AKB48“モウソウ馬鹿” -14ページ目

AKB48“モウソウ馬鹿”

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「鳥小屋って何よ わたしの部屋が汚いからって、ひどすぎる」

ハルナが膨れっ面をした

「優子、いったいどうしたんだ さっきからわけのわからないことばかり」

毛皮の少女、マリコが眉間に皺を寄せた





おかしい… わたしは生き返ったわけじゃないのか そういや、サドもトリゴヤも若返ったような…


「てめえは篠田麻里子だよな」
優子はサドを指差した


「優子ちゃん、マリコ様にむかって、なんて口のきき方するの」

ハルナがマリコに向けられた人差し指を制した


「いいんだ、ニャロ 優子は、矢場久根の野郎たちに何かをされたらしい 怪我はなさそうだが、薬でも飲まされたんだろ」

マリコが優子の頭を愛しそうに撫でた


ピンクのスカジャン、トモは相変わらず爪をいじっており、白黒のスカジャン、ユキもずっと床を見つめたままだ



「ニャロ、優子を頼む レナ、見回りに行くぞ」

マリコは、黒のスカジャン、レナを伴って部室を出ていった





「なあ、ハルナ ここは、ラッパッパの部室だよな」
優子は、トリゴヤ、いやハルナに話しかけた

「ハルナって… なんでニャンニャンじゃないの ねえ、優子ちゃん、いったいどうしたっていうの それに、ラッパッパって何よ」
ハルナが泣き出した






「らりってんじゃね」

トモがクスクス笑いだす




「ひどい 優子ちゃんはシンナーなんて吸わないし」

ハルナがトモを睨む




「なんだ、てめえ、喧嘩売ってんのか」

トモが立ち上がった




ユキも立ち上がる 優子は、ひそかに臨戦態勢にはいった



「おしっこ」

ユキが部室を出ていった






「センターに選ばれたからって、調子こいてんじゃねえよ」

椅子を蹴り飛ばして、トモも部室を出ていった





どうやら、ハルナとトモは仲があまりよくなさそうだ…優子は“もうひとつのラッパッパ”の観察をはじめていた わたしは確かに死んだ そして、生き返った しかし、自分が作り上げた馬路須加女子学園ラッパッパに戻ってきたわけではなく、別の世界の馬路須加女子学園に紛れこんだってことなのか





「ハルナ、いやニャンニャン、落ち着いて聞いてくれ 信じられないとは思うが、わたしは違う世界から来たんだ おそらく、この世界の優子の体に乗り移ったんだと思う だから、わたしはニャンニャンのことを知ってる まあ、落ち着け!って、わたしは狂ってなんかいないから 実は、向こうの世界では、ニャンニャンはトリゴヤと呼ばれてて、他人のトラウマをコントロールすることができる怪物だったんだ 落ち着け!って、怪物は言い過ぎた まあ、そういう術を持ってたってことだ で、マリコはサドと呼ばれ、ラッパッパの副部長、トモはシブヤ、ユキはブラック、レナはゲキカラと呼ばれ、トリゴヤと合わせて四天王だったわけ そして、わたしがラッパッパの部長で、向こうの世界では最強だった ラッパッパってのは吹奏楽部のことで、選ばれた者しか入れないんだ」



ぽかーんと口をあけ、ハルナが優子を見つめている




「まあ、信じろって言っても無理だろうな 実は、わたしは死んだんだ そして、生き返った 気がつけば、矢場久根のグランドに倒れてて、捕まっちゃってたわけ この世界の優子はどうかしらないが、向こうではわたしは最強だったからなぁ… まあ、いいや ところで、センターってなんだ?」
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馬路須加女子学園の校庭の10年桜の木の下にて


車椅子を押す前田敦子の姿を、上空からぼんやり眺めている

「そろそろいくとするか マジ女を頼んだぞ、マエダ」

優子は、ゆっくりと扉を開けた 向こう側には、果てしない闇が続いている

「あばよ…」















「おい、こいつ、マジ女の優子じゃねえか」

「なんで、こんな所で寝てやがるんだ」

「ボコられたって感じじゃねぇなぁ」


校庭に横たわるセーラー服姿の少女を、大勢のヤンキーたちが取り囲んでいる


















「優子が、矢場久根の連中に拉致られたらしいぞ」
毛皮のジャケットをまとった長身の少女が駆け込んできた ここは、馬路須加女子学園吹奏楽部の部室である 

「優子ちゃんがぁ… マリちゃん、冗談きついって」
赤いスカジャンを着た少女が笑い飛ばす

ピンク色のスカジャンを着た少女は、反応することなく、マニキュアを塗り続けている

黒白のスカジャンの少女は、毛皮の方を一瞥して、再び床に目を落とした

そして、黒いスカジャンの少女は、爪を噛みながら微笑んでいる


















「吹奏楽部の連中が優子を取り戻しにきたぞ」

矢場久根のヤンキーたちが集まってきた



「優子を返してもらおうか」
毛皮の少女が暴れている


スカジャンの少女たちもそれなりに戦ってはいるが、毛皮の少女は別格のようだ




「逃げろ」
「覚えてやがれ」
「ビッチ」









「大丈夫か、優子」

毛皮の少女に抱きしめられ、優子は生きていることを実感した

確か、マジ女の卒業式に出席し、車椅子の上で体が軽くなるのを感じた 体が宙に浮き、車椅子を押すマエダと眠る自分を眺めていた 突然、扉が現れ、これで楽になれると感じた 辛かった病魔との闘い マエダにならマジ女を任せられる 優子は扉を開けた 生まれてきた意味は見つけられたと思う…














「サド」

優子は毛皮の少女にしがみついた


「大丈夫か、優子 サドってなんだ」



「てめえは、サドたろ」


「頭でも殴られたのか わけわかんねぇ わたしはSじゃなくて、Mだろ マリコだよ」

毛皮の少女は、優子の頭を撫でた





わたしは生き返ったのか なあ、サド わたしは生き返ったのか
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このブログは、2013年12月から、マジすか学園‐パラレルワールド‐というタイトルで書き始めました もし、優子さんが、高橋みなみさんが生きている“もうひとつの馬路須加学園”に現れたとしたら… そして、紅白歌合戦で、大島優子さんは卒業を発表されました オイラは、このブログを、彼女へのはなむけにしたい そう考えて、タイトルをマジすか学園‐卒業‐に変更したのです そして、あの事件が起きました…

渡辺美優紀さんは、2014年の総選挙で、選抜入りを逃しました 世の中は、そんなに甘くないということを、思い知ったに違いありません しかし、じゃんけん大会において優勝し、ソロデビューの権利を得た彼女に、もはや迷いはないでしょう やるしかない AKBGを引っ張るひとになる、日本一のアイドルになるという夢に向かって、突っ走るしかないのです

優子さん、渡辺美優紀はどうでしょうか 山本彩さんを育てられたあなたに問いたい ひとは生まれ変われる 渡辺美優紀に、もう一度チャンスをください


     2014年12月某日