0862
また、夏模様です。
そう朝のニュース番組でアナウンサーが言ってたっけ。
季節や、気候だけは人間はどうにも出来ない。
秋になったり、夏が戻ってきちゃったり、どうせだったらいきなり春になっちゃえば良いのに。
そんな風に朝から、クレイジーな発想を抱きながら僕は電車で一人音楽を聴きながら
空を見ていた。
他愛もない事を考えたり、それを誰かに言ったりするが好きだったりする。
隣に座っていた、口を真一文字に閉じて目を瞑っている女性に、今考えていた事を
話したいなぁ。なんて思いながら、実際は、そんな事はしなかった。
夜だったら、してたかもしれない。
さすがに朝っぱらから声をかける気にはならない、ましてや月曜の朝だ。
誰もが不機嫌そうに、誰もが未だ眠そうな目をしている電車の中で僕だけが独り、上機嫌だった。


