夜明け前。 -145ページ目

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問題は、明日の夜、僕がどこで、何をしてるかって事。









  夜明け前。











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君が僕を求めてるんじゃないかなって想ったんだ。いや、本当は僕が君の声を、聴きたかったんだ。










  夜明け前。





遠い遠い土地に住んでる君の夢を、見たんだ。きっとこの時間じゃ、眠りにつく瞬間か、または、まだ仕事中かもしれない。きっと、もう僕からの電話には出ないかもしれない。なんて想いながらケイタイ電話に、手を伸ばして、君に電話をしたんだ。おはよう。って、静かな声で、君が言った。そしてどうしたの、朝早くに。って、その質問の答えも言わず、僕は元気かい。と、聴いた。身体、壊してないかい。って。何、どうしたのって言うから、僕は夢の内容を君に恥ずかしげもなく話した。君は、まぁ、少しは当たってる。って、静かに言ったけど、少しだけ、笑ってるようにも聴こえた。1時間程、話をして、君は眠るねと、言った。そして、いってらっしゃい。とも、言った。まだ出勤には早すぎるのに、行ってきます。と、僕も答えた。1時間の話の中で、君は僕に、幸せそうで良かったって、君は言ってたけれど、そうだね、幸せだね。とは、言えない僕は、電話を切ったあと、僕は幸せなのかな。って疑問に想った。でも、君が幸せそうだ。って言うのだから、きっと僕は幸せなんだろうね。僕らは、友人なのか、知人なのか。今の付き合いって、何だろうか。昔恋愛関係のあった僕ら。恋愛が終わったら二度と連絡を取り合わないでおこうって約束をしてたのに、数年後僕らは繋がってる。そして僕らの恋愛を知ってるあいつと三人で逢いたいねって、君は言った。来年の5月までに、逢いたいね。って。友人とも知人とも言えない君と僕の今の関係は、なんだか難しいなぁって、想う。でも、うん。僕らは、僕らだ。互いが、繋がりたいって想う時にだけ、都合の良い繋がりを持ち、昔話をしたり、現状を話したりしてる関係、か。不思議な、僕ら。そしてずるい僕ら。でも、君ともう、二度と恋愛はしない。そんな気が、する。うん、きっと、しないだろうね。そう、想うんだ。僕らは、猫同士みたいだね。にゃーお。気まぐれで、自分勝手な、関係。










でも、いつか、お互い年寄りになって、伴侶がいなかったら。なんて、ね。








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  夜明け前。





帰る場所があるって、物凄く安心する。帰る家が、あるって事は。いくら、おかえり。って言ってくれる人が待っていなくたって、僕には猫がいる。寂しさを猫で紛らわせてるんじゃないのって、言ってた人も居たっけ。そうだね、そうだと想う。おかえりって声をかけてくれる人の代わりにいつも傍にいる小動物を可愛がってるだけかもしれない。奇麗事を抜いたら、誰だってそうじゃないかなって、想うんだ。真実を突き止めるのって、案外、残酷なものなんだって、知ってるから、僕は真実から少しだけ遠ざかって生きてるんだ。もうすぐ、七夕か。あと6日。今年の七夕は週末じゃないから、あまり意味を持たないな。余計に寂しい気分になっちゃうだけかもしれない。さてと、エアコンで部屋も冷えてきたから晩酌のつまみでも、作ろうかな。今夜は、ロメインレタスと、黄色トマトと、赤いトマトと、パプリカたっぷりの野菜サラダ。冷たいアルコールを飲む前に、つまみを作ったらシャワーでも浴びようかな。懐かしい君からの不在着信の意味を考えながら、僕は1日の汚れを、落とそうと想うんだ。