⏬️📕御堂関白記📕⏬️
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⏬️✨藤原道長の御岳詣✨⏬️

🌟寛弘四年(1007年) 八月二日 
二日、乙巳。金峰山に参る。
丑時を以て出立す。御物忌に
立つ。
門を出づる間、塩湯を以て
衆人に灑ぐ。
中御門より西行し、大宮より
南に出づ。
二条より朱雀門大路に到る。
礼橋の下にて解除す。
羅城門より出で、鴨河尻にて
舟に乗る。
時に辰。八幡宮に参る。
午時、奉幣す。諷誦。
信布三十端。
宮より出づ。身主渡より
東に渡る。
内記堂と云ふ処に宿す。
✴️(出立)

🌟寛弘四年(1007年) 八月三日 
三日、丙申。大安寺に宿す。
扶公、事を儲く。華美に依りて、
其の処にあらざるに依り、
南中門の東腋に宿す。
御明・諷誦。信布三十端
✴️(大安寺(奈良市)に宿す。)

🌟寛弘四年(1007年) 八月四日 
四日、丁酉。井外堂に宿す。
雨、日を尽くして降る。 
御明・諷誦。信布十端。 
✴️(井外堂(天理市二階堂か)
に宿す。)

🌟寛弘四年(1007年) 八月五日 
五日、戊戌。終日、雨降る。
軽寺に宿す。御明・諷誦。
信布十端。 
✴️(軽寺(橿原市大軽町か)
に宿す。)

🌟 寛弘四年(1007年) 八月六日 
六日、己亥。天晴る。
壺坂寺に宿す。
御明・諷誦。信布三十端。
✴️(壷阪寺(高市郡高取町)
に宿す。)

🌟寛弘四年(1007年) 八月七日 
七日、庚子。観覚寺に到る。
沐浴す。御明・諷誦。
信布三十端。
現光寺に到る。御明・諷誦。
信布三十端。野極に宿す。
此の間、雨下る。
御明・諷誦。信布十端
✴️(観覚寺、現光寺
(吉野郡大淀町の比蘇寺か)
を経て、野極
(金峯山寺周辺か)に宿す。)

🌟寛弘四年(1007年) 八月八日 
八日、辛丑。終日、雨下る。
宿す。
✴️(終日雨で留まる。)

🌟寛弘四年(1007年) 八月九日 
九日、壬寅。時々、雨下る。
寺祇園に宿す。宝塔にて昼、
飯を為す。両寺に皆、諷誦を
修し、御燈を奉る
✴️(登山にかかり、宝塔
(吉野山の西行庵付近か)
で昼食、祇園に宿す。)

🌟寛弘四年(1007年) 八月十日 
十日、癸卯。時々、雨下る。
御在所の僧房金照の房に着す。
午時、沐浴し、解除す。
✴️(山上御在所の
僧坊金照房に到着。)

🌟寛弘四年(1007年) 八月十一日
十一日、甲辰。早旦、
湯屋に着し、水十𣏐を浴む。
解除して、御物の前に立つ。
小守三所に参上す。
金銀・五色の絹幣・紙の御幣等
・紙・米等を献ず。
護法、又、同じ。三十八所に
詣づ。
同じく又、幣等を供す。
五師朝仁、之を申す。
被物を賜ふ。
次いで御在所に参り、
綱二十条・細盖十流を献ず。
御明燈を供し、経を供養す。
法華経百部・仁王経□□は
三十八所の御為、并びに主上・
冷泉院・中宮・東宮等の御為。
理趣分八巻、八大竜王の為の
心経百十巻を、七僧・百僧を
請じ、供養し了んぬ。
講師・呪願に綾の褂一重、
五僧に白き褂一重。
十一日。百僧に絹一疋・
袈裟一条。
未前に七僧に法服・
甲袈裟を送る。
余には宿衣。御燈申上の僧に
単重。七僧の布施、
□□□□□□□□□□百僧の
布施、米二石・信濃三端。
諷誦百端。
満寺の僧供料、米百石。
又、前年、手づから書き奉る
金泥法華経一部、此の度、
書き奉る弥勒経三巻・
阿弥陀経・心経等を、
同道の僧七口を以て申上す。
講師、覚運大僧都。
呪願、定澄大僧都。
読師、扶公法橋。唄、懐寿。
三礼、明尊。散花、定基。
堂達、運長。皆、被物あり。
件の経等、宝前に金銅の
燈楼を立て、其の下に埋め、
常燈を供すなり。今日より
初む。今日、諷誦を修す。
五師・三綱に禄を給ふ。
別当金照・朝仁等に白き
褂一重。自余に単重。
権大夫、経を供養す。
七僧・三十僧。七僧に疋絹。
金照に単重・米三十石を加ふ。
□□□源中納言、之に同じ。
我が経に次いで、
女方、経十部を供養す。
我が御明の百万燈、皆、所々の
御為に有り。
事了りて所々を見るに、
霧下りて、意のごとく見えず。
房に還る。金照に褂を賜ひ、 
即ち下向す。
夜に入りて、寺に宿す。祇園
✴️(大峯山寺への参拝
供養法要を行う)

🌟寛弘四年(1007年) 八月十二日
十二日、乙巳。天晴る。
宝塔に着く。膳を進る。
又、金照の申すに依りて、
石蔵に着く。金照の房を定む。
其の寺、甚だ美なり。
膳を進る。即ち野極に立つ。
馬に乗る。下道より水辺に着く。
頼光・維叙・業遠等、来たる。
余の人々、誡に依りて、
来たらず。夜に入りて、宿す。
✴️(下山)

🌟寛弘四年(1007年) 八月十三日 
十三日、丙午。天晴る。
広大野より□□に着す。
国司、膳を儲く。
仮屋数屋を立つ。
国司に馬を給ふ。
泉河の岸上の仮屋に着す。
大和守の為す所なり。
即ち舟に乗る
✴️(帰り)

🌟寛弘四年(1007年) 八月十四日 
十四日、丁未。
暁、淀に来たりて、
車に乗る。鴨河の精進所に
着す。精縄を以て解除す。
土御門に着す。即ち大内、
并びに東宮に参り、
退出す。
✴️(平安京に帰京)


インド🇮🇳、中国🇨🇳、日本🇯🇵

平安時代、大峯山、を頭の中で

彷徨っていました爆笑爆笑爆笑

もうそろそろ戻ります爆笑爆笑爆笑