第17話 飾り付け 後編
海の家 潮のアルバイトを終えて、ユウダイとマサも合流し、カイチョウも彼女を連れて来た。
マツダは、気が付いたらアコギをいじっている。
顔は知っているが、名前を知らない男女が、ぞろぞろ集まる。
3LDKの家では、入りきらず、ベランダにも、一階のトンペイ宅まで埋まっている。
罵声、叫び声、笑い声が朝まで続いた。
赤ら顔で絡む者、女の相談、カップルの性相談、単車の購入相談など、言いたい事は全て聞いた。
途中で男を取り合い喧嘩になるレディースを抑えて、寝ている高校生に布団をかけて、腕相撲大会に参加し、クロキには、空手の受けを習い、ケンジには多人数の極真流捌きを教わった。
仲間がいると、何でも面白い。
廊下でゲロを吐いた奴は寝かせられ、何故かマツダが、ユカリさんにゲロ掃除を命じられている。
センシュウが、顔を真っ赤に染めて言った。
「飾り付けなんていらないなって、お前ら見てると思うよ」
「センシュウさん、男は足元からですよ!」ウチヤマが絡む。
「ああ、そうだね」
ウチヤマは、リーゼントが崩れ、センシュウの背中に、指で何か書いている。
「タクボン、俺は先生になりたいんだ。」
「センシュウどのには無理ですよ」
ゲロ掃除を終えたマツダが、自信満々に伝える。
「それでも、俺は先生になるんだ!」
確か同じゼミのテラセも沖縄水産の先生になりたいって言ってたな。
マツダがセンシュウに、チョップを飛ばし、センシュウがよけて、ジュンに当たり、ヘルメットとサングラスをつけたままのマツダが、ジュンから、コブラツイストを受けた。
飾り付けは、いらないんだな。
タケに足首を預けたマツダは、ジャイアントスイングで回っている。
