第7話 吊し 前編
三保街道のシェルに、車で突っ込んで死んだチェンチョン。
どうしてもイメージにあわない。
車は定員オーバーで、ドライバーは飲酒もあり、ハンドルをとられたそうだ。
車中には、チェンチョン含む大学生と、近所の女子高生数名が、びっしり詰まっていたそうだ。
なんとも、イメージに合わない。
マツダのうるさいサベージのけつに座り、狸寝入りをしながら考えても、
あいつが何で、その場にいたのか、わからない。
真面目で、人見知りが激しいあのチェンチョンが、
夜中に飲酒運転で、人数オーバーの車に、女子高生付きで乗って死んだ。
一緒にいた奴らも知らない。
死んだら何もわからない。
マツダと事故死現場に、煙草と缶コーヒーを供えて、
俺達は久能を抜けて、海岸沿いを、目的地もなく、焼津方面に向かった。
なんともやりきれない。胸が痛む。
だがセンチには、させてくれそうもない派手な族集団が、前方にいやがる。
「タクヤ!あのモヒカン達、あいつらか
