数年振りにお会いした女性は

とあるメディアのディレクターをされていた

最初にお会いした時はラジオだった

人生初のラジオ出演で自前のネットコミュニケーション論を

披露したのが懐かしい

 

待ち合わせ場所に少し遅れて現れた彼女は

相変わらず元気いっぱいの人だった

 

 

胎内記憶とは

「母親のお腹の中にいたときの記憶」のことを云うらしい

大抵は3歳くらいまでに失われ

ほんのひと握り人が年を重ねても

その記憶を保持するという

 

一例として

生まれる前は皆が天空にいて

子供自身が母親を選ぶという

生まれるに当たり

皆ひとつづつプレゼントを貰って

この世に誕生するという

 

プレゼントは様々な形の箱になっており

その中に時折 光る箱がある

生まれる前の子が天空の神(?)に聞くと

「光る箱には病気というプレゼントが入っており

 それを乗り越える勇気と力を持った子にしか

 その箱は与えられない」と答えるのだそうだ

 

今なお胎内記憶を持つという少女の取材が押して

彼女は待ち合わせに遅れてしまったらしい

今後 取材をまとめて

本の出版やDVD作成の準備を進めているという

 

胎内記憶の真偽は私にはわからない

ただ言えることは

多くの障害児が苦難を乗り越える力を持ち

日々を懸命に生きていることは知っている

 

日本は平和な国だ

明日生きているかもわからず

明日飯が食えるかどうかを

気に病む人も少ない

 

そんな社会に生活しながら

すれ違う車椅子の子供たちが

ほんの数ミリの段差に泣いている事実に

あまりに無頓着な気がしてならない

 

せめて自分の周りにいる人に

少しでも気遣いができる人間でありたいと思った