多才の天才、やなせたかし逝く | maple8cinnamonのブログ

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メープル・エイト・シナモンです。
テレビやWebで見たことをキッカケに、ふと昔のことを思い出したり、
今、自分のすべきことを思い付いたりする年金暮らしの日々。
お暇な方だけお付き合いいただければ幸いです。

とうとう94歳で、やなせたかし先生が亡くなった。


漫画家としてアンパンマンのヒットに恵まれるまでに時間が掛かり過ぎた“お陰”で、成り行きというか、行きがかり上いろいろな才能を自ら開発され、それを各分野で見事なほど発揮されてきたのが、やなせ先生だ。

実は、私も小中学生の頃は漫画家を夢見る子供だった。

ただ、1960年代、下町の商店街で家業の店を慌ただしく手伝いながら育った長男坊にはあまりに現実的でない夢だったことは幼いながらも自覚していて、高校入学以降はまったく漫画への興味すら捨ててしまった。


でも、その後家業は継がなかったものの、結局20代後半からはずっと玩具業界誌、広告代理店でのグラフィック分野でキャリアを積んだのだから、やはりもともとクリエイティブへの志向は持っていたのではないだろうか。


ましてや、私と違って自分の道を何の制約も無く選べた我が子は昨年美大を卒業するとあっさり漫画家になって見せた。

翻って私も、素直にまっすぐ生きていたら漫画家になったかもしれないな、と思うことがあるのだ。


だから10代の私は、かなり昔のやなせ先生の作品も何作か見ている。

当時姉が買っていた少女雑誌に載っていた、当時50歳前後と思われる先生の恋愛ものが、私とやなせ作品との出会いだ。

まったくアンパンマンとは真逆の繊細で物悲しいタッチで、一コマ一コマの絵は芸術のようだった。

まさに漫画というジャンルの中でも、多才な先生だったのだ。


なぜか今夏、動画サイトで楽しそうにライブで歌ったりしている先生の姿を何度も見て、やはり凄い人だなと感嘆したと思ったら、今回の訃報。


先生、どうぞ安らかに。