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立春だってのに、物凄く寒くて、雨がやがて雪に変わるかもしれないなんて、まるで冬に戻ったようだって言ったら、キタグニなんかまだまだ冬だけどねって少しだけ厭な声色をした君が受話器越しに居たんだ。僕には、少しだけ思いやりってのが欠けているのかもしれないって、電話を切った後に一人で反省をしていたんだ。そう、僕だって反省はするのだ。キタグニの海と、オキナワの海の違いを知ってるかいって、言ったら君は大笑いして「馬鹿じゃないの」って、言う。何を唐突に、そんな質問してくるのかわからない。ってまた君は大笑いをした。酔っている君は、物凄く豪快に笑う、そんな君を、僕はきっと好きだ。それを恋とは呼ばないけれど。きっと。
また君に、逢いに行くよ。一緒に、飲もう。勿論、夜明けまで。


