イタノトモミに、シマザキハルカの誕生日パーティに誘われたのが縁で、ワタナベミユキはふたりと親しくなった イタノとはしゃべったことがなかったが、ワタナベは人見知りしない 二つ返事でついてきたワタナベを、イタノは気に入ったのだった
「マリコに会ってやってくれ」
イタノの命令に、理由も聞かずに応じるワタナベ
「度胸いいな」
イタノが微笑んだ
「はい」
ワタナベも微笑んだ
「パルもいっしょだ 私がいるとマリコが話し辛い」イタノとシマザキの視線が絡む
シノダは何から話せばいいのか迷っていた ワタナベはかなりの切れ者だという噂だ ワタナベは動じる様子もなく、ニコニコ笑っている シノダは単刀直入に切り出した
「ジュリナのことをどう思う」
ワタナベは少し考える素振りを見せてから微笑んだ
「凄いひとやと思います」
「そうか」
シノダも微笑んだ ふたりは黙ったまま暫くの間、見つめ合った
「事情はだいたいわかってます パルが一緒やってことは、イタノさんの了解も得られてはるってことですね」
ワタナベに向かってシマザキが頷く
「わかりました シノダさん、うちを食事に誘ってください ナンバの主力を集めます サヤカちゃんは、それですべてがわかるはずですから」
ワタナベはレナからも誘われていた あのネガティブなレナがギラギラした目で言うのである
「アーカーベーのてっぺんが見えた」
サカエは、レナ、タカヤナギアカネ、フルカワアイリ、それからコジマハルナに口説かれたスガナナコ、フルハタナオがムカイダマナツを推し、キザキユリアは不利だという ワタナベはレナとキザキも会食に誘った
「ユリア、あわてる乞食は儲けが少ないって言うやろ」
そう言うと、ワタナベはキザキを抱きしめた
「チッチは誘われなかったのか」
ユウコがヤマモトサヤカに切り出した ナンバのメンバーがマリコやジュリナと鍋パーティーしてるみたいだ タカミナやハルナもいるみたいだ」
ユウコは恐怖を感じていた 疎外感に苛まれていたのだ
「ワタナベに電話してくれ 私たちもパーティーに参加しよう マユも誘う ファンに気付かれたら大変だ」
「シノダさん、サヤカからです ユウコさんとマユさんと合流したいって言ってます」
「そうか」
シノダはウインクした
キモトカノンが走って来る
「わたし、呼ばれてない」
オイラに抱きついた
“青春と気づかないまま”が流れる
オイラたちも合流するぞ
目が覚めたら、オイラは木本花音の抱き枕を抱き締めていた…
‐終わり‐





