ニキ・リンコ+仲本博子著 花風社
特別支援教育がタイムリーな時期の本。
アメリカと日本の自閉っこに対する療育や親の関わり、学校の関わりについて書いてある。
以下、本を読んで私がとらえた両者の違い
アメリカ
いろいろな人がいる→自閉もそのうちの一つ。みんなが特別
個人主義
自閉症に対する支援が整っている
けど、自分から支援が受けられるように働きかけていく必要がある
(予算とり合戦、そのための理論武装)
支援者側の待遇不安定→安くて受けられる
急にやめたりされる
日本
診断を受けることに否定的(親や親戚も含めて)
支援体制は整っているが、その中身は…
地域差
お金はかかるが、安定している???
自閉症に関してだけでなく、もともとの社会の仕組みや国民の考え方の違いが反映されているという感じ。
文化の違い、価値観の違いで国民性も出ていて、うまく言葉で表すのは難しいです。
また、アメリカでの
Individualized Educational Programについても
診断書が必要
内容は自分で組み立てる 専門家に意見を聞くことも
個別支援(予算)
長期目標・短期目標を立てての介入
ずっと持っていく(幼児教育・小学校・中学校と個人に対してのIEPを継続できるので、縦の情報の共有が可能。)
これも、親が診断をお金を払って受けさせ、法律家などの力を借りて行政に予算を立ててもらう必要があるとのこと。頑張って理論武装して認められれば、望む療育が受けられる。
けど、親が望むことが必ずしも子供にとって正解とは限らないけど。
また、ビジネスにする人も出てくるので、間違わないようにちゃんと勉強する必要がある。
そういう情報を踏まえて、自閉症に対する支援では
身体的なアプローチ(OT)の必要性
IQよりも体力が必要。特に社会に出てからは。
普通学級であればいいというわけではない。
というようなことが挙げられていました。
確かに、自閉症に限らず、仕事ではIQとかあんま関係ないし、体力は絶対必要。
高機能の方とか、勉強ができるからとか、普通学級にいたいとかで診断が遅れて、必要な時期に必要な支援が受けられないのは絶対ダメな気がする。
一昔前に比べれば、診断は受けやすい状況になってきているし、対処法とか苦手なこととかも知る機会が増えたし、
特に、本人が困っているのに親とか周りの人が診断を受けることを拒否してたらダメな気がする。
心のやみとまでは思わないけど、
対人関係の困難さや他人の気持ちがわからないというのは、研修とかで聞いてて自然とそう思ってたけど、ニキさんのほかの著書も読んで、ニキさんなりの解釈の仕方を知りたいと思った。
身体的にも精神的にもほかの人と変わらないのに、
ほかの人と同じルールで生活するのに違和感があるとか、きついとかだと
自分はダメな人間だ
この世はひどいとこだ
まわりはみな意地悪だ
と思ってしまうかもしれません。
けど、本の中ではこれは二次障害とされていて、お互いを知ることで二次障害を防げると感じました。
あと、私もすごく身近な人が、広汎性の方々のことを診断つけるのは「レッテル貼りだ。そんな必要あるのか。」と言ってたけど、必要な支援がなければただ診断をつけることを疑問視してしまうのも仕方ないかもしれません。
けど、現代ではできることがあるので。
本の中でも、「昔はこんな障害なかった」とかは絶対なし ってあったけど、その通りだと思う。
環境や社会の変化で、生活が充実してきて、やっと目を向けられるようになっただけなのに。
うまくまとまらなかったけど、具体的な話がわかりやすく、おもしろい本でした。
他のも読みたいけど、かなり人気で手に入りにくいです(図書館調べ)
ブログもこれ系の話はすごい見る人が増える
関心が高いんだろうな。
私ももっと勉強します![]()