昔人に頼まれて連帯保証人になったことがある。

頼んだ人の保証人ではない。


頼んだ人は『お取引き様』、実際の保証対象の人はその取引業者。仮にSとしておこう。

Sの経営する会社はウチとも取引があった。


ようするに、Sと私は、『お取引き様』を頂点とした三角関係の取引業者同士だ。


最初Sは『お取引き様』に保証人を頼んだが、断られて『お取引き様』と二人でやって来た。


Sは保証協会付きの短期借入をするにあたって、連帯保証人がどうしても必要で「『お取引き様』からの入金があれば返済するので問題ないと言った。


『お取引き様』も、いついつ支払う予定だから問題ない、とWで言う。

「自分が発注しているうちは両方の会社は大丈夫だから。おまえら二人で助け合えばイイじゃん。今度必要なときはお前が保証人になってもらえよ。」


嫌だったが、『お取引き様』が主となって一緒に頼むので嫌とは言えない。

仕方が無いので、連帯保証人になった。


返済期限までの途中途中で、「今回はいくら支払った。」、「今月はいくら支払った。」と『お取引き様』は報告してくれる。


返済期限が過ぎてしばらくたったころ、SとSの取引銀行の担当者(Yとしておく)の二人がたずねてきた。


Yの説明によると、

期限までに返済が終わっていないので期間の延長をしなければならない。ついては連帯保証人さんの承認をもらえないと延長が出来ない。延長できないのであれば、連帯保証人さんからとりあえず返してもらうしかない。

ということだった。


オイオイどういうことだ!!!。仕方が無いので了承した。


少した経つとSが会社に来て、「会社に泥棒が入って手形帳が盗まれた。仕方が無いので銀行に言って決済をストップさせた。警察にも届けてあるし、銀行も事情をわかっているので、不渡りが出ると思うが事情が事情なので安心してくれ。」と言った。


Yに電話をして確認したら、「どうもそのようですね。」と認識していた。


その後しばらくたって、自分の会社で保証協会付の融資を頼んだところ、保証協会から承認できないと回答が来た。

理由をきくと、Sの返済が滞っているので連帯保証人の代位弁済が必要で、これが解決しないと貸せないとのこと。


何で?? 返したんじゃないの????


どうしようも無いので、銀行に預金担保として預けていた定期預金を解約し弁済した。


『お取引き様』に聞いたところ「ナニ!!!!」、「お前には仕事で必ず返してやるから」。


そういう問題ではない。仕事ではなくお金で責任を取って欲しい。

しかし、悪いのは『お取引き様』では無く、Sだ。


このことがあって、私は他人には連帯保証人には頼まないし、頼まれても断っている。


今会社が厳しい状況になって、鮮明に思い出す。


連帯保証人には、なるものではないし、頼むものでもない。