嵐のNコン課題曲『ふるさと』に込められた小学生へのメッセージ・意味は❓
平成25年度 小学校の部課題曲
ふるさと
作詞:小山薫堂、作曲:youth case、編曲:桜田直子
Nコンの課題曲といえば、新曲書き下ろしが通例ですが、「ふるさと」は既存曲のリメイクです。
もともと2010年のNHK紅白歌合戦の「僕たちのふるさとニッポン」のコーナー用に1番の歌詞のみが作られました。
その後、2011年に嵐のイベントと年末の紅白のために2番の歌詞が2種類書き下ろされました。
そして今回、Nコン80周年の課題曲のために新たな2番の歌詞が書き下ろされました。
今月号の「教育音楽5月号 小学版」に小学校の部の課題曲「ふるさと」の作詞の小山薫堂さんのインタビューが掲載されています。
その中から要約して紹介しますが要約なので、詳細は教育音楽をご覧ください。
作詞・小山薫堂さんが語る課題曲「ふるさと」の歌詞の意味
キーフレーズ【1】「朝焼け色の空」
「朝焼け色の空」= 朝でもなく夜でもない
➡ その中にきらりと光る星が出ている。
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曖昧なものはダメだと言われるが、実は曖昧なものの中に大切なものがある。
➡ 迷ったり、決めきれなかったり、はっきりしていないものの中で輝くものを見つける作業が大切。
キーフレーズ【2】「すべは心の中にある」
自分が楽しいと思えば楽しいし、つらいと思えばどんなこともつらい。
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「苦しみぬくから強くなる」
➡ 苦しいことがあるから、楽しいことを「楽しい」と感じる。
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幼いうちのつらい思いを乗り越える経験
- 大人になっても強い人間でいられる。
- 痛みを知らなければ、痛みがわからないまま人を傷つけてしまうこともある。
キーフレーズ【3】「ふるさと」
「ふるさと」= スタートの場所
➡ 自分の第一歩を踏みしめる場所 = 夢の一番端っこ
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どこに向かって走っているかわからないときもある。
- スタートまで戻ると、どこまで歩いてきたかわかり、また先に進もうという気持ちが芽生える。
- 大人もそうで、それを確信でき、先に続く新しい夢が見える。
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人生の中で小学校のときは、「ふるさと」のように思える。
➡ “今いっしょに歌っている時間こそ、自分のふるさと”と思って歌って欲しい。
所感
既存曲をなぜNコンのために小学生の課題曲として、なぜ歌詞が新しく書き下ろされたのか❓
歌詞の意図を知ると、書き下ろされた意味がわかりますね。
ちなみに、中高版にはゆずのインタビューも掲載されてます。
「友~旅立ちの時~」は2011年3月の東日本大震災頃に原型が作られていたそうです。
課題曲制作にあたって、「スタート!」のテーマに合わせてこちらも作り直されたのだそうです。
あと編曲者や初演指揮者のインタビューも掲載されていますが(小学版も)、やはりビート感が指摘されています。
毎年言われていることで、これから長く合唱をしていく上で避けてはいけない課題だと思います。
「中学生の素直な歌声を」という指摘もありましたが、私もこの点は共感です。
特に課題曲では自由曲と違った声作りを検討しても良いと思います。
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