医療者のためのコミュニケーション講座 主催の吉良信史です。


今年の夏は暑いですね。
36度近い温度の日が続いていたりしています。

暑いから、体の抵抗力が下がるからなのか、夜も暑くて寝にくいからなのか、急に歯が痛みだす人がここ最近増えています。





中には、何年も前に他の歯医者さんに言って、途中で中断してしまったような方も。

いろいろなところに虫歯の穴があいていたり、ほとんど歯が無い状態の根だけが残っていたり、歯ぐきが腫れていたり…

そういう状況で、痛くなって、我慢してたらいつもは引くから今回もと思って我慢してたんだけど、我慢しきれなくて来ました・・・

という患者さん。




以前の私なら、
そうかぁ。中断しやすい人なんだぁ。何とか通ってくれるといいけど、やっぱりまた途中で来なくなってしまうかもしれないし。
最後まで通ってほしいな。
でも、また中断したりするんだろうな。

表面には出さないし、改めて自分の中を感じないとわからなかったけど、こういう風な前提の状態で接していました。

そして、かなりの確率で中断してしまう。
またか・・・と残念な思いが湧いて、まぁしょうがないかとあきらめる。

そんなことを繰り返していました。




でも、今は。
そうかぁ。今までは、中断していたんだな。
でも、また中断するかもしれないけど通い続けるかもしれないし。
とにかくしっかり相手の存在を受け止めないと。



こういうあり方に変わってきているのです。



以前、会話は湧くものだということも書いたことがありますが、この状態で接すると今までとは違って、患者さんを思いやるような言葉を自然と口にしていたり、相手が望んでいることを引き出したりする関わり方になっているのです。


不思議な感じ。
でも、これもコミュニケーションセンスがしっかりと磨かれてきているから起こることなのかなとも思っています。