君と二人っきりの二回目の夜。
君の唇は柔らかくて、暖かかった。
なんだか僕は触れてはいけないものに触れてしまったようだ。
「良いクリスマスを」
と言うのが精一杯だった。
この一言を言わない限りには今夜は終わらないような気がしたし
君の唇の感触だけじゃ物足りなく、君を朝まで独占してしまいたくなったから。
僕は精一杯の言葉を、笑顔で言って歩いたんだ。
背中で君の視線を感じながら、僕は何も気がつかないふりをして歩いた。
君の視線がなくなってから、僕は後ろを振り返ったら
勿論そこには君の姿なんか、なかったんだ。