続・『時は流れても』―作詞の山上路夫さんと作曲の池辺晋一郎さんが語る演奏のポイントは? | Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】

続・『時は流れても』―作詞の山上路夫さんと作曲の池辺晋一郎さんが語る演奏のポイントは?

昭和54・62年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲
時は流れても
作詞:山上路夫、作曲:池辺晋一郎





今日取り上げるのは「時は流れても」。
昭和54年と62年の課題曲で、
何度も取り上げてる課題曲ですが、
作詞の山上路夫さんと、作曲の池辺晋一郎さんの
初演メッセージがありましたのでご紹介。
どう解釈・演奏すればいいのか参考に。
私は本当にこの課題曲が大好きで、
今の中学生にも歌ってもらいたい楽曲です。

爽やかでもあり、ホロリともなる一曲です。

聴いた後の清々しさはたまりません。
(出典:「教育音楽」音楽之友社、昭和54年)



■詩と曲が生まれる経緯は?
中学校の部のために8篇の詩を作った。
(小学生寄りや高校生寄りのものも)

その中から2篇作曲してもらった。
→両方良くて、最後まで意見が分かれた。
「時は流れても」に決まった後も、
もう一方を作曲し直していた。



■どう歌って欲しい?
細かい注釈は要らない。
◎詩を読んでもらうのが一番早い。
→深く掘り下げると混乱するだけなので。

年齢に沿った「時」というものが、
感覚的に理解できれば良い。
簡単にこの詩を説明すると・・・
┣ダイナミックに流れる時。
┣今一瞬に消えてゆく大切な一つの時。
┣移り変わってゆく時。
┗時を経た後、私たちに何かを残してくれる時。

◎私からはこう理解して欲しい、
こう歌って欲しいという願いはない。
◎中学時代の生々としたもの、
ナイーブなもの、そんなものが出れば良い。



■作曲の池辺晋一郎さんからの演奏ポイント
◎声のピッチを高く整え、透明度を良くする。
◎腹式のブレスコントロールで、
四小節のフレージングが自在にできるように。
◎山上さんの美しい言葉が滑らかに朗読できるよう、
基礎訓練を重ねて欲しい。





ポチッ合唱好きが集まるブログはここポチッ
にほんブログ村 クラシックブログ 合唱・コーラスへ
にほんブログ村