『そして夜が明ける』―「青春」とは人生の“夜明け前”?なかにし礼さん作詞の課題曲 | Nコンブログ【NHK全国学校音楽コンクール合唱ファンブログ】

『そして夜が明ける』―「青春」とは人生の“夜明け前”?なかにし礼さん作詞の課題曲

平成6年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲
そして夜が明ける
作詞:なかにし礼、作曲:西村朗


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眠れ眠れ 悲しむ心よ
理由もなく こみあげる涙よ
この悲しみは どこから来るのか
青春という名の 夜の暗闇からか
友よ友よ お前も 眠らずにいるだろう
会いたい会いたい 語りあえる友と
時を刻む 時計の音に
耳をふさいで 寝返りをうつ
夜明け前
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作詞のなかにし礼さんといえば、
歌謡曲や演歌の作詞の
イメージがありますよね。
「恋のフーガ」(ザ・ピーナッツ)
「北酒場」(細川たかし)
「天使の誘惑」(黛ジュン)
「まつり」(北島三郎)
などなど。
どれも有名ですよね。



そしてこの曲のテーマである「青春」。

「青春」とは何なのか?


-人生で一番輝いていたとき
-甘酸っぱい人生の一時期
-大人になる前の若いとき


などなど、明るいイメージ、
暗いイメージ、色々ありますよね。
なかにし礼さんの答えは、
青春とは“夜明け前”
ということのようです。
不安や焦り、孤独や怒り
そういうものを秘めた
暗いイメージなのでしょう。
メロディーもその続々訪れる
悲しみ、淋しさに
人恋しく思う気持ちが
流れるような旋律で
この詩の世界へ導入します。



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灯りをつけ 鏡を見る
まじまじと自分を見る
こんな私が これから先
生きてゆけるのだろうか
これが本当の私の顔
誰も知らない 私の顔
頼りない顔 涙顔
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青春という夜明け前の
暗闇の中で突如、灯かりをともします。
孤独な自問自答なのでしょう。
メロディーも急変します。
自分がなぜ自分なのか?
自分はどういう人物なのか?
自分にはどういう可能性があるのか?
人生の中で初めて
正面から向き合うときです。


再び暗闇へ―


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世界中で 私一人が
起きているような そんな気がする
夜明け前
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青春という暗闇(夜明け前)の中で、
自分たった一人で

もがき苦しんでいるんじゃないかと思いながら、

夜が明けて(青春の終わって)いくのでしょう。
なかにし礼さんは、



「不安や孤独、煩悩、
焦燥、怒り、挫折などの
悩みが解決しないまま
夜が明けるのが青春だが、
不安が消え去らないまま
時が過ぎてゆくのが人生でもある。」



と語られています。
平成20年度の課題曲「青春譜
にも通じる世界観を感じますね。




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