①えびすさん
大村湾沿いです。
ホント海沿いはえびすさんがガッチリ(?)ガードしてますね

〈長崎市 琴海村松町〉
琴海町史には個人でお祀りしている物はやはり載っていません。






↑琴海町史には載っていないので、もしかしたら元々は個人のえびすさんだったかも!?
今は道に面していたので撮りました。

でも琴海に限らず、個人の敷地に建てられているほこらは少なくないですね

お稲荷さん、敷地神、八幡さん、水神さま、観音さまなど。
②松◯◯◯神
松戸◯大神?あるいは天神?
〈長崎市 琴海村松町〉

↑通りすがりで見つけた叢祠(そうし)です。道端にポツンとあるほこら。
琴海町史に記載なしなので、こちらももしかしたら個人でお祀りしていた?
③山神
こちらは琴海町史のマップに載っており、該当山中を探索しましたが無かったです。
ご近所さんを何軒も突撃訪問し、
「一番古い◯さん(ちょっと集落が変わる)なら知ってるかも」
「(初めに目星を付けた山へ登る道に)行って良かよ。今はしよらんけど、うったち(俺達)のミカン畑へ行く道さね。でも山の神って見たことない」
などの回答をいただく。
☆あるお宅では「あか道」を教えていただいたり。
(わたしは日常あか道と使う人を見たことがありません。観光ガイドを始めてからガイドさんから聞いたのが初めてです。)
☆「昔、田んぼに建ててあった観音さまのほこら」を見せていただいたり。
それなりに収穫を得ました



結局山神さまは、マップと違う場所にありました。
わたしからの聞き込みを受けてくださったある方が(もしかすると元クラスメイトの実家かも知れない)、山の神に詳しいと言う前述の◯さん宅に電話で問い合わせてくださったんですよ。
その後◯さん宅を訪問しました。
◯さんが代々お祭りをしていたとうかがいました。
〈長崎市 西海町〉

↑お宅のすぐ裏を少し登ると椎の大木がありました。
(これで1本の木に見えました)
◯さんは今、体調が優れず、ずっとお祀りはしていないとの事でした。
登る際に◯さんから「一緒に登って案内してやりたかけど、□(体の一部)がこんなだから…
」

と、お気遣いをいただきましたが大丈夫!わたしだから

「ありがとうございます!わたしが行ってご挨拶してきますね
」みたいな言葉を交わしました。


↑その大木の根本にありました!
ほこらがなく原始的。
琴海町史に「日本古来の神霊感を示すものといえよう。」と書かれています。
それにしてもわたしの実家のすぐ近くにあったのに知らなかったなんて

この日は車を実家の近くに停めていましたが…
そしたら母に車を見られていて、後から母に「どうせまたどこか登っとるナ…と思った」と言われました

当たり


↑白いビン?などが倒れていました。

↑倒れていた器類を戻して差し上げる。
そして以前は11月16日に例祭を行なっていたそうです。他の山の神さまと一緒だ!
こちらのお山はわたしが子供の頃から遊んでいた山系。
わたしや兄弟、友人たちが、ビーチサンダルに半袖、半ズボン、スカートで山入りしても無事で育ったのはこの山神さまのお陰では

元はご神木にはしめ縄が巻かれていたそうですが、この時はありませんでした。
琴海町史を抜粋すると、
「◯家の伝承によれば、当村の山林奉行として来往されたとのこと。往時は樵夫(きこり)が大勢参拝していたらしい。時代の流れとともに樵夫も姿を消した今は、◯家の祀り神となり、毎月十六日に神酒を供え、十一月十六日にはシメナワを替え、ときには神官を呼び家内安全を祈願される由」
こちらは、琴海地区でよくある自證寺のお坊さんによる供養ではなく、
神官(現在ではこの役職はなく、いわゆる神職や神主さん)を呼んでいたんですね。
そういえば山神さまのすぐお隣にある香取神社は、長与町の岩渕神社の宮司さんが担当しているそうなので、
今回の山神さまにも岩渕神社の宮司さんが来ていたのかな
