AKB48“モウソウ馬鹿” -17ページ目

AKB48“モウソウ馬鹿”

ブログの説明を入力します。

4665678.jpg

マエダが逮捕され、シブヤは矢場久根から姿を消した 矢場久根は、休戦協定を結ぶ条件として、ラッパッパの解散を要求し、マジ女はそれを受け入れた ゲキカラは言う 「ラッパッパはユウコさんのものだ ユウコさんがいなけりゃ意味がない」 今度こそ卒業するために、ゲキカラも勉学に専念することを宣言した










「あんたのことはマエダから聞いた 正直に言いや ほんまにマジ女のためだけに、策を労したんか? あんた、マエダが嫌いやったんちゃうか?」
オタベが人の悪そうな微笑みを投げ掛けた


「さあ、忘れた」
ネズミが遠い目をする
「あっしとユウコさんの間にマエダが割り込んできた それ以上でもそれ以下でもない」


「アホやなあ マエダはマエダ、あんたはあんたや ひとには、それぞれの役割っちゅうもんがある それがわかってないから、妬んだり、羨ましがったりするんや」
オタベは、そう言い残し、背中を向けた


「可愛げのない野郎っす」
オタベの背中に毒づき、チューインガムを膨らます





ネズミは、常に、ユウコのためだけに動いてきた だから、ラッパッパの秩序が崩壊するのを危惧して、マエダを潰そうと考えた 矢場久根とマエダを戦わせ、どちらかが倒れてくれれば、ラッパッパのためになる そう自分に言い聞かせて、策略をめぐらした ユウコが亡くなり、ネズミが描いていた強いラッパッパはなくなった シブヤが裏切ったのは予定外だったが、ネズミはラッパッパを再構築しようと考える そのためには、現在のラッパッパを一度壊す必要があった ネズミは、センターをマインドコントロールするとともに、シブヤも利用した 自分が三年になったとき、ユウコが言ったように、マジ女はナンバーワンになる ネズミは、そのためだけに動いてきた 
「オタベ、わたしはマエダなんて相手にしちゃいない…」








サド、シブヤ、トリゴヤ、ブラック、ゲキカラ 最強のオオシマラッパッパだ この布陣を超えることは難しいだろうが、少しでも近づきたいと考えている まず、頭はセンターにはってもらう ネズミさんは、あまりにも嫌われ過ぎた それに、ユウコさんは、頭は真っ直ぐな奴の方がいいと言っていた 横綱相撲をとれないと、尊敬されないと ネズミさんは、奇襲ばっかだからなあ… 汚い仕事はすべて引き受ける センターには、マジ女の顔として構えててもらえばいい さて、問題は四天王だ ネズミさんに残された使命は、四天王探しだな そういや、カワエー(カワエイリナ)は子泣きじじいに似てねえか(笑)
32986214.jpg

「なんか用か?」
マエダアツコが立ち止まる


「用がなければ、つけないっす」
ネズミが構えた


「たいまんなら断る 子供を相手にしてるヒマはない」
マエダが歩き始める


「あっしも喧嘩は嫌いっす」
ネズミはマエダに土下座する
「話を聞いてください」



ネズミは、ユウコとの出会いから、自分の策略の一部始終をマエダに話した センターを裏切ったことにより、自分はもう誰からも相手にされない しかし、ようやくマジ女がまとまりつつある
「マエダさん、シブヤさんとたいまんしてください」
ネズミは、機が熟したと考えていた 今、やらないと、シブヤがまた揺らぐ このままマエダが逮捕されてしまったら、ラッパッパは崩壊するかもしれない
「これを見てください」


「それは、サドさんの」
不思議そうな顔をするマエダ


「違うっす サドさんのとお揃いですが、あっしがユウコさんからもらった剣玉っす」
慣れた手つきで、剣玉を操るネズミ
「あっしもユウコさんに誓ったっす 生まれてきた意味を見つけるって」
ネズミの頬を涙がつたう


しばし見つめ合うマエダとネズミ マエダが微笑む
「わかった」








ネズミは、ひとつの賭けに出た マエダが矢場久根にいることを警察にたれ込めばどうなるのだろうか おそらく、シブヤはマエダを逃がす なぜなら、シブヤのマジは、マエダとたいまんすることだからだ
「同じ戦うのなら、雰囲気を盛り上げないと…」
ネズミは携帯を取り出し、警察に電話した










ネズミは、センターを裏切り続けた 腕力もカリスマ性も、センターにはかなわない ならば、マインドコントロールして、自分に従わせる必要があったのだ センターは、孤独を怖れている 突き放せば突き放すほど、すがりついてきた 鬼太郎は、ネズミ男さんがいるからこそかっこよく見える センターも、ネズミさんがいるからこそ…










予定通り、シブヤはマエダを逃がした そりゃそうだろ マエダが逮捕されて喜ぶ奴なんて誰もいない 問題は、マジ女と矢場久根の決闘の場にマエダが現れるかどうかだが、これで逃げるようならそれまでのこと ラッパッパは、オタベがいれば大丈夫だ シブヤも、マエダが逃げたら、あきらめるに違いない まあ、逃げることはないだろうが、逃げたとしても結果オーライだな












矢場久根との戦いに勝とうが負けようがどっちでもよかった 大切なのはマジ女らしく戦うこと ネズミさんも汚名返上しとかないと ラッパッパ部長が嫌われ者じゃ、部員が集まらねえ センター、背中は任せたぜ










マエダが現れた すべては、ネズミさんの筋書き通りだ これでシブヤとマエダが仲直りすりゃ、天国のユウコさんも喜んでくれるだろう 汚いことをするのは、ネズミさんだけで結構 マエダも、シブヤも、ラッパッパも、みんなかっこいいったらありゃしない…


マエダがネズミを見る ラッパッパを頼む 生まれてきた意味は、塀の中でゆっくり考えるさ
10903632.jpg

ユウコは、サドとの思い出を懐かしそうに話した サドという名前も、ユウコさんがつけたのだそうだ 一年でたいまんして、コンビを組み、ふたりで最強ラッパッパを築き上げたのだった

「てめえもサドを探せ」
ユウコさんの口癖だった ネズミは、一年の番格をはっているマツイジュリナに目を付ける
「喧嘩が強いだけじゃ駄目だ 自分にないものを補ってくれる奴じゃなきゃ サドはいつも沈着冷静 俺をクールダウンさせてくれるんだ」
ネズミは、ジュリナのことを“センター”と呼んだ お前は、鬼太郎のように真ん中に立て そして、私はネズミ男さんのように陰に身を潜める
「なんだそりゃ」
ユウコは、腹を抱えて笑った そして、ジュリナにこう言った
「どっちがてっぺんに立とうが、そんなことはどうでもいい てめえらのラッパッパがナンバーワンになることが大切なんだ」










三年生が卒業し、ユウコの恐れたいたことが現実のものとなった マエダアツコが、私事を理由に部長に就くことを固辞し、海のものとも山のものともわからない転校生のオタベ(ヨコヤマユイ)が部長となった 留年したゲキカラはいいとしても、新四天王も小粒で、ナンバーワンとは口が裂けても言えまい おまけに、マエダとの一件で、サドとの間に軋轢が生じていたシブヤが、ラッパッパに反旗を翻したのだ ネズミは、部長のオタベの力量を測るべく暗躍する 敵を欺くには、まず味方から 何度もセンターを裏切り、ラッパッパを窮地に追いやっていった ネズミは考えた 尊敬するユウコさんではあったが、マエダを部長にすべきではなかったと 喧嘩が強いたけじゃ駄目だ それが口癖だったのに、ユウコさんはマエダを過大評価し過ぎたのだ あらためて、人脈の大切さが身に染みた もし、オタベがいなかったら、マジ女はどうなっていたのだろうか ネズミは、少し焦っていた 考え
てみれば、嫌われ者を演じ続けた自分にも、人脈などあろうはずもなかった 一刻も早く“ネズミラッパッパ”の四天王を探さねば…