記憶とは曖昧なものだ。そして時間が経つにつれ、その曖昧さは増していく。勉強した事も、何回も歌っていた曲も、誰かとの会話も場所も友達だった人の名前さえも忘れていく。

 小さい頃よく遊びに行っていた場所は、そのほとんどがなくなり、さらに記憶も曖昧になっていく。

 でもその代わり深い悲しみや苦しみは、今では思い出に変わり、あんな事があったなと、人や自分を許せるようになる。

 もし、時間を戻せたらまたあそこやここにあの人と行ってみたいけど、また私は同じ人生を選ぶと思う。紆余曲折してきたからこそ、今があるのだから。