夜明け前。 -353ページ目

0857














僕らの終焉は、きっと世界の果てのこんな場所なんだと思う。


夢の中では、写真のようにモノクロだった。

君が去って行くのを、ただただ僕は見ていたっけ。

なんだか、物凄くリアル感がなくて、涙も出なけりゃ、胸が痛む事もなかった。

きっとそれは夢だったから。夢だったからなんだろう。

そう思うと少しだけ、あのリアル感のない、中途半端な悲しみも消えてなくなる。

朝陽が眩しくて、モノクロの世界から飛び出した僕は、

なんだか一人、夢から取り残されたような気分になったんだ。

君が隣にいない事を確認し、ベットから起き上がって、いつものように珈琲を準備し、

なんだか、今日はやけに煙草の味がしない。なんて、呟いたんだ。






それが、僕の今日という始まりだった。





0856














どんな君でも、君だよ。

七変化するから、魅力的だ。


僕にしか見せない表情を見つけたい。

僕には、見せない表情を、見てみたい。





0855







珈琲






うまみを全て出し切ってしまった珈琲

だけど、本当はまだ出し切ってないのかもしれない。



そんなに全てを出し切る事なんか、出来やしないんだ。