夜明け前。 -129ページ目

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  夜明け前。











真っ白な世界に、真っ赤に実ってた。なんだか素敵すぎて、僕は思わず口に入れたくなったけど、きっと苦いよって笑いながら言ってた声がして、躊躇してしまったんだ。甘そうに、見えるのは僕だけだったのかもしれない。物凄く甘美に見えたんだ。君が住んでるこの街に、来年も真っ赤な実が、実りますように。











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  夜明け前。








好きな、景色だった。物凄く、素敵な街だった。

そして、なんだか物凄く切ない気持ちに、なったんだよ。












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  夜明け前。







12月が、やって来たね。いよいよ。ラストな、31日。って、もう、3日なんだった。やれやれ。時差ぼけ。って、時差なんか、どこにもないのだけど。僕の頭の中の時計は、ゆっくりゆっくり進んでいるみたいなんだ。古ぼけた、壁かけ時計のように。クリスマスの曲がどこに行ったって流れてて、赤と緑で、きらきらしてて。なんだか、去年も、こんな気持ちになったっけ。なんて、毎年想っている僕は、なんだか取り残されたような気分なんだ。壊れてしまった、お気に入りのライター。買って3日でなくしてしまったマフラー。物は、いくらでも、どうにでも、なるけれど。なかなか心は、難しいかもしれないね。だけど、うなだれてても、笑ってても、細胞は、どんどん傷を癒してって、気がついたら傷なんか、なくなってしまうから。物が、なくなってしまう方が、哀しいかもしれないや。って、僕は決して心に傷を負っていたわけでは、ないのだけど。冬のせいだから、少しだけそんな気分になるのかもしれないな。そう、いつだって僕は元気に、笑ってるんだ。どんな場所でも、どんな時でも。とにかく、今日も僕は元気です。また、逢いましょう。