AKB48“モウソウ馬鹿” -11ページ目

AKB48“モウソウ馬鹿”

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シノダマリコが何者かに襲われた 金属バットを持った集団の奇襲に、さすがのシノダも為す術がなかったそうだ マジ女では、基本的にはたいまんしか認められていない 犯人は矢場久根の生徒たちなのだろうか ジュリナは、シノダに付きっきりだった また、襲ってくるかもしれないからだ マジ女の総番に恨みを抱く者は五万といるに違いない 優子は、ラッパッパ部長として、マエダアツコ、タカハシミナミ、コジマハルナ、マツイレナに、シノダの警護をするように命じた 吹奏楽部に所属していたイタノトモミは、ラッパッパなんていう変な名前の集団に加わりたくないと拒否し、カシワギユキは、体調不良を理由に協力を拒んだ







サカエのリーダー、ナカニシユカのもとを、サシハラリノが訪れていた ふたりは、マジ女時代から仲がよかったのだ


「参ったぜ マツイがあんなに強いとは知らなかった」
サシハラは、鼻に鉛筆を差し込まれた時の恐怖を思い出して身震いした

「あはははは、名古屋では、レナの恐ろしさを知らない者はいない 暴れだしたら、手がつけられないんだ」

「喧嘩してるのなんか見たことなかったぞ 猫被ってやがったんだな」

「中坊の時、奴のとばっちりを受けて、ダチがかたわにされちまった それから、奴は喧嘩をしなくなったんだ」

「そうだったのか… それにしても変な野郎だぜ うちの(トモナガ)ミオをぼこぼこにしたくせに、可愛がってやがるんだ」

「奴は可愛い女の子が大好きなんだよ(笑) それにしても、厄介だなぁ レナが覚醒したとなると、ますますマジ女が手ごわくなるぜ なあ、ユリア」
ナカニシは、直立不動の姿勢で控えているキザキユリアに声をかけた
「こいつはうちの親衛隊長のキザキっていうんだ まだ2年だが、喧嘩はおそらく一番強い 身体能力が半端ないんだ こいつなら、レナともやれる」

「なら、一刻も早くやってくれ シノダが入院してる間の方がいいだろ」

「なんか卑怯な感じがするが…」

「卑怯もへったくれもねえよ たいまんすりゃいいんだろ ぐずぐずしてると、なんばのツートップに油揚げさらわれるぞ」










「先輩、お強いんですね」
ワタナベマユが優子と対峙している
「わたしの父は政財界に顔がきくみたいなんですが、何かお困り事はないですか お力になれると思うのですが」

「別に困ってはいないけどよお、話は聞いてやってもいいぜ 魚心あれば水心ありってやつだな(笑)」

「ありがとうございます それじゃ、単刀直入に話させて頂きます 私を助けてください ジュリナにはシノダ先輩、ハルカにはイタノ先輩がいるのに、私は独りぼっちなんです てっぺん争いをするには、先輩のお力をお借りしないと…」

「そうかい(笑) それじゃ金を用意してもらおうか 私をいくらで買ってくれる? おやじさんと相談して来い 納得できる額なら、てめえをてっぺんにしてやるよ」
優子はそう言い放つと、マユに背中を向けた










「みゆきー、ユイからメールが着た マジ女がきな臭い シノダさんを警護するぞ」

「サヤカちゃん、お人好しやなあ 今がチャンスと違うの」

「それ、本気で言うてる?」

「意地悪やなぁ(笑)」

「いよいよやなあ」

「そやなぁ うちは、そういうサヤカちゃん、好きやで 早よ、サヤカちゃんとてっぺん争いしたいわ」

なんばのツートップ、ヤマモトサヤカとワタナベミユキには、マジ女のてっぺんがすぐそこに見えているに違いない
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ジュリナは焦っていた シノダマリコが優子に負け、求心力の低下は否めない おまけに、博多との戦争で、レナが一躍脚光を浴びることとなったからだ ジュリナとレナは共に名古屋で育った 両者とも、子供の頃から有名なヤンキーであったが、神の仔と称されていたジュリナは別格だった しかし、マジ女からスカウトされたのはレナだけ ジュリナに声はかからず、姉妹校の栄に入学した それでも、マジ女のてっぺんになる夢は捨て切れず、一般人として転校する道を選んだのである 生まれて初めて、プライドを捨てたのだった レナをやるしかない しかし、レナの恐ろしさを一番知っているのもジュリナだった 勝てるのだろうか…







ワタナベマユは、ジュリナが転校してくるまで、学年の番をはっていた 喧嘩が強いかどうかは未知数だったが、独特のオーラで皆をひれ伏せさせていたのだった しかし、ジュリナが台頭してくると、あっさりトップの座を明け渡した 後ろに総番のシノダがついているというのもあったが、マユには機が熟していないことがわかっていたのである 二年の間に、てっぺんへの道筋をつけるという目標を達成するために、ジュリナの後ろに隠れる方法を選んだ そして、時は訪れた ジュリナの動きが不穏になってきたのだ そろそろこいつに、誰が本当に強いのかということを教えてやろう ジュリナとシノダをいっきにやる てっぺんに立つには、こいつらでは脳ミソが少な過ぎるんだ








イタノトモミは、シマザキハルカを可愛がっている もし、シマザキが吹奏楽部に興味を持っていたら、イタノももう少しやる気をみせたのだろうが 似た者同士といおうか、他人にあまり興味がないのだ しかし、栄に転校したオオバミナ、なんばに転校したイチカワミオリの頑張りが、このぽんこつ娘の心に火を点けた 元同級生が地方で名前を上げている にもかかわらず、自分は番長候補と言われながらも結果を残していない ジュリナ、マユ、ヨコヤマユイの他に、同学年では、博多のミヤワキサクラ、コダマハルカ、なんばのヤマモトサヤカ、ワタナベミユキ、榮のキザキユリアら、てっぺん候補がひしめいている せっかくイタノとつながったのだから、やらなくちゃ損だという思いが生まれてきた 私はぽんこつなんかじゃない やってやろうじゃないか イタノに相談すると、意外に喜んでくれた シノダとジュリナから落とすか ついでに、ふたりでマジ女を占めよう






優子が“現れる”までは静かだったてっぺんへの道が、急に険しくなってきた ここから先は、マジな奴だけしか進めないのだ…
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血塗れのトモナガミオの頬を撫でるレナ
「怒ってる? 友達やられて怒ってる? 私の友達もみーんなやられちゃった だから、私は暴力が嫌いなんだ」
レナはトモナガの髪を鷲掴みにすると、顔面を床に叩きつけた 

「やめろ! てめえ、ミオを殺す気か」
フラフラしながらもレナに飛びかかるサシハラ

レナがサシハラを背負い投げした そして、鉛筆を半分に折り、サシハラの鼻先に突き付けた
「これ、なーんだ」

「や、やめてくれ た、たすけてくれ」
鼻の孔に鉛筆が差し込まれた いわゆる鼻鉛筆という拷問の方法であるが、優子でさへ実際にやられるのを見たことがない 折られた鉛筆の先が鼻腔の奥深くを貫いたらどうなるのだろうか 鼻血が出るくらいで済まないのは想像に難くない


「やめろ、レナ」
シノダがレナの腕を掴む
「優子、あっちの世界ではどうだったか知らないが、レナは危ない奴なんだ 暴れだすと手がつけられねぇ」


「なるほど(笑) あっちの世界では、レナはゲキカラっていう怪物だった しかし、こいつも負けず劣らず危ねえ奴だなぁ リアルに鼻鉛筆なんてやる奴、見たことねえぜ」
優子は、入院していたから、ヲタがゲキカラに鼻鉛筆されたことを知らない


レナがトモナガを抱きしめている
「ごめんね でも、これが暴力だから サシハラ、喧嘩売るなら覚悟して来いよ マジ女を舐めたら、鼻がいくつあっても足りないよ あはははは、あはははは…」



「相変わらずクレージーな野郎だぜ」
シノダと優子が顔を見合せる


まさかハルナもトリゴヤの如く他人のトラウマが見えるんじゃねえだろうな…



シノダが語るには、レナは可愛い女の子が大好きで、トモナガがなまじ強かったから、レナのサディスティックな心に火が点いたらしい




意識を取り戻したトモナガを愛しそうに抱くレナ
「ごめんね…」

「先輩、強いっす 自分を舎弟にしてください」
微笑むトモナガ

「マジか? 私と仲良くしてくれるのか」
レナがトモナガに頬擦りする




馬鹿か、こいつら(笑) 優子はそう思いながらも、暴力は悪くないと再認識させられた 暴れるってことと、虐めるのは違う トモナガは戦って負けた そして、レナは憎しみを抱くことなく半殺しにした このエネルギーを利用することをできないだろうか マエダよ、てめえの暴力をみせてくれ…