tayutau 思い

あれは 女遊びだったのだ
女は
不倫でも 純粋な恋愛と考える
妻は
怒り 悲しみ 絶望し
不倫女は
舞い上がり 思い上がり 酔いしれる
今 考えると
不倫相手は 遊び相手
つるんでいただけ の関係
遊び仲間ってことなんだね
遊び続けたい
子供な男
妻には 隠すために嘘をつき
不倫女には
機嫌をとるために 嘘をつく
手放すには惜しい
付き合ってくれる
専属ホステスのような女
妻に バレても
別れたフリ
責められれば
逆ギレ 暴言
妻をいたぶり
夢見る不倫女には
その場しのぎの言動で
良い人きどり
欲望に負け
保身に追われ
思いやりや 感謝 どころか
善悪の判断すらできない
そして
人でなしと化した男は
女遊びを 延々と続ける
人の痛みも 想像できず
引っ込みもつかず
ただフラフラと
楽な方に
流されていたのだろう
しでかしていたことの
むごさが
分からなかったのか…
人を見下しているのでしょう
ばかじゃないの
それぞれが 大事な人生
女は道具じゃないんだよ
やたら 仲の良い夫婦は
過去に
何かがあった夫婦かもしれないと
最近は想像してしまう
30年以上の付き合いの中
今が一番 仲の良い私達
絶対 うまくいくはずと
大盛り上がりで結婚した
自分勝手で幼い二人
絶対 うまくいくはずがなかったのだ
そして
少しは学んだ二人
思えば
関心は
自分の気持ちばかり
期待と
思い通りにならない不満ばかり
夫にしても
外では
他人である女に 気を使い
家に居るのは
よそよそしい妻
せっかく
人生を 共に歩んでいながら
自分のことで 手一杯
しかめっ面で 前だけを見て
そんな自分が
正しいのだと
お互いを
見ようとしなかった
いつも
寂しく
やっと
そのバカバカしさに
気付くことができた
今 思うことは
もう そんな時間の使い方を
少しも したくない ということ
夫が 呟いた
そうだよな…
好きで
結婚したくて
結婚したんだもんな…
二人とも
色々なことを
思い出すことが
できて
本当に
良かった
今となっては
どうでもいい 人達
夫が 一時期
どういうわけか
関わりを 持ったというだけの 人達
夫が 既婚者と知りながら
好意を示し
近づいてきた 人達
そして
私の 知らないところで
親しく 付き合うようになった 人達
私にも 世間にも
知られたくなかった
夫にとって 恥ずかしい存在の 人達
欲望と
やましさと
付き合ってくれる 他人だから
夫は いい顔をしたのだろう
お互いの
エゴで 繋がっていた 関係
会わなくなれば
すぐに 名前もうろ覚えになってしまい
さして
かけがえのない人というわけでも
なかったようだ
夫の
無責任極まりない
言動のせいだったとしても
自分の 思い通りにしたいが為
夫を 責め立て
あわよくば と
私の存在を
消し去ろうとした 人達
そして
私の存在を
勝手に 問題と捉えていた人達は
自分本位な選択をし
幸せになろうとした分
悲しみは深いでしょう
自惚れ
思い上がっていた分
傷つき
悔しい思いをしたでしょう
執着し
思い通りにならなかった現実は
虚しく
つらいでしょうね
幻想の中に入り込むこと
だと思う
夫の
よそ行きの
かりそめの姿に
運命の相手だと 妄想し
期待したのでしょう
強く 思い込み
私には 狂気の世界にも思える
深みに 嵌まってしまったのか
自身の正当性を信じようとしても
後ろめたさは消せず
隠れて 生きるしかなかったのでしょう
バレて
やっと 表に出ることができて
出てくる言葉は 文句ばかり
不倫するって
大変なのでしょう
狡い男に 幻想を抱いた
浅はかな 女達
私と
取って代わろうとしていた
怖ろしい 人達
でも
恋に溺れて
妄想で
正気を失っていたのではと 想像した時
かわいそうに と
その哀れさを
わりと本気で 思ってしまう
私に向けた 刃で
自身を ズタズタに
痛めつけることになったのでしょう
不倫の 終わりは
大概 無残
… 自分は 違うと
思ったのでしょう
欲望 執着 不安
嫉妬 怒り 悲しみ 怨み …
味わうこととなった
それぞれの 地獄
それも
生きる ということなのでしょう
さようなら

