こぐしし、再起動。
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そんなこともあったなぁ(その4)。

今、退職願を書いている。現時点でも俺の退職は事実上容認されてはいるが、この書面を明日、上司に出せば、正式に自らの辞意の意思が受け入れられることになる。3か月前には、まさか自分がこれを書くことになろうとは、思いもよらなかった。


ママンに伏して「帰って来てくれ!」とお願いして、状況が変わったのは、年明けだったね。次の日、ごこくじに会社近くの喫茶店で別件の重たい話をした後、俺の方から、話を切り出した。その別件の重たい話というのは、年末の事件がらみだった。それから状況は、年末年始を挟んでしばらく変わらなかったんだけれど、年が明けてから、ごこくじからママンの最終的な意思確認をするよう伝えられた。その時点で、当社がママンの再入社を正式にオファーするということになった。


なほには、何度も何度も相談したんだよな(笑。あれ、なんでかっていうのは分かっててくれたと思うけど、あえて、なほは何も言わなかったんだよね。それがなほの優しさだったんだろうとも思うし、また、俺よりなほの方が、冷静に状況分析できてたんだろうと思う。


そうそう、年末は「不毛地帯」にハマってたんだけか。瀬島龍三をモデルにした壱岐正の生き方に共感を覚えて、組織運営のあるべき有り様の青写真を、自分なりに頭の中で思い描いた。けれど、自分でも意識しないうちにその青写真はどんどん色褪せていってしまった。


かつて、「自信と過信」というタイトルで記事を書いたことがあったが、その頃は、「もっと自信を」持たなければならない時期で、ママンに帰って来てもらう時期は、「もっと過信に」ならずにじっくりと考えるべきだったと、今はものすごく反省している。どうでもいいようなことに気を取られすぎて、肝心なことを完全に見失っていた。


まぁ、正直、言いたいことなんて山ほどあるんだよ。こと仕事に関して言えば。決して「お人よし」ってことではないというのは理解してほしい。俺のことをよく知っている人は、「俺がずっと我慢して言わないから・・」みたいなことを言うが、俺の考え方というのは、再三にわたり上層部に伝えてきた。けれど、何も変わらなかった。


もっと言えば、今の仕事全般に関する「負の部分」については、誰にも言えないぐらいの核心的な俺の言い分というのはある。過去1年以上、俺がどういう思いでディールしてきたか・・けれど、それぞれについては、もう一生口に出すことはないだろう。言ってしまえば、もしかしたら身近な誰かを確実に傷つけてしまう。もっとも、それについて、いちいちああだこうだというのは、子供じみてみっともないという、無駄なやせ我慢が、ついに身を滅ぼしたともいえるのだが。


確かに、会社や、会社の中の特定の誰かを恨んだ方が、今の俺にとっては、随分気持ちの持ちようが楽になるのかもしれない。けど、そういうことができないのも自分の性分でもあるから。バカだな、俺は。


だから、自らの職責を果たすためにも、ママンに帰って来てもらって、自分の右腕になってもらって(おこがましいとは思ってる。ゴメン!)仕事はもちろん、気持ちの面でもリカバリしたかった。・・けれど、気持ちの方はできなかった。先週までは、会社に残るという選択肢もあったんだろうけどね。ママンはもちろん、なほや色んな人に対して本当に申し訳ないと思っている。



近所の小さな会社の駐車スペースに、キジトラの野良猫が一匹、住み着いていたんだけど、最近、その姿を見なくなった。尾っぽが丸くて、体躯も野良猫とは思えないぐらい、丸っこかった。一冬、過ごせなかったのかなぁ。まろんが亡くなったり、色んな事があったりして、時の潮目を感じずにはいられないんだ。



できることなら、時計の針を、あの日のあの時に戻すことができるなら。




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