『ぼくらは仲間』―美しいメロディーの課題曲に、どうやって“明るい感じ”を表現する?
平成23年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲
ぼくらは仲間
作詞:やなせたかし、作曲:鈴木憲夫
久々に課題曲レビューの形式で。
今年の小学校の部は、
作詞がアンパンマンの原作者、
やなせたかしさんが担当。
過去の課題曲では、
「夕焼けに拍手
」(S50小)や
「花と草と風と
」(S60小)を
担当されています。
両曲とも拍手や自由歌詞があって、
とても楽しい曲になっています。
ぜひ一度聴いてみてください。
作曲は昨年も2校が選曲した
組曲「地球に寄り添って」などの
作曲者、鈴木憲夫さん。
課題曲は初担当です。
やなせさんは、初演番組で
詩のイメージをイラスト
にも
してくださってましたね。
私の第一印象は、しっとりとした曲。
詞はとてもシンプルで、
4つの連に四季が表現されています。
曲は旋律が非常に美しく、
昨年の弾けた感じから、
そっと語りかけるような曲になりました。
作詞のやなせさんは、
以下のようなアドバイスをされています。
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◎コーラスの歌詞はシンプルにした。
その方がハーモニーの美しさを
聞かせることができるから。
◎過去形になっているのは、
“あの日は本当に楽しかったね”、
という思い出の形になっているからで、
その方が感情を込めやすいと思った。
◎思い出の感じを出しすぎると、
メロディーが美しいので少し寂しくなる。
◎「ルルル」の部分は、
“あの日は本当に楽しかった”、
という感じを入れ、明るく歌って欲しい。
◎“懐かしい”というよりは、“嬉しい”感じで。
※「教育音楽5月号」(音楽之友社)より一部要約
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私も気になったのが、
落ち着きすぎた演奏になってしまわないか?
ということです。
私はやなせさんのイラスト
からは、
初演よりは明るいイメージを抱きました。
(サンプル演奏なので、あれはあれで良いのですが。)
やなせさんもおっしゃってますが、
思い出感を出しすぎると、
寂しくなってしまうので、
遠い日の思い出というよりも、
一年前の絵日記を思い出す感じが
ピッタリなんじゃないかと思います。
またはやなせさんのイラストを
イメージするというのもアリかもしれません。
「“懐かしい”というよりは、“嬉しい”感じ」、
これがポイントになりそうです。
最後に、やなせさんらしいメッセージをご紹介します。
「全国の小学生の演奏が楽しみです。
僕も皆さんの仲間ですからね。」
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