーベーをはるかにしのぐダンスパフォーマンスチームへと成長していくのである リーダー的存在のクワハラとエースのジュリナのコンビはサカエの象徴となるのだが、ナカニシは先輩風を吹かすこともなく、状況を静観していた 太陽のごときキザキの快活さに魅力を感じたナカニシは、二次元という共通の趣味を介して近づくのである やがてキザキは、チームSのマスコット的存在となり、クワハラにも可愛がられるようになるのだが、ナカニシとの結びつきは特別なものであった ナカニシの後ろ楯があったからこそ、1期生との確執を埋めることがで
きたとも言えなくなかった キザキは明るかったが、笑うことが苦手だった しかし、ナカニシといると笑顔になれる そして、キザキの笑顔には誰もが皆、癒された ナカニシは確信した、キザキはやがてサカエ、いやアーカーベーのエースになれると…


