春になると
大きくなったいちじくの葉は
手のひらのように見える
空に向かっ手のひらを
開いているように見える
私は四季折々の変化を
受けとめられますと
空に向かっていっているように見える
実がなる
虫が食べにくる
鳥達がついばむ
子供達がよじ登る
太い枝を何箇所も切られる
しかし
それで腐ったりしない
秋になると
一枚二枚と枯れ葉を落としていく
とうとう一枚もなくなってしまった
初めてこの木を見た人は
一体 何の木だか判らないだろう
いちじくの木は
この一年の移り変わりを知っている
だから
いちじくの葉っ葉は
空に向かって
手のひらを開いているように見える
四季折々の変化を
受けとめられますと
空に向かって言い続ける