AKB48“モウソウ馬鹿” -31ページ目

AKB48“モウソウ馬鹿”

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イタノトモミに、シマザキハルカの誕生日パーティに誘われたのが縁で、ワタナベミユキはふたりと親しくなった イタノとはしゃべったことがなかったが、ワタナベは人見知りしない 二つ返事でついてきたワタナベを、イタノは気に入ったのだった

「マリコに会ってやってくれ」
イタノの命令に、理由も聞かずに応じるワタナベ
「度胸いいな」
イタノが微笑んだ

「はい」
ワタナベも微笑んだ

「パルもいっしょだ 私がいるとマリコが話し辛い」イタノとシマザキの視線が絡む





シノダは何から話せばいいのか迷っていた ワタナベはかなりの切れ者だという噂だ ワタナベは動じる様子もなく、ニコニコ笑っている シノダは単刀直入に切り出した
「ジュリナのことをどう思う」

ワタナベは少し考える素振りを見せてから微笑んだ
「凄いひとやと思います」

「そうか」
シノダも微笑んだ ふたりは黙ったまま暫くの間、見つめ合った

「事情はだいたいわかってます パルが一緒やってことは、イタノさんの了解も得られてはるってことですね」
ワタナベに向かってシマザキが頷く
「わかりました シノダさん、うちを食事に誘ってください ナンバの主力を集めます サヤカちゃんは、それですべてがわかるはずですから」


ワタナベはレナからも誘われていた あのネガティブなレナがギラギラした目で言うのである
「アーカーベーのてっぺんが見えた」
サカエは、レナ、タカヤナギアカネ、フルカワアイリ、それからコジマハルナに口説かれたスガナナコ、フルハタナオがムカイダマナツを推し、キザキユリアは不利だという ワタナベはレナとキザキも会食に誘った
「ユリア、あわてる乞食は儲けが少ないって言うやろ」
そう言うと、ワタナベはキザキを抱きしめた





「チッチは誘われなかったのか」
ユウコがヤマモトサヤカに切り出した ナンバのメンバーがマリコやジュリナと鍋パーティーしてるみたいだ タカミナやハルナもいるみたいだ」
ユウコは恐怖を感じていた 疎外感に苛まれていたのだ
「ワタナベに電話してくれ 私たちもパーティーに参加しよう マユも誘う ファンに気付かれたら大変だ」






「シノダさん、サヤカからです ユウコさんとマユさんと合流したいって言ってます」

「そうか」
シノダはウインクした




キモトカノンが走って来る
「わたし、呼ばれてない」
オイラに抱きついた


“青春と気づかないまま”が流れる


オイラたちも合流するぞ




目が覚めたら、オイラは木本花音の抱き枕を抱き締めていた…



  ‐終わり‐
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チームAのセンターがアーカーベーのセンター…ワタナベマユが異動してきたときに、シノダマリコはジュリナがチームKに兼任移籍となった理由がわかった 上層部ははなからマユをセンターにするつもりだったのだ そして、マユの後ろにはユウコがいる コジマハルナもチームBに異動となり、シノダは丸裸にされた気分だった 考えてみれば、ヨコヤマユイもユウコの舎弟みたいなもの そこで、シノダはユイを後継者に指名した チームAをヨコヤマに委ねてみたのだ ヨコヤマはナンバに兼任移籍された際、ヤマモトサヤカと親交を深めたと聞く これで、ユウコ、マユ、ヤマモト、ヨコヤマがつながって、チームAはユウコの支配下におかれたも同然 そして、アキモトサヤカがいなくなったチームKもユウコの独裁状態 総監督であるタカハシミナミはどう動くんだ おそらく、コジマとミネギシミナミを頼るだろう そうだ、うちの研究生を抑えないと ユウコ
に先を越されたら、ジュリナは終わる 奴は、マユの次をアーカーベーの研究生に託すに違いない…


「マユとキザキユリアがつながっただと」
シノダは唇を噛み締めた ユウコが動き出したのか サカエのナンバースリーであるタカヤナギアカネはタカハシを崇拝していると聞く こうなったらタカハシを味方につけるしかあるまい シノダはコジマに相談した マユとキザキがつながった以上、一刻の猶予も許さない ナンバはどうなんだ ヤマモトの天敵は…ワタナベミユキ ワタナベはチームBだから、カシワギ、マユと近いのか ワタナベには直接あたってみよう チームBにはコジマもいるからなぁ このシノダの機転が、勝負の行方を大きく左右することになるのだった


シノダがイタノトモミを呼び出した こうしてふたりっきりで会うのは何年ぶりだろうか イタノを落とせば、シマザキが使える シマザキはワタナベ、キザキとつながっているのだ シノダは、イタノに、タカハシを助けてやって欲しいと持ちかけた チームAもチームKもユウコの支配下にあり、総監督として動きにくいに違いないと イタノにしてみれば、ヤマモトを操るユウコもシノダとかわりない それよりも、タカハシをシマザキの味方につける方が得策かもしれなかった さらにシノダは、アーカーベーのセンターにシマザキを推したのだ さすがのイタノも、この提案には度肝を抜かれた こうして、イタノの協力を取り付けたシノダは、ワタナベとの会談に臨むこととなった
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マジスカ学園2で、ゲキカラをナイフで刺すミソ役に抜擢されたのが、サカエの4期生であるキモトカノンであった イタノトモミは、オーディションに受かって半年足らずで抜擢されたサカエの少女を前にし、胸が騒いだ こいつのせいで、さらに選抜の椅子がひとつ減るのか… キモトは、昇格するとすぐにサカエの選抜組となったが、今回の総選挙でようやくアンダーガールズ入りすることができたに過ぎない イタノの心配は杞憂に終わったというわけだ ところが、キモトがサカエに入った頃、大阪でナンバが立ち上がった センターはワタナベミユキ、そしてキャプテンはヤマモトサヤカ ふたりはデビューする前に、アーカーベーのシングルに選抜されるのである イタノは言葉を失った この組織は、同じことを繰り返している ふたりを選抜することに、いったいどういう意味があるというのか そして、約1年後にマエダアツコが去ることになる アーカーベーの象徴が後進に道を譲ったところで、余所
者がうじゃうじゃと増殖するんだから意味がないだろう さらに、今回の総選挙で、次世代エースと呼ばれたシマザキハルカは、辛うじてヤマモト、ワタナベを抑えることができたのである イタノは、シマザキの顔をみるのが辛くなった いっそのこと、ここから連れ出してやりたい 来年は、もしかしたらふたりに… タカハシミナミが後継者としてヤマモトの名前を挙げた ユウコもヤマモトを溺愛している コジマハルナは相変わらずジュリナべったり ワタナベマユやカシワギユキはミユキを可愛がっている イタノには理解できなかった てめえら、アーカーベーだろ なんで余所者とイチャイチャしてやがる


キザキユリアはナカニシユウカを後ろ楯に、同期のスダアカリ、キノシタユキコ、マツムラカオリらを抑えた 2期生のカトウルミも丸顔つながりでキザキを支持した また、キモトもキザキについた 傷ついたレナは、チームEを捨て、タカヤナギアカネ、フルカワアイリ、オオヤマサナと共にムカイダマナツを支持した ジュリナ側にはかわりないので、問題なかろう スガナナコ、フルハタナオらは態度を保留している ふたりもサカエの次世代エース候補であり、キザキ、ジュリナとはライバルであった この戦いは、サカエのエースを決める戦いである しかし、ジュリナはアーカーベーのセンター争いにも名乗りをあげていた サカエ単独で考えると、ジュリナを支持するのは、シノダマリコに恩があるレナだけであるが、レナの本心もチームEの可愛い女の子たちを支持したいのである 要するに、サカエにジュリナの帰る場所はなく、センターはキザキ、あるいはマナツでいいということか レナからジ
ュリナ劣勢の報告を受けたシノダは覚悟を決めた いつかはこういう日が来ることは予想していたのだ 5年前のイタノの言葉が脳裏をよぎる アーカーベーに余所者はいらない シノダの頬を涙がつたう いったいジュリナが何をしたというのか シノダはコジマに連絡した ジュリナの居場所はもうサカエにはない なにがなんでもアーカーベーのセンターは死守するぞ 問題はユウコだな…