第6話 連鎖 前編
センシュウと別れ、またダイイチロウの待つ黒いサーフに戻ると、通りが警察で騒がしい。
「タク、用事は終わったか?」
セブンスターをふかし、疲れた目でダイイチロウが俺を見る。
「ようやく終わりだね。警察が多いのは事故かな?」
「近くのシェルに、車が突っ込んだらしいな。ガソリンスタンドに、今何人か行ってるが、グシャグシャらしい。」
「悪いんだけど帰り道に事故の車種だけ確認しないか?知ってる車の可能性もあるからな。」
「俺らのファミリーではないみたいだぞ・・・まぁ」
「まぁ、って何だよ」
「明日になりゃさ、わかるだろ」
車が現場前を通り過ぎる時、パトカーや消防車が何台も止まっていたから、大きな事故だったんだな。
家に帰ると、ゆかりさんが、いつになく暗い声で言ったんだ
。
「あんたの大学の友達、ガソリンスタンドに車で突っ込んで亡くなったって」