第4話 上を向いて歩こう 前編
「もしもし?」
「はい。」
「色々あって、遅くなりました。」
「あんた、また馬鹿やってたの?」
察しが、いいようで。
「今日、喧嘩があって、怪我したミズマを家に泊めたいんだ。」
「やられたのかい?」
「やられたね」
「・・・どれ、ミズマに電話代わってみ。」
「おぃ、ミズマ。電話出れるかい?」
電話を渡すと、ニヒルなミズマは、ニヤリと笑って受け取った。
「もしもし、ユカリさん、ミズマです。」
「あんた、大丈夫かい?」
「全然大丈夫です。」
「なら、いいんだけど、夕飯は何か食べれるかい?」
「はい」
「そしたら、何か作っとくから・・・タクヤくんに代わって。」
「あんた、センシュウとマツダから、電話があったよ。」
「わかった。ところで、うどんを食べて帰ろうと思っているんだけど。」
「はぁ?何か作るからいいよ。早く帰ってきな!」
「わかりました」
ダイイチロウを除くと、ハンドルを左右に揺らしてる。
「タクは、いいな。」
「お前も家に来いよ」
「俺はいいや。でも腹へったな。」
「だろう。」
「俺は天神屋行って、弁当買うわ。」
ダイイチロウの弁当コールに、久しぶりにミズマが反応した。
