第4話 上を向いて歩こう 後編
「ダイイチロウ、留守電確認しないと、納得出来なそうなミズマの家に向かおう!」
「タク、悪いね」
三保の松原に近いミズマのアパートは、センシュウの家も近いので、ついでに見てきたいのだ。
「いや、ミズマは留守電、
ダイイチロウは天神屋の弁当、
ユカリさんはセンシュウへの連絡、
俺のスマル亭は無いが、ほぼ希望が叶うからね」
時折、上を見ては何かを考えているダイイチロウに、声はかけなかった。
考えは、伝わったから。
車内のBGMが、ラフィンノーズから、パールジャム、オフスプリングに替わったところで、
ミズマのアパートについた。
部屋は二階。
ドアに鍵はつけていない。
ドアを開けると、そのままウェスタンブーツで、つかつかと部屋に上がり込む。
「ミズマ、靴脱げよ。」
「ああ、いいんだ、俺んちアメリカだから」
「ダイイチロウ、こいつ、イカれてるな。」
「アメリカだからな。」
そのまま、ダイイチロウもブーツで上がり込む。
