夜明け前。 -363ページ目

0827






波







吸い寄せて近づいては、引き離される僕ら。
いつまでも、重なってはいられないんだ。

お互いの居場所があるから。


たった数時間前までは一緒に居たのに

今はまた、別々の居場所に居る。

今、君は何を想う。

僕はただ、君の事ばかり。

君と過ごした時間を、想い返すばかりだよ。






0826







君との海








僕は君と見る海が、好きだ。

君は『夏休みみたい』と、横ではしゃぐ。

そんな君を横目で見ながら車を走らせ、遠くへ。

江ノ島、烏帽子岩、この海岸沿いを君ともう、何度走っただろう。

まだまだ、数回。どれも、これも未だ思い出にするには早過ぎる。

色々な気持ちを抱えたまま、二人で過ごす時間は、なんだか僕を夢の中へ導くんだ。

現実じゃないような、夢の中に居るような、そんな時間。


一緒に居れば、いるだけ、痛くなる。


だけど、今その事を考える事などはないんだ。

目の前には君が、居る。ただ、それだけ。

君の体温をすぐ感じられる距離だけが真実。


僕たちは、共犯者だ。







0825






伊藤 たかみ
アンダー・マイ・サム




6年間もの君との繋がりを、たった数時間の電話で

プッツリと切ってしまった僕。

君の携帯No、削除したよ。

そして僕は、君に贈ろうと想っていたこの本を読み終えた。

なんだかこの本は、君との最後の思い出になったようだ。

色々、ありがとう。幸せになれよ。