日刊工業新聞ビジネスリーダーズアカデミーのブログ -43ページ目

第9話 「バランスシートを概観する」

こんにちは
NBLA講師のホリコンこと堀内智彦です。


さて、損益計算書分析が続いたので、一旦「バランスシート(貸借対照表:B/S)に目を向けてみます。

これも結構衝撃的!なことになっています(笑えない)。

行政がつくる「バランスシート」は固定性配列法といって、固定資産など流動性が低く資金化しにくいものから順番に並んでいます。この方法はたとえば電力会社のような設備がメインの企業で採用されている方法みたいですが、我々が普段みなれた、「流動性配列法」に並び替えてみました。

「ホリコン的大阪府株式会社のバランスシート(平成19年3月31日現在:百万円)」

「資産の部」
流動資産:     74,702
有形固定資産:5,742,300
(うち土地:2,383,444)
投資等:   1,025,721・・・「資産の部合計」 6,842,723①

「負債の部」
流動負債:    230,709
固定負債:  5,017,964・・・「負債の部合計」 5,248,673②

「純資産の部」(行政では”正味資産”と呼んでいるみたい)
国庫支出金  1,343,444
一般財源等    250,606・・・「純資産の部合計」1,594,050③

①=②+③となるので、バランスするシートですね。

念のため、「資産=負債+資本」でした。しかし、行政の決算書は”桁”が大きすぎて慣れませんね。

普段見慣れているお客様の決算書はだいたい億円単位ですが、何しろ”兆”ですからね!。

「バランスシート」の標記をテキストファイルで表現するために、行方向に羅列しましたが、本来見やすいのは、資産の部を左側の列、負債・純資産の部を右側の列に表示した方が良いのです。左側を借方、右側を貸方といいます。

ちなみに筆者は理系出身で、26歳になるまで、簿記の”ボ”の時も知りませんでしたが、案の定なんで「貸付金が借方(左側)で、借入金が貸方(右側)なんだ!」とか悩んでしまって、「借方・貸方」という言い方にどうしてもなれず、無理やりに覚えたのが、「ひだりの”り”は、か”り”かたの”り”!」とか、”かり”の”り”の字の下を伸ばして左矢印にしたり、”かし”の”し”を伸ばして右矢印にしたりして覚えました・・・。


閑話休題
上記を平たく書き直すと、
     借方(左側)      貸方(右側)
流動資産    740億円:流動負債   2307億円
固定資産 5兆7423億円:固定負債 5兆 179億円
投資等  1兆 257億円:純資産  1兆5940億円
となります。

これは、プロが見た瞬間、「あっ!」となりますよね。

「何が・・・?」って感じです。