【Nコン2023】積極的な課題曲表現の工夫が見えた中学校の部と、投票企画の残念な点 | Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】

【Nコン2023】積極的な課題曲表現の工夫が見えた中学校の部と、投票企画の残念な点

中学生の積極的工夫、大歓迎

 

今回のコンクールで一番楽しめたのは中学校の部かもしれません。

というのも、例年以上に課題曲に各学校の個性が見られ、自分たちだけの課題曲を作ろうとしているように見えました。

ヒゲダン「Chessboard」がどうすればその曲らしく聴こえるのか、学校紹介の中からも当日のステージからも、各校の工夫の跡がよく見えました。

振付や目配せで表現した名道中は入賞はしませんでしたが、多くの人の心に残ったと思います。

 

一点気になったのが、特に課題曲で表情がやや硬化気味の学校がいくつかあったのが気になりました。ほんの少し頬や口角を上げる意識があると(一時期流行った不自然な顔作りではなく)昨今の課題曲にも合うのではないかと思います。

 

 

 

自由曲も楽しめた中学校の部

 

自由曲は、郡山一中がまさか「水のいのち」から「雨」を取り上げたのは驚きました。

よくカラーにあった邦人曲を見つけてこられたなと思いましたし、演奏も胸に響きました。

惜しいのが、課題曲の色付けと自由曲の色付けが同じようになってしまったことです。

郡山一中だけでなく、いくつかの学校にもその感じを受けました。

 

「地球に寄り添って~センス オブ ワンダー ~」を歌った頌栄女子学院中は、「この曲ってこんなにいい曲だったんだ」と再認識させてくれました。

小学生が歌うよりも余裕があって、表現にも深みを感じ、音楽的に楽しめました。

最近の小学校の部は中学生が歌った方が曲の良さが引き出せるんじゃないかという曲が多いので、レパートリー作りに小学校の部の選曲を覗くのは大いにアリだと思います。

 

 

 

残念だった投票企画

 

番組内容についても少し触れておきます。

 

せっかくアニバーサリーイヤー恒例の人気課題曲の投票を行ったのに、今回も平成後期〜令和の課題曲ばかりになったのは、90年を振り返るにはやや物足りなさを感じました。

投票がどうしても現役生の票が多くなるので仕方ないことですが、であれば発表時に昭和と平成・令和で部門を分ける等の工夫をしたら、幅広い年代の人がNコンの思い出を共有できるのではないかと思います。

100周年ではもっと過去の蔵出し映像が見たい😭

 

そして中途半端だったのがイチオシ学校投票。

投票で学校を選ぶという発想自体は面白かったのですが、審査員のイチオシと視聴者のイチオシが異なってしまうと、金賞校にとっては良い気分ではないと思います。

しかも発表をひと言で済ませてしまったので、余計に「なぜ投票したの❓」という気持ちになりました。

次回もやるのであれば要再考だと思います。

 

 

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