第20話 ヒッピー
「タクヤくん、他の場所に移ろうよ」
チェンチョンは、海の沖を見ながら聞いてくる。
チェンチョンの隣で、板にワックスを塗る俺は、夏用にしようか、それとも汎用にしようかと悩んでいた。
夏は終わったので、それ程暑くない。
「タクヤくん、場所変えようよ」今度は、宇宙を見るような遠い目で、空を見上げながらつぶやいた。
チェンチョンは、右隣の俺を、まったく見ていない。俺を見ると、浜に上がってきた不良達が見えるからだろう。
アメリカンヒーローみたいな全身タトゥーの男が大麻を吸っているのを見た。ピンク色の長髪は、脇が短いモヒカンだった。
「変なのいるから、逃げようよ」
「逃げなくても、いいよ。海にマナーの悪いヒッピーがいるだけだ。」
音楽は、アンスラックスから、いきなりジャニスに変わった。
「タクヤくん、あの人達、こっち見てないか」
終始違う方向を見ながら、よくわかるもんだと感心した。
俺は、板にワックスを塗りながら、右を向くと、確かに、こっちを見ている。
「お~い、あんたら、聞こえるか?」サングラスをかけたドレッドヘアが、俺達に声をかけた。
胸と腕にはトライバルのでかいタトゥーが見える。
チェンチョンは、海の沖を見ながら聞いてくる。
チェンチョンの隣で、板にワックスを塗る俺は、夏用にしようか、それとも汎用にしようかと悩んでいた。
夏は終わったので、それ程暑くない。
「タクヤくん、場所変えようよ」今度は、宇宙を見るような遠い目で、空を見上げながらつぶやいた。
チェンチョンは、右隣の俺を、まったく見ていない。俺を見ると、浜に上がってきた不良達が見えるからだろう。
アメリカンヒーローみたいな全身タトゥーの男が大麻を吸っているのを見た。ピンク色の長髪は、脇が短いモヒカンだった。
「変なのいるから、逃げようよ」
「逃げなくても、いいよ。海にマナーの悪いヒッピーがいるだけだ。」
音楽は、アンスラックスから、いきなりジャニスに変わった。
「タクヤくん、あの人達、こっち見てないか」
終始違う方向を見ながら、よくわかるもんだと感心した。
俺は、板にワックスを塗りながら、右を向くと、確かに、こっちを見ている。
「お~い、あんたら、聞こえるか?」サングラスをかけたドレッドヘアが、俺達に声をかけた。
胸と腕にはトライバルのでかいタトゥーが見える。