続・『冬景色』―結局、1番の舞台は湖畔?海?洒落た演出にも迫ってみます。
昭和7年度NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲男子A
冬景色
作詞・作曲:不詳
もう何度目かわかりませんが(笑)
先日、教科書展示会の記事でも
紹介した文部省唱歌でもあり、
第1回Nコン課題曲でもある「冬景色
」。
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さ霧消ゆる 湊江の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚めず 岸の家
烏啼きて 木に高く
人は畑に 麦を踏む
げに小春日の のどけしや
かえり咲の 花も見ゆ
嵐吹きて 雲は落ち
時雨降りて 日は暮れぬ
若し燈火の 漏れ来ずば
それと分かじ 野辺の里
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(指導音源+本番音源、指導:北村協一、ピアノ:久邇之宜、演奏:青森県八戸市立根城中学校@1989年)
教科書で湖畔の写真を掲載してる
1番の歌詞が湖畔の様子ではないか、
とコメントしていましたが、
気になって調べてみました。
結論から言うと、
湖畔かもしれないし、
海の漁港かもしれない、
ということでした。
あと作者不詳問題ですが、
文部省唱歌の作者の研究も
なされたそうです。
それでもわからなかった
この「冬景色」。
一説には、作詞は
♪春のうららの隅田川~
でおなじみの「花」の
武島羽衣さんではないか、
という説もあるそうです。
(この作者不詳問題、
調べると結構面白いんですよ。)
この「冬景色」、
歌詞をもう一度見ると
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さぎりきゆる みなとえの
ふねにしろし あさのしも
ただみずどりの こえはして
いまださめず きしのいえ
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と、ほぼ六五調になってます。
これは当時としては珍しく、
拍子も3拍子で、これも
珍しかったそうです。
また、歌詞を3番まで見ると、
1番は、湊の朝、
2番は、畑の昼、
3番は、里の晩(夕方)
と初冬の朝昼晩を歌っています。
解釈する人によっては、
人生になぞらえる人もいるようです。
一時は難解という理由で、
教科書で2番までしか
紹介されていなかったのが、
最近は3番まで紹介されています。
描かれている情景を考えると、
3番を切るのは不自然ですよね。
唱歌って大人になって聴くと
いっそう心に沁みますね。
洒落た語調と拍子と歌詞、
歌い継がれる理由も納得です。
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