おはようございます。ついに身内から罹患者が出てしまった。一緒には住んでいないのですが、高齢の両親と同居しているので、そちらに拡がらなければ良いのですが(;´Д`)。
今回はお正月のMM福袋に入っていた1/48の38t戦車の組立を行いました。
当工場では同車輌の1/35は何度か組立をした事がありますが、1/48は初めて作製しました。1/48は通常1/35が発売されてから1/48が発売する事が多いのですが、このキットはマーダー3の派生として発売されましたので、通常とは逆の1/48→1/35の順で発売されました。因みにあまり知られていませんが、1/48と1/35ではプロトタイプが違ったり、先に出た商品に何らかのエラー(博物館のレプリカを参考にしている事が多い為に後の資料発見で修整される事がある様です。)があり修整される事があります。このキットについては前者のパターンになりますね。以下代表的なパターンをまとめておきましたので、参考にして頂けると幸いです。
①1/48と1/35でプロトタイプが異なるパターン。
・38t戦車E/F型
1/48が割と汎用タイプなのに対して1/35は東部戦線向けに改修された左右に工具箱に積んだタイプをプロトタイプにしています。
・陸上自衛隊10式戦車
先に発売された1/35は1次車がプロトタイプ。1/48は4次車がプロトタイプに変更されております。
②1/48と1/35間でのエラー修正
・エレファント
後から発売された1/48の車載ジャッキの載せ方と場所が変更されています。
・イージーエイト
これはスケールでの強調度の違いで、実際はエラーとは言いにくいのですが、サスペンションのバネとモーターが後から発売された1/48の方が実車に近いそうです。
③1/48が先行発売。もしくは1/48のみで発売。
・テリー運搬車
1/48が先行。1/35は元々他メーカーのOEMでレジンキットがタミヤブランドで発売されていた為ではないかと思われます。
・旧帝国海軍小松ブルドーザー
1/48のみ発売。元々旧帝国海軍機の横に置く為に作られたと思われます。
・旧帝国軍くろがね四起
1/48のみ発売。1/35の旧帝国軍については近年はファインモールドのOEMという流れになっております。イージーエイトみたいにアスカモデルのOEMを発売した数年後に自社開発の新製品を出す場合もあるので、絶対とは言い切れませんけれども。
さて話をキットに戻します。先ほどと同じ写真に見えますが、全て組み終わった後に黒いサフェーサースプレーをヴァーッと吹いた状態になっております。実は組立中に不注意で機銃とサイドのツルハシの先を曲げてしまい、白化させてしまいました。サイドのツルハシは斜めに立掛けると言うシビアな設計なので、もし同じキットを作る予定がある方は要注意です。因みに1/35の38t戦車には、このモールドはありません。1/35の38t戦車E/F型は350種類以上あるうちの1位2位を争う傑作キットですので、ジャーマングレーの戦車キットを作りたいが何を作って良いか判らないという質問を受けた場合は必ずそう答える様にしております。良くプラモ教則本でタミヤシャーマンを初心者に薦めている事がありますが、アレは初心者の方には現状ではお勧め出来ません。キット自体は良いキットなのですが、数あるバリエーション展開と度重なる再販で最近金型が少しヘタって来ている様に思います。当工場的にはタミヤシャーマンのベストパイはイージーエイトヨーロッパ戦線仕様となりますね。通常のシャーマンより値段は張りますが、単色塗装、ベルト履帯で目立つデカールも☆★マークを4つ貼るだけで完成しますので、お勧めです。
次はいよいよ本塗装となります。そちらは同じ状態まで仕上げてあるティーガーⅠと同時進行で行ないたいと思いマス。