Lady Strawberry アパレル君 -51ページ目

第17話 飾り付け 前編

ペタしてね

キレてる電話の主は、勝手に喋らせといた。

金を楽して稼ぐのは難しい。

俺達も人数や時間を多くかけて、因縁も払いのけてやってる。電話に耳を傾け、相づちをうつ。
そういえば、赤ん坊が青いプールで泳ぐアルバムを、ファミリーの女の子がくれた。

1曲目からパンチの効いたリフらしいが、電話の主と一階の駐車場で、まだ牡蛎と戦うマツダに聞こえるボリュームで、ステレオにCDをセットする。

ベースが爆発的にうねる。

「おい、聞いてんのかよ!」
電話の主に応える。
「聞こえませんから、また連絡ください。喧嘩もおもしろければ買いますから、どんどん売ってください。」ガチャンと受話器を置くと、背中にライダースの悪い奴らが立っていた。

「お、リョウト達も来たのか?しかし、連絡してないのに速いな?」

最近、舌にピアスを入れたリョウトが、笑顔で応える。
「そこのファミリーマートで、ゆかりさんに会ったんすよ。」

ジュンがかぶせる。「ニルヴァーナを、こんなデカい音で、聞いちゃ苦情入りませんか?」

「あれ、ウチヤマは?」と俺がリョウトに聞くと、サトウが応える。

「ウッチーさんは、彼女送ってからくるそうです。」
あいつは表に彼女を出さないが、お嬢様らしい。

「じゃあ今日も飲むか」駐車場は車と単車で埋まり、隣家や道路まで、自転車部隊も集まり、通行止めになるだろう。

三保のマンションは、今夜も騒がしくなるに違いなかった。

ペタしてね