夜のピクニック 恩田陸
恩田陸さんて、男性かと思っていたが著者の写真を見て女性と知り驚いた。
文章の雰囲気から青年ぽいというか、
生真面目な男の人を勝手にイメージしていたので。
もちろん、名前の「陸」からもだけど。
読んだのは「蜂蜜と遠雷」以来、の恩田陸作品。
なんとなく陰陽の陰を彷彿させる。
今回のタイトルに夜がつくこともあるし、内容的にも夜の話がほとんどなので、そう感じるのかもしれないが、この人の作品は湿り気がある。
高校生の夜通し歩くと言う行事はどこかで聞いたことがある。
もしかしたら、もう亡くなってしまった父が言っていたのか。
主人公たちもこの行事の意味がわからないまま強行していると言うのが正しいのだろうが、
脈々と代々続くこの荒業は、
成し得たものでないとわからない、
成し得たものこそがわかりうる何かがあるのだろう。
健康関係の仕事をしている現在、
体壊すからやめとけ、
と思うが。
高校生という体力のある人は、
体が丈夫だったら、
精神的なメリットのほうが大きいのかな。
それにしても、
融と貴子は、卒業してからは仲良くしていてほしい。
不思議な関係だが、
きっと唯一無二の人になれる可能性があるのではと期待を込めて思う。
融の母の気持ちになると、
微妙だが。
でもこれは母の問題でなく、子供たちの問題だから。
母は、母で、生涯かけてのお題なのかも。
お母さん、がんばれ。

