AKB48“モウソウ馬鹿” -22ページ目

AKB48“モウソウ馬鹿”

ブログの説明を入力します。

0EIY7f.jpg

真っ暗な闇の中に響き渡る坂本の声で、自分がまだ生きていることを実感した いったいどれくらいの時間、こうしてじっとしているのだろうか 時々、本当に死んでしまったかのような錯覚に陥ることがある この実の姉妹よりも強い絆で結ばれた二人でさへも、お互いの気配が感じられなくなっていた 極度の緊張と疲労から、すべての感覚が麻痺してしまったのかもしれない

小歌舞伎
「姉貴、あたしを殺してもいいよ」

大歌舞伎
「どうして、そんなことを言うの」

小歌舞伎
「いや、どうせ死ぬんなら、姉貴に殺られたいって思ったから」

大歌舞伎
「あれあれ、弱気だね あたしはお前に殺られるわけにはいかない お前と生きるよ あたしたちは、歌舞伎シスターズだ 最期までね」

小歌舞伎
「ごめん、姉貴 それにしても、ラッパッパから死者が出るなんて 仲間割れかなぁ いったい、誰と誰が組んでるんだろう?」

大歌舞伎
「わからない ただ、所詮は烏合の衆 あたしたちのような絆はないでしょ」


歌舞伎シスターズの話を盗み聞きする影が… 右手には、金属バットを握りしめているが、二人が相手では勝てそうにない 息を潜めて、闇に紛れている




東の空が明らんできた バトルロワイヤル2日目の朝がやってきた



ユウコ
「ここを出るぞ」

サド
「危険では?」

ユウコ
「銃声を聞いただろ 誰かが、機関銃を手に入れやがった もし、撃ち込まれたらどうする」

サドは、珍しく浮き足だっているユウコに、違和感を感じていた 自分は、死ぬのは怖くないと信じている しかしユウコは、死を恐れているのかもしれない ユウコと一緒にいて、負けることなど考えたことがなかった 喧嘩が強いということと、死なないってことは、イコールではないのだ…

サド
「わかりました ユウコさん、わたしたちを信用してください ゲキカラ、ブラック、そして、ユウコさんとわたし 誰にも負けるはずがありません」

ユウコ
「わかってるよ(笑)」




学ラン
「いったい、どこに隠れてやがるんだ」

チョウコク
「わたしたちが思っているよりも、皆、バラバラでいるのかもしれない」

学ラン
「歌舞伎シスターズ ユウコとサド チームホルモン これは、間違いないだろう」

チョウコク
「それから、マエダとミナミもな(笑)」

学ラン
「うっせーよ で、あとは誰だ ゲキカラ、ブラック、シブヤとダンスも一緒だろ 案外、ラッパッパも、バラバラかもな えーっと、チハル、わからなくなってきた 他に誰がいた…」




ダンス
「シブヤさん、マユゲが消えちゃいました」

シブヤ
「そんなもん、また、書きゃいいだろ」

ダンス
「その眉毛じゃないっす 前田亜美のことですよ」

シブヤ
「そんなのいたっけ…」

ダンス
「シブヤさん、うちらだけで、ばっくれませんか? どうも、山椒姉妹が苦手なんっす なんか、わたしのことを目の敵にしてるっていうか それに、チハルも何を考えてるかわからないし…」

シブヤ
「山椒姉妹はあたしの舎弟だ そうだな、マユゲとチハルってのは、殺っちゃってもいいかもな お前、殺ってこい」

ダンス
「ちょっ、ちょっと待ってくださいよ 無理っす 山椒姉妹に殺らしてくださいよ」

シブヤ
「てめえ、役に立たねえ奴だな ぶっ殺すぞ」

ダンス
「すっ、すいません パラパラ踊りましょうか?」



山椒姉妹は常にダンスの動きを見張っている バトルロワイヤルでは、近くにいる者に気を付けねばならない

ミャオ
「ダンスの野郎、ぶっ殺す」 

ラブタン
「シブヤさんと引き離さないとね」

ミャオ
「チハルとマユゲか…」

ラブタン
「奴らも、ぶっ殺しちゃいましょうか で、シブヤさんと三人で、ラッパッパもマエダも殺っちゃいましょう(笑)」



シブヤ
「てめえら、チハルとマユゲを連れて来い」

ミャオ
「了解です」

ラブタン
「いよいよですね」

シブヤ
「ああ、いよいよだ」


シブヤたちは、山椒姉妹のあじとである化学実験室を拠点にしていた 彼女たちの武器や使えそうな薬品がたくさん揃っているからだ 山椒姉妹は、チハルたちを探すべく、隣の美術室にやってきた

ミャオ
「おかしいなあ どこに隠れやがった」

ラブタン「奥の倉庫に行ってみよう」

ガチャン

ドアの閉まる音が…

ラブタン
「何か臭くない?」

ミャオ
「何の臭いだ やっべぇ、出よう」

ラブタン
「ドアが開かないよう」

ミャオ
「何やってんだ そんなわけねえだろう」


バァァァン、ドカァァァン

校内に、爆発音が鳴り響いた



坂本
「おはようございます ただいま、山椒姉妹のおふたりが亡くなられたみたいです 爆発音、聞こえましたか 遺体の損傷が激しくて、はっきりとは確認できませんでしたが、おそらく、おふたりに間違いありません 残すところ、あと2日 ちょっとペースが遅いような気がします それでは、ハッスルハッスル」



ヲタ
「爆弾かよ 何でもありだな」

アキチャ
「部屋に籠もるのも、危ねえな」

バンジー
「これで、死んだのが、尺、トリゴヤ、ミャオ、ラブタンの4人かぁ」

ウナギ
「まだまだ先はなげえなぁ」

ムクチ
( ̄~ ̄;)




センター
「あたしは卑怯なのは好きじゃない 臆病なのもな」
ネズミ
「どうする?」

センター
「ここで、お別れだ しかし、お前とは、最後までダチだからな 全員、殺ってくる そして、ふたりで、坂本と戦おう」

センターの背中を見つめるネズミ 
「ダチ、ダチって、うるさいっす あっしは、最期まで、こんなゲームに付き合うつもりなんてないっす」 




まだ梅雨の季節だというのに、激しい陽射しが照りつけ、室内はかなり蒸し暑くなってきた

ユウコ
「トリゴヤの死体が腐り始める前に、ここを出るぞ」

サド
「埋葬させてください」

ゲキカラ
「あははは、トリゴヤの奴、ピースしてやがる こっちの手はオッケーか」

ブラック
「ユウコさん、急ぎましょう」

ユウコ
「よし、二手に別れるぞ まずは歌舞伎シスターズから血祭りだ 三時に一階のトイレで落ち合おう」

ブラック
「サド、トリゴヤも連れていこう」

ユウコ
「ゲキカラ、行くぞ ブラック、あとは頼んだぞ」

サド
「トリゴヤの奴、ピースだなんて(笑)」

ブラック
「最期まで、馬鹿な奴だ(笑) サド、急ごう」

サド
「そうだな…」





ヲタ
「暑いなぁ 生ビールに、ホルモン食いてぇ」

オタベ
「あんたら、こんなとこにおったんか うちは、ずっと独りで、あんたらを探してたんや 他の連中は信用ならんからなぁ」

アキチャ
「お前がいっしょなら心づええ 噂じゃ、マエダと互角の腕前らしいなぁ」

オタベ
「かいかぶりなや(笑) そんなん噂や うちは、運動オンチや」

ウナギ
「腹減ったなぁ」

バンジー
「死にそうだぜ」

オタベ
「ホルモンって、内臓やろ 人間の内臓って、食べられるのん?」

バンジー
「知らねえよ」

オタベ
「ムクチはん、美味しそうやなぁ(笑)」

ヲタ
「変な冗談言うな、気持ちわりい…」




坂本
「皆さん、二階美術室付近にプレゼントを用意してます きっと、役に立ちますよ ただし、爆弾には気を付けてくださいね」




ユウコ
「よし、行こう もしかしたら、誰かに巡り会えるかもな」

ゲキカラ「あはははは、ぶっ殺してやる」




ユウコ
「ほーら、誰か来やがった 歌舞伎シスターズだ」



大歌舞伎
「誰もいなさそうだねぇ プレゼントとやらに興味がないのかな」

小歌舞伎
「爆発があったの、この辺じゃない 姉貴、罠じゃないよねぇ」

ユウコ
「罠じゃねえよ ただ、死んでもらうがな」

大歌舞伎
「簡単には死ねないですね」

ゲキカラ
「怒ってる? あはははは」

小歌舞伎
「姉貴、あたし、ゲキカラとやるの」

大歌舞伎
「当然でしょっ 死ぬ気でやるんだよ」

ユウコ
「ぶっ殺してやる」





ブラック
「サド、どこに行くんだ」
サド
「職員室だ わたしたちのプロファイルがあるはずだ」

ブラック
「いったい何を」

サド
「ちょっと気になることがあってな」



生徒のデータが保存されている戸棚や机の引き出しの中を必死で探索するサド
「あった 桜組プロファイル 大島優子Yuko Ohsima 特技 弓道… やっぱり おい、ブラック、うっ…」

ブラックの手に、血の滴るサバイバルナイフが
「余計なことを… やっぱり気付いたんだね」

サド
「なんで、トリゴヤを」

ブラック
「お前を狙ったんだよ ところが、トリゴヤの野郎、ユウコさんに気付きやがった」

サド
「なんだと… 何故、わたしを」

ブラック
「鬱陶しいんだよ わかったような面ばかりしやがって」

サド
「ぶっ殺してやる」

ブラック
「その体で何ができる 早く止血しないと、出血多量で死ぬよ その必要はないか(笑) 死ねぇぇ」


その時、ブラックの頭蓋骨を、金属バットが打ち砕いた 崩れ落ちるブラック

サド
「シブヤ…」
froH92.jpg

ユウコ
「まず、ホルモンから片付けるか サドよ、二手に別れよう ブラック、トリゴヤ、ついて来い」
ユウコたちが部室を飛び出していった



坂本
「桜組の諸君、体育館にプレゼントを置いてあります ハッスルハッスル」



サド
「プレゼント? 何だ、そりゃ… ゲキカラ、行くぞ」

ゲキカラ「あははは、怒ってる」



体育館には、チームホルモンがいち早く到着した

アキチャ
「ラッキー、これって機関銃?」 

ヲタ
「使い方、わかるのかよ」

ウナギ
「何とかなるっしょっ(笑)

バンジー
「説明書もあるぞ」

ムクチ
「………」





チョウコク
「坂本の野郎、動き出しやがった 体育館かぁ… 間に合わないな 噂では、飛び道具が支給されるらしいぞ」

学ラン
「関係ねぇぜ やってやらぁ、ミナミの野郎」



ダンス
「シブヤさん、チャンスですよ これで、皆が動き出すんじゃないっすか? 

シブヤ
「そうだな… しかし、体育館とは…」

ダンス
「シブヤさん、余裕っすよ さあ、一緒にパラパラ踊りましょう」



ミャオ
「あのSKE、すっげぇうざいんですけど」

ラブタン
「まあ、そのうちにやっつけちゃいましょう(笑)」




ミナミ
「敦子、どうする?」

マエダ
「もうちょっと様子見てようよ どうせ、脳ミソの少ない連中だから、我慢しきれなくなって、戦争始めるよ」

ミナミ
「何か変わったな 以前なら、すぐに飛び出していってたくせに(笑)」

マエダ
「ちょっと大人になったってことだよ(笑)」



ふたりの様子をうかがうネズミとセンター

ネズミ
「マエダさん、余裕っすねぇ」

センター
「2対2なら、負けないだろう やらないのか?」

ネズミ
「あっしたちの脳ミソが、一番大きいってことを教えてあげないと あの二人には生きていてもらった方が都合がいいっす…」



バババババーン
機関銃の音が炸裂した



アキチャ
「危ねぇだろ」

ヲタ
「すまんすまん」

バンジー
「弾を無駄に使うんじゃねえ」

ウナギ
「喧嘩じゃ勝てねぇからなぁ そいつは命綱だ」

ムクチ
「…………」




校舎の中は、闇に包まれていた どうやら、電源が断たれたらしい 水道は止められてないようだが、食料はまったくない せめてもの救いは、季節が初夏であったことであろう



坂本
「皆さん、尺さんの死亡が確認されました 面白くなってきましたね それでは、ハッスルハッスル」



学ラン
「尺が死んだ…」

チョウコク
「いい奴だったのに」

学ラン
「いったい誰にやられたんだろう ラッパッパかなぁ…」

チョウコク
「わからない 殺るか、殺られるかだからなぁ… マエダだって、センターだって、必死だろう」

学ランはふと考えた チョウコクを信用しても大丈夫なのだろうか… タイマンになれば、おそらく負ける このゲームでは、それは死を意味するのだ



サドは、ブラックとトリゴヤを伴って校舎の中を探索していた 尺が死んだってことは、ヤル気になってる奴がいるってことだ 

サド
「トリゴヤ、お前は優しいからなあ… ひと思いに殺れよ 躊躇している間に殺られるぞ」

トリゴヤ
「うん… でも無理かもしれない ひとなんか殺したことないもん」

サド
「わたしだってない(笑) どれくらい殴れば死ぬんだろう…」

ブラック
「人間なんて、案外脆いものかも…」


そこに現れたシブヤ軍団

シブヤ
「サド、あたしは、笑われるのが嫌いだ お前が、大嫌いなんだ」

サド
「待て、シブヤ わたしたちは仲間だろ」

シブヤ
「来いよ、サド」

サド
「ヤルしかないようだな」
サド、トリゴヤ、ブラック対シブヤ、ダンス、ラブタン、ミャオ、チハルの乱闘が始まった

やはり、サドは強い 両軍、血塗れになりながらの殴り合い しかし、あくまで喧嘩でしかない…

そのとき、暗闇から放たれた矢が、トリゴヤの左胸を貫いた

サド
「トリゴヤ…」

トリゴヤ
「ごめんね、サド やっぱり役に立てなかったね いつも迷惑ばかりかけてごめんね シブヤ…」

シブヤ
「トリゴヤ…」

トリゴヤ
「シブヤ、昔は楽しかったね ふたりでよく暴れたよね 楽しかった…」

シブヤ
「ああ…また暴れようぜ なっ、だから目を開けろ」
サド
「トリゴヤぁぁぁ…」

シブヤ
「てめえら、退きあげるぞ サド、勝負はお預けだ トリゴヤを頼む…」

シブヤは、ひとが、それも旧知の友が死ぬのを目のあたりにして、恐怖におののいていた それにしても、いったい誰が? 暗闇で、心臓を一撃とは…



サドもブラックも疲れ果てていた しかし、トリゴヤの屍を担いで、なんとか部室にたどり着いた

ユウコ
「トリゴヤ…」

サド
「すいません、わたしがついていながら いきなり矢が飛んできて」

ゲキカラ
「あははは… あたしは、怒ってるよ ぶっ殺してやる」
部室を飛び出そうとするゲキカラをユウコが制した

ユウコ
「待て、朝になるのを待とう サドもブラックも疲れているだろう 少し休め 明日が勝負だ…」

サド
「乱闘は、危険です 遠くから、狙われる可能性があります 短時間で仕留めないと…」

ブラックが、続けようとするサドを制した
「トリゴヤが安らかに眠れるように祈りましょう…」



「速報です トリゴヤさんがお亡くなりになられた模様です 今夜はもう遅い わたくしは寝ます それでは皆さん、ハッスルハッスル」



ネズミ
「ラッパッパから死者が… こりゃ、面白くなってきたっす」

センター
「それにしても、どうやって殺すんだろう…」

ネズミ
「お前は真っ直ぐだからなあ… しかし、これは子供の喧嘩じゃない 殺るしかないっす」


夜明けは近い バトルロワイヤルが始まって1日が経とうとしている
5FBU0c.jpg

桜組の生徒たちはいつも通りの朝をむかえているつもりだった 一時間目の授業は英語 真面目に受けるつもりなど毛頭ない ラッパッパのメンバーは校舎の最上階にある部室にたむろしているに違いない チームホルモンは、教室の後ろでホルモンを焼いている 歌舞伎シスターズは揃って居眠り 山椒姉妹は化学実験室で遊んでいるのだろう ちゃんと椅子に座っているのは、マエダ、ミナミ、センター、チョウコク、学ランだけ しかし、学ランはぼんやりマエダの方を見ているだけで、教科書らしきものは持っていない ネズミの姿が見えないが、彼女は校舎のどこかで、ラッパッパやマエダを倒す策略を練っているのであろう 桜組は、不良が集まる教室としては、静かな方だろう チームホルモンの話し声が聞こえるだけで、馬鹿みたいに暴れている者などひとりもいない 皆、時が来るのを待っているのだ 彼女たちは、戦っているとき以外は死んだも同然なのである 

静寂を破るように、校内放送の大きな音が流れ出した
「突然ですが、今から、皆さんにバトルロワイヤルを始めて頂きます わたくしは、あなたたちを担当させて頂きます坂本金七と申します 三日間、よろしくお願いいたします」

当然、桜組の生徒も、バトルロワイヤルについては知っている 三日間の間に、クラスメイトを全員殺さなければ、自分も死ななければならない ただし、仲間と組んで、国に戦いを挑むことも可能である バトルロワイヤルは、子供たちを殺すためだけにあるのではなく、極限状態に陥ったときの行動パターンを分析し、軍隊の強化に必要な人材や資料を採取するために施行されているのだ だから、あまりガチガチにルールで縛り付けたりはしていないとのことである バトルロワイヤルについては、授業でも教えるよう国から通達がなされているので、当事者となった場合の戦い方などをシュミレーションしている学校も少なくない 武器も支給されるらしいので、国と戦ってみるのもいいが、成功例はまだないそうである 公式発表されないため詳しい情報はないが、噂によると、歯向かった生徒は全員射殺されたそうである

「皆さん、ご存知のように、今から72時間後に、我々は掃討作戦を決行します 校舎内に残っている生徒は全員射殺します それまでに、バトルロワイヤルを終了させてください それではスタートします 皆さん、ハッスルハッスル」

桜組に静寂が戻った チームホルモンがマエダとミナミに忍び寄ってくる

ヲタ
「どうするんた、マエダ てめえはミナミとふけるのか 俺たちと組まねえか」
マエダは黙って目をつぶっている

センター
「馬鹿だな、お前たち(笑) マエダなんかといっしょにいたら、真っ先にぶっ殺されるぞ よほど信頼がおける人間以外とは組まない方がいい あたしは、ネズミを探しにいく チームホルモンはチームホルモンで頑張るんだな この次に会ったときは勝負つけるときだ」

ミナミ
「敦子、行こう センターの言う通りだ バトルロワイヤルは強い者から狙われる 早く、ここを出よう」

学ラン
「待て、俺の敦子をおいていけ」

ミナミ
「なんだてめえ、ぶっ殺すぞ」

マエダ
「ミナミ、やめて ラッパッパの連中が攻めてきたらどうするの 皆、やられちゃうよ」

チョウコク
「マエダの言う通りだ 学ラン、しつこいのはみっともないぞ 取り敢えずは、わたしと来い」
 
学ラン
「ミナミ、おぼえとけよ 敦子はぜったい渡さねぇ」


教室には、マエダとミナミだけしかいない

マエダ
「ミナミ、またいっしょに戦えるね」

ミナミ
「でも、ここを生きて出られるのは独りだけ…」

マエダ「ミナミを殺すくらいなら、私が死ぬよ でも、ふたりでここから出る方法を考えようよ そのためには時間稼ぎしなきゃ たぶん、ラッパッパは仲間割れを始めるよ ユウコはサドしか信用してないはず…」



ラッパッパの部室では、作戦会議が行われていた 

ユウコ
「サドよ、ラッパッパは永遠だからな 相手が国であろうと何であろうと、好きにはさせねえ 坂本とやらの首をぶった斬って、ラッパッパの恐ろしさを教えてやろうぜ」

サド
「そうですね、ユウコさん ちょっと暴れますか(笑)」

ゲキカラ
「あははは、みーんな、壊れちゃえばいいんだ」

サド
「相変わらず、てめえは狂ってやがるな(笑)」

トリゴヤ
「無理 殺し合いなんて、わたしには無理」

シブヤ
「自分は舎弟を連れて、別行動させて頂きます 大人数だと動きにくいですから」

ユウコ
「シブヤ、てめえ、変なこと考えてんじゃねえだろうなあ」

サド
「シブヤの言うことも一利あると思います シブヤには、金魚の糞がいっぱいくっついてます 足手まといになるかも知れません」

シブヤ
「それじゃ、失礼します… てめえら、行くぞ」

シブヤはサドを睨み付け、ダンス、山椒姉妹、マユゲ、チハルを連れて、部室をあとにした

ブラック
「いいんですか、ユウコさん シブヤの目、見ましたか」

ユウコ
「シブヤはいずれ殺るさ あいつは、マエダに一撃で倒された、ラッパッパの恥だからよ」
 
サド
「ユウコさん…」

ユウコ
「冗談だって、サド そんな恐い顔するなよ(笑)」



歌舞伎シスターズはふたりだけの秘密の場所に身を潜めていた

小歌舞伎
「姉貴、私たちはふたりだけで大丈夫かなぁ マエダはミナミ、学ラン、チョウコク、尺、オタベと協力して、ラッパッパと戦う用意してるんじゃない」

大歌舞伎
「あれあれ、ビビってるのかい 人数が多ければ、いいってもんじゃないよ」



オタベと尺は、授業の資料を取りにいったが、職員室はもぬけの殻で、ふたりが途方にくれていると、バトルロワイヤルの開始を知らせる放送が聞こえてきたのだ

オタベ
「まさか、あんたはんと二人っきりとはなぁ まあええかぁ バトルロワイヤルは、強い奴からやられるっていうのが、お決まりや うちらは、ノーマークやなぁ」


「お前さあ、ホント、冷静だよね(笑)」



チームホルモンは、体育館の裏の倉庫に身を潜めていた

ヲタ
「ホルモン、食いてえなあ」

アキチャ
「我慢しろ 煙で、居場所がばれるだろ」

ウナギ
「それに、ホルモンねえし」

バンジー
「これからどうする?」

ムクチ
「……」




屋上に、ネズミとセンターが佇んでいる

センター「私は、お前と見るここからの景色が好きだ 邪魔する奴はぶっ殺す」
黙っているネズミの横顔を見つめるセンター…





「オタベ、てめえは何でうちに転校してきたんだ」

オタベ
「ひとにはそれぞれ触れられたくない事情っていうもんがあるんや ただ、上には上がおるっていうことに気付かされたとき、うちはキョウトを出る決心をしたんや」


「ふーん、そっかあ てめぇでも、そんなに熱くなることがあるんだなぁ… うっ、何…」 

オタベ
「しょうもないことばかり言うとらんと、ちゃーんと仕事しい そやから、尺とられへんねん」

尺の背中に、サバイバルナイフが深々と


「てめえ…」

オタベ
「アホやなぁ むやみに背中は見せるもんやない(笑)」

血の海の中で痙攣する尺 背を向けたオタベの顔に、爽やかな笑みが

オタベ「うちには、やらなあかんことがある あんたに付き合うとうヒマはないんや ほな、さいなら」

オタベはまるで何事もなかったかのように、軽やかな足取りでその場をあとにした 


こうして、バトルロワイヤルinマジすか学園の火蓋はきって落とされた