ウクライナ 春の訪れが カウントダウンの始まり | 和のブログ

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今まで誰かに話そうという気にはなりませんでしたが、息子の死をきっかけに、ブログという手段で誰かに読んでもらうのもいいかと思い、はじめてみます。

さすがのウクライナもそろそろ春が訪れます
ロシア機甲部隊は、その多くを既にウクライナ領内に侵入させてますから、この春が訪れる以前に都市を制圧する必要があるのです。
ロシア機甲部隊は、氷が解けるより前に戦争を終わらせる必要がありました。
なぜなら、氷が解けたウクライナの地面は、キャタピラが泥濘地にとられ、進むことが困難になるためです。

ここへ来て、ロシア軍が会見を開き、第一目標は確保したと苦し紛れに発表したのはそのためです。
まだ現存する、ロシア機甲部隊を少しでも多くロシア国内へ引き上げさせるために、あの会見が必要だったのです。

逆を言えば、、、少々残酷な話をしてしまえば、現在キーウ周辺で停滞し、陣地防御に転じたロシア軍を分断し、ウクライナ軍が攻勢に転じ、これを各個撃破してしまえば、今後のロシア軍の侵攻には大きな痛手となり、数年の間、侵攻を防ぐことが出来る可能性があるのです。

、、、当然、そのことは、アメリカ軍も理解しています。

補給の出来なくなったキーウ攻略部隊をロシア国内に帰還させるには、停戦の後にこれら部隊に大規模補給をする必要があります。
それが現在の戦闘状況では出来ない訳ですから。
そうなると、彼ら包囲部隊を壊滅させるためにウクライナとNATO各国が実施すべきは、これら補給線に対する継続的な攻撃だけで、ここのロシア軍は何もすることが出来ず、帰ることも出来なくなります。

この辺が、今後のヨーロッパの情勢を変える分岐点になる可能性があります。

それは、ロシア軍が今回の侵攻の失敗を教訓に、更に強くなってヨーロッパに侵攻する可能性を秘めている事を指します。

今回の件が、そのまま第三次世界大戦へと発展する可能性を考える人が多いと思います。
私もゼロだとは思いませんが、ロシアがこの状況から第三次世界大戦を継続できるとは到底思えません。
これらが現実となるには、ロシア軍の再編成と中国とのタッグが必要です。

、、、逆に言えば、今回の失敗が第三次世界大戦への布石となる可能性は十分にあります。

解りやすく言えば、2014年にウクライナがクリミア半島をロシアに奪われたことを教訓に、この7年程度でロシアと戦えるまでに成長したことを考えれば、少しご理解できるかと思います。

ロシア軍の攻撃要領は、ソ連式の古い思想と、現在の用兵が噛み合っていないことが敗因として挙げられます。
これらを改善し、アメリカ軍のような無駄に巨大な補給を軸に、最前線の部隊が全く困らないような兵站を行えるように改変されたら、ロシア軍の進撃を止めることは不可能です。

ここからは、戦後の話と、それ以降のヨーロッパ大戦の可能性の話になります。

アメリカ式の補給方と、現行のロシア機甲部隊が再編された場合、そのロシア軍を止める手段は極めて少ないと言えるでしょう。
本来、ロシア軍とはそれほどに強い部隊です。
今回は、ロシア側の不手際もあって、ウクライナの完全掌握には至りませんでした。